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<令和5年度 第1回世田谷陸上競技会=4月8日 大蔵運動公園陸上競技場>
新年度初のレースとなった世田谷競技会が8日に行われた。専大からは15名の選手が出走し、山城弘弐(経営4・コザ)や和田春之(経営1・三浦学苑)ら5名が5000mの自己記録更新を果たした。また大西裕翔(文1・京都外大西)が10000mに初出場し、30分39秒を記録した。
▲専大勢が多く出場した5組目。
専大から9名が出場した5000mの5組目では、5名の選手が自己記録を更新した。ダンカン・キサイサ(経営2・大分東明)がペースを作り集団を引く中、ラスト1周の競り合いでスパートをかけた山城が組4着で専大勢トップを取る。続く5着は、新入生の和田が入り自己記録を1秒4更新する14分29秒と力をみせた。山城は「もう少しタイムが欲しかったところがある」と振り返りながらも、「自己ベストが出て少しホッとしている部分も正直なところある」と素直な気持ちを明かした。直近の練習を消化しきれず不安を抱えた中でのレースだったが、今後を見据える長い距離へ向けスピード感覚を養った。和田は「全体的に落ち着いていけた」と手ごたえを語る。課題だった後半でギアを上げ、前を追うレースを展開した。
▲9名の中でトップを取った山城
▲1年生ながら力を発揮した和田
▲野下稜平(経済4・鳥栖工業)も苦手としていたトラックで記録を更新した
▲藁科健斗(写真奥、経営2・横浜)は先頭と2500m付近で離れたが、焦らず終盤に粘ることができたと振り返る。具志堅一斗(写真手前、経営1・コザ)は今回が専大でのデビューレースとなった
▲丹柊太郎(人間科1・松山商業)は自己記録を7秒ほど更新する14分42秒をマークした
期待のルーキー大西は初の10000mに出場したが苦しかった。今後、関東インカレなどで5000mの出場を予定しており、早いうちに10000mの記録をつけたかった大西。挑戦の意味も込めて出場を決め、出走組も実力者が集まる3組目を自ら選んだ。序盤はペースの速い集団に食いついたが、「10000mというところは未知数だった」と3000mを過ぎたところから徐々に遅れ始める。その後も「自分では上げているつもりだったがそれでも(1周)76~77秒かかってしまった」と最終的に先頭から1周以上の差をつけられ30分39秒と苦い結果となった。大西は「関東インカレには今日1周差をつけられた先輩方も出るので、今の自分では力不足。ここから一か月練習を積んでしっかり関カレに合わせて行けるようにしたい」と誓いを立てた。
▲長谷川淳監督は「3000mまではしっかり入れたので(今後出場する)5000mにはつながる内容だった」と大西の走りを評価した
▲後ろから迫る先頭集団。関東インカレでは実力者と勝負できるレースを目標に掲げる。
<結果>
[1500m]
・3組
4着 3:57.40 樋口 拓海
[3000m]
・2組
5着 8:54.48 亀之園 京士郎
・3組
13着 9:01.41 松島 竣成
[5000m]
・2組
2着 14:55.33 兼箇段 颯
・4組
9着 14:55.40 大田和 一斗
・5組
4着 14:27.18 山城 弘弐(自己新)
5着 14:27.63 和田 春之(自己新)
7着 14:29.22 福田 達也
8着 14:29.74 野下 稜平(自己新)
9着 14:30.68 藁科 健斗(自己新)
11着 14:33.03 手塚 太一
12着 14:35.29 具志堅 一斗
14着 14:42.97 丹 柊太郎(自己新)
DNF ダンカン・キサイサ
・6組
4着 14:33.70 田島 洸樹
[10000m]
・3組
12着 30:39.18 大西 裕翔(初)
文・写真=相川直輝(文4)