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〈2023年度関東学生卓球選手権 6/14〜16 =所沢市民体育館〉
▲単複どちらも3位に入るも、悔しさをにじませた出澤
卓球部は今季初の個人戦に臨み、シングルスで男子の山下慧(文1・育英)がベスト8、女子では出澤が3位に入った。
男子シングルスではチームの主軸を担う上級生たちが姿を消していく中、新人の山下が8強入りを果たした。「目標はベスト16にいければいいくらいとしていたのでこの結果はびっくり」と自身も驚いた様子。4月末に行われた新人戦では優勝を逃し、悔しさを味わった山下は「頭を使って、作戦を立てたりできた。それが良い結果を生んだと思う」と勝因を語った。さらには簡単にゲームを落とさない粘り強さも光った。この結果により9月に行われる全日学の予選は免除となり、全国舞台で経験することが決まった。「今回の結果は自信になる」。伸びしろが大いに期待されるルーキーに今後も目が離せない。
▲8強進出を決め喜ぶ山下。今回の結果は自信になった
女子ではエースの出澤が3位に入って実力を大いに発揮したが、優勝を目指していた中で準決勝敗退と悔しい結果に終わった。初戦から圧倒的な攻撃を武器に危なげなく勝ち進み、決勝進出を賭けて中央大の工藤選手とぶつかった。
▲相手の工藤選手(中大)に序盤から果敢に攻められた
試合は序盤から点の取り合いになったが、出澤の武器である特異な回転がかかった球を工藤選手は全く苦にせず打ち込んできた。「相手のサービスに対してのレシーブが甘くなってしまった」と失点を重ね、第1セットを献上した。続く2セット目はしゃがみこみサーブを用いるなど攻撃に幅を利かせてすぐさま取り返した。これを機に流れに乗っていきたいところだったが、力強いスマッシュやドライブがアウトになるミスが多発し、失点を重ねてしまう。そのままセットを連取され、窮地に立たされた。なんとかフルセットに持ち込みたい5セット目は、スコア2―7から追いつく驚異の粘りを見せ、先にマッチポイントを獲得。だが、勝負ありかと思うのも束の間だった。3連続失点を喫し10―12で敗戦。試合後、「ラリーの際に相手の得意なコースに集めてしまったのが良くなかった。また、大会前日のコンディション管理や相手の対策などが甘くなってしまった点もある」と悔しさを露わにした。普段はあまり見ない、自身のミスによる失点が目立つ試合となった。この悔しさは来月に行われるインカレ団体戦でぶつける。「次のインカレでは単複どちらも勝ってチームの優勝に貢献したい」。全国制覇を目標に掲げるチームにとって3年生エースの活躍は欠かせない。
▲様々なサーブを駆使するなど策は打ったが、及ばなかった
▲今回の悔しさは来月のインカレで晴らす
文=河上明来海(文3)
写真=相川直輝(文4)