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〈第72回関東大学バスケットボール選手権大会=5月4日 大田 専大94-66青学大〉
連覇へ、順当な勝ち上がりを見せた。春季トーナメントベスト8入りをかけ青学大と対戦。前日の法大戦を受け、佐々木優一監督は選手たちに「昨日の法大戦は入りが重たかった。後半は良い状態だったので今日は試合開始からやるべきことを意識していこう」と伝えた。この言葉通り専大は好調な滑り出しを見せ、46-30と大きくリードして折り返す。第3Qで青学大の反撃に遭い点差を縮められたが、第4Qで主導権を取り戻し94-66で快勝。ベスト8入りを決めた専大は明日、宿敵・東海大と対戦する。
第1Qは當山修梧のフリースローで先制点を獲得。序盤は淺野ケニーがスティールに成功し、クベマジョセフスティーブがゴールを決めるなど鮮やかな連携を見せ、10-0と開始直後から優位に立つ。その後、ジョベモハメドから淺野への速攻や市場脩斗のバスケットカウントなどで着実に点を積み重ねる。チームの強みであるオフェンスリバウンドを生かし得点を確実に沈め、30-16で第1Qを終えた。赤嶺有奎主将は「昨日は入りで苦戦を強いられた。その部分をチーム内で修正することができた」と振り返った。
▲當山修梧
▲淺野ケニー
▲クベマジョセフスティーブ
第2Qは両者ともに激しい攻防を繰り広げる。開始直後に松野遥弥が3ポイントを決めたが、その後は青学大のディフェンスに阻まれ、強みであるリバウンドが封じられる。専大も負けじとボールに食らいつくが得点は停滞。前半を46-30で折り返した。
▲松野遥弥
第3Qは序盤にフリースロー、3ポイントシュートを許す。ここから青学大へ流れが渡る。専大はインサイドのシュートが決まらず一時は点差が一桁に縮む。赤嶺は「失点を15点以内に抑えるというチームの目標があったがそれを大幅に超えてしまった。チームとしての甘さが出た」と第3Qを振り返る。市場やジョベがゴール下での得点を重ね再び点差は二桁に。26失点を許し苦戦を強いられるも、リードは許さず68ー56で第3Qを終える。
▲市場脩斗
▲ジョベモハメド
▲赤嶺有奎
第4Qはスティーブがゴール下のシュートを沈め、松野が3ポイントを決めるなど躍動。片根大空や上村大佐の3ポイントも決まりさらに点差を突き放す。終了50秒前で介川アンソニー翔がバスケットカウントを決めるなど、試合終了まで青学大に猛攻を浴びせ、反撃の隙を一切与えなかった。
▲片根大空
▲第4Qで2本の3ポイントを決めた上村は「打つべきところで3ポイントを打てるようになった」と自らの成長について話した。
▲介川アンソニー翔
94ー66。快勝で準々決勝へ駒を進めた。試合を終えて佐々木監督は「第3Qでは自分たちのすべきことができなかった。今後は40分間自分たちがやらねばならないことをやり通すことが重要」と振り返る。「ここからが本当の勝負だと思っている。ひとつのミスやリバウンドが勝敗に影響するレベルになる。4月の頭に行った練習試合で東海大に負けているのでその雪辱も果たしたい」と意気込んだ。
▲佐々木優一監督
主将の赤嶺は「東海大は去年のリーグ戦(第98回関東大学バスケットボールリーグ戦)でもかなりの点差で負けているが戦えない相手ではない。山場ではあるが気持ちで負けないようにして何が何でも勝ち取りたい」と意気込み、上村は「自分たちのバスケットの方が強いことを証明したい」と力強く話した。
▲赤嶺主将
次戦は宿敵・東海大。専大が最も苦手とする超難敵だ。連覇へ、ライバル撃破に臨む。
文=鶴本あい(法3)
写真=鶴本あい(法3)、濱田大夢(ネット1)