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2023.04.07
バレー

【バレーボール部】日本一へ 23年シーズンの初陣

 昨年は全日本インカレにて仙台大学と対戦し、最終セット数2-3で初戦敗退を喫した専大バレーボール部。直前の秋季リーグを6連勝で終え流れに乗っていただけに、不完全燃焼な結末となった。そして始まった23年シーズン。新1年生も合流し昨年の結果を上回るため、日々のトレーニングや練習試合を積み重ねてきた。主将に就任した甲斐孝太郎(文4・日南振徳)は「全日本インカレで日本一を取る」と意気込んだ。


▲練習前のウォーキング


 昨年11月、武蔵野の森総合スポーツプラザで全日本インカレ初戦が行われた。対戦相手は東北で無類の強さを誇る仙台大学(宮城)。3セット目終了時点ではセット数2-1と、あと一歩のところまで迫った専大だったが、4セット目から仙大の攻撃陣に火が付いた。4セット目を取られ最終セットに入っても仙大の勢いが止まることはなく、それに飲まれるまま最終セット数2-3で初戦敗退を喫し、22年シーズンは幕を閉じた。


 その悔しさを糧に始動した23年シーズン。主将にはチームの攻撃の主軸であり、昨年の秋季リーグではサーブ賞を獲得した甲斐孝太郎が就任した。甲斐孝は「スタメンはほぼ変わらない。後はチームとしてどのくらい詰めていけるかだと思う」と、チームにさらなる完成度を求めた。


 昨年は甲斐孝と同様にチームの攻撃を牽引し、日本代表にも選出された甲斐優斗(経営2・日南振徳)。この春は兄の甲斐孝と共に日本代表候補若手有望選手に選出され、フランス遠征に参加していた。現地のアンダーカテゴリーやリーグ1部のチームと合同練習、試合を重ね海外のレベルを肌で感じる機会となった。「世界のレベルの高さを1番に学べた。海外の選手はブロックの完成が早く、攻撃もパワーがあった。そこを自分も身につけたい」と話す。また兄と共に選ばれたことに対しては、「小学生の頃からずっと一緒にやってきた。代表候補に一緒に行けたことはすごく大きい」と、満足感を露わにした。その経験をもとに、甲斐兄弟は今年も両サイドから圧倒的な攻撃力を見せてくれるだろう。


▲甲斐優斗(手前)と甲斐孝太郎(奥)

甲斐優「兄と大学でバレーできるのが最後の年。結果をしっかりと求めてやっていきたい」

▲甲斐孝は精度の高いトスも武器とするユーティリティープレーヤーだ

 

 「(今年のチームは)強いんじゃないかと思っている。上手くいけば(強豪大学)にも勝てる。ただ、たまに崩れる時もあるのでそれが少し心配」と今年のチームを分析するのは、昨年OH(アウトサイドヒッター)として出場した竹内慶多(経済3・啓新)だ。この春に膝を怪我し春季リーグでの出場は厳しいが、だからこそ俯瞰してチームを見ることができた。「1年生には春季リーグに出る人もいると思うので、思いっきり元気にやってほしい」と、新1年生の活性化にも期待をする。春高やインターハイに出場した選手や、全日本ジュニアに選出されたことのある選手など、新たに7人の実力者が入部した。彼らの飛躍にも注目だ。


▲竹内「みんな仲が良い。上下関係もあまりないので、やりやすいと思う」


 「チームとしては、全日本インカレで日本一を取ることが目標」と話す甲斐孝。昨年の屈辱的な初戦敗退に反して頂点を取ることを宣言し、主将として、またチームとしての覚悟を示した。そして23年シーズン専大バレーボール部の初陣となる春季リーグが4月8日から開幕する。甲斐孝は「昨年の春リーグは10位、秋リーグは6位という順位で終わった。それよりも上の順位を狙えるように頑張りたい」と意気込んだ。


▲練習前にリラックスした表情を見せる水野永登(商2・岡谷工)

▲昨年は1年生ながらリベロとしてスタメンに定着

2年生となる今年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか


文=北原倖多(文2) 写真=竹田一爽(文2)