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〈関東大学リーグ戦 2部=9月24日 国士大G 専大78-14国士大〉
▲終始力の差を見せた
初戦が不戦勝となった専大はこの日が初戦となったが、国士大を相手に78-14で圧勝した。序盤から専大が圧倒し、前半を38-0で終えると、後半も手を緩めることなく相手を引き離した。失点を2T2Gのみに抑えるなど強固なディフェンスを見せ、1部昇格へ好スタートを切った。
専大は序盤から力の差を見せた。前半8分、SO髙居海靖(経済4・御所実業)のキックから22mライン内でのラインアウトを獲得し、そのままスクラムで押し込んでトライ。高居はゴールも決めて先制に成功する。その後も高居のキックを起点として攻撃を展開し得点を重ね、38-0で前半を終える。
▲高居はキックはもちろん、自身で突破する場面も見られた
▲スクラムでも押し込む場面が多々あった
後半もいきなり点が動く。後半開始のドロップキックを相手がキャッチミスすると、専大は逃さずボールを刈り取り、そのままFL吉川悠京(経済2・高鍋)がトライ。高居のゴールも決まり45-0と点差を離す。「集中力がすごくあった。トライを取った後も選手たちで『次だ次だ』と話ができていた」と石倉俊二監督が話すように、専大は点差が開いても集中を切らさなかった。守備でスペースを埋めて相手の攻撃を封じ、14失点で抑えた。「誰が変わってもチームのレベルが落ちないことが僕らの強み」とCTB野中優作(経営4・東福岡)が話すように、攻撃でも交代した選手が躍動し、後半から入ったFB新野翼(経済3・石見智翠館)のキックを中心に左右から得点を重ねた。結果78-14でノーサイド、期待感を持たせる快勝スタートとなった。
▲1対1で負けない個々が光った
▲SH宮坂のトライ
▲豊富な体力で攻撃にも積極的に参加した
主将飯塚稜介(文4・桐蔭学園)が不在の中、野中がキャプテンを務めた。「口ではなく、プレーでチームに貢献しようと考えていた」と話すように、終始圧巻のプレーを見せた。後半30分に野中が右サイドでパスを受け、キックでWTB赤沼圭(経済4・東海大相模)を走らせトライ。また後半32分には相手がサイドに展開し人数が足りてない状況を正確なタックルで封じ、カウンターを止めた。「キックとタックルの面で貢献できたことは本当に嬉しい」と自身のプレーに満足感を覚えた。
▲この日は石倉監督の誕生日だった
「14点取られたことが悔やまれるが、全体的には皆頑張った」と、失点を嘆きつつも、選手からの勝利のプレゼントを喜んだ
監督は「ここ2週間はすごく良い練習、準備ができた。23人のメンバーに選ばれた選手は良かったが、それが終わりではない。まだまだ他の選手が出る可能性は高いし、80人全員で戦わなければいけない」と、大差での勝利も冷静に話した。野中は「最後に(トライを)取られるという課題が(この試合)あった。これを克服できるように次に向けしっかり調整して、次はディフェンスで圧倒できるように頑張りたい」と意気込んだ。
文=北原倖多(文2)
写真=高野葵葉(文2)