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2022.11.29
陸上競技

【陸上部】10000mで自己ベスト多数! 箱根へアピール

<第301回日本体育大学長距離競技会=11月27日 日本体育大・健志台キャンパス 陸上競技場>


箱根駅伝まで約1ケ月に迫ったこの日、日体大記録会の2日目に行われた。10000mには箱根駅伝予選会未出走メンバーを中心に25名が出走。粟江倫太郎(経営3・三浦学苑)、中山敦貴(経営3・湘南工科大附)、田島洸樹(経営3・学法石川)ら19名が自己記録を更新する走りを見せた。

▲5組で自己記録を更新した粟江


自己新記録が多く飛び出した5組目には専大から9名の選手が出走した。レース序盤は大東大4名の選手がペースメークをする中、そのすぐ後ろに国増治貴(経営4・豊浦)、山城弘弐(経営3・コザ)、粟江、福田達也(経営1・市立橘)、村上友哉(経済1・八千代松陰)の5名がつく。国増はレース中盤に先頭を狙うような走りを見せるも徐々にペースを落としてしまう。一方、残り2000mで仕掛けたのは粟江。「後半に(力が)持つように」と2週間前の記録会で力んだ反省を生かし、ラストスパートをかけ29分28秒でフィニッシュ。自己記録を30秒以上更新した。また、粟江に続いたのは1年生の福田。「(レースでは)先輩についていって、狙うつもりで」と粟江同様、後半勝負に。日体大記録会、激坂王座決定戦と3週連続のレースとなったが、自己記録を1分近く更新する29分39秒と力強い走りを見せた。粟江は「予選会では悔しい思いをした。それをバネにしたい」と箱根への意気込みを語った。

▲レース序盤は大東大勢の後ろにつく専大

▲福田も粟江に続き積極的なレースを見せた



続く6組目には中山、小島光佑(経営4・北見緑陵)、新井友裕(文1・浦和実業)、手塚太一(経営1・那須拓陽)、冨永裕憂(経営4・鎮西学院)、有本逸(経営2・東海大附福岡)の6名が出走。小島は「箱根の突っ込みを意識した」と中盤にかけペースを上げ、前を追う攻めた走りを見せる。一方、大集団には1年の新井、手塚と3年の中山の3名。新井は5000mから集団を牽引する積極的な走りを展開。ラスト1キロで集団の中にいた中山がスパートをかけると4着29分21秒でフィニッシュ。続いて新井、小島、手塚とゴールし6名全員が自己記録を更新した。

中山は「練習から走れそうという手ごたえがあった。1年生2人(新井、手塚)が前にいて目安にしながら冷静に走れた」とレースを振り返った。

▲集団から飛び出て前を追う小島 

▲集団を牽引する新井 

友人と行っていた練習のジョグも一人で行うことが自分でレースを作ることにつながったと振り返る

▲手塚も新井と同様積極的なレースを見せた

▲5組4着の中山

「追わなければならない所と追わなくていい所を見極められた」と冷静なレース運びを見せた


専大最後の出走となった9組目には田島と南里樹(経営4・専大松戸)が登場。大会終盤になるほど強豪選手が集う陸上の記録会だが、この組でも序盤から28分台を狙う速いペースで進む。田島と南は集団の後方で粘りを見せるも距離が進むにつれ南が遅れ始める。また、田島も「必ずついていかないといけないところで離された」と7000mあたりから遅れ始める。結果、田島は29分10秒と自身の記録は18秒ほど更新したものの「最低でも28分台は狙っていた。トラックで悔いが残ったが、自己ベストをプラスに捉えたい」と悔しさを語った。一方、南は終盤に粘りを見せ29分17秒でフィニッシュ。レースまで調子の状態が良くなく、30分台を切ることが最低限の目標だったが「思った以上に動いた」とレースを振り返った。

▲9組に出場した田島(中央)と南(左)

▲田島は2週間前の日体大が良い刺激になり状態は良かったものの28分台を出すことはできなかった


長谷川淳監督は今日の結果に対して、「記録自体は出たが28分台5名、29分30秒切りを10名以上出したかった所だった。結果として29分30秒は数名切れたが数が足りていない」と当初の目標を達成することができなかった事を振り返った。しかし、例年の水準よりは上げることができていることに対し「その点はここ3年でタイム的に一番走れている」と評価。「予選会メンバーは除いているが、ほかのメンバーがこれだけ走れている。チーム内競争もいい意味で激しくなる」と期待を膨らませた。

約10日後に迫った箱根駅伝のエントリーについては、「予選会を走ったメンバーの走り、今日走ったメンバーの評価もしっかりしていきたい。(これから行われる)合宿中に行われる選考練習がある。今日の内容と合わせてそっち(選考練習)ができた選手をエントリーしたい」と話した。



予選会を走ることができなかったメンバーを中心に多くが自己記録の更新を果たした日体大記録会。チームとしては10000mの部内ランキングのトップ10も大幅に更新され、29分台ランナーが20名を超えるなど収穫のあるレースとなった。選手たちはこれから12月10日に行われる箱根駅伝のエントリーに向け最後の追い込みにかかる。



<結果> 10000m

・2組

14着   30:52.54   安藤 凛 (自己新)


・3組

7着   30:22.67  犬塚 知宏(自己新)

22着 31:20.71  大田和 一斗(自己新)

27着  31:58.74  黒田 太洋(自己新)

DNF           藁科 健斗


・4組

12着   30:03.89  吉岡 拓哉

16着    30:08.88  増田 悠希 (自己新)

17着    30:17.45  佐藤 翔太 (自己新)    

DNS            水谷 勇登


・5組

4着     29:28.04   粟江 倫太郎 (自己新)

7着    29:39.54   福田 達也 (自己新)

9着     29:47.73   藤野 隼也 (自己新)

15着    29:57.67 寺井 望 (自己新)

18着   30:06.59 千代島 宗汰

19着  30:26.80  山城 弘弐 (自己新)

20着   30:27.46  村上 友哉

24着   30:43.81  山村 啓仁

27着  30:55.62   国増 治貴


・6組

4着     29:21.02   中山 敦貴 (自己新)

7着     29:22.73   新井 友裕 (自己新)

12着    29:29.01    小島 光佑 (自己新)

13着   29:29.67   手塚 太一 (自己新)

14着   29:41.22   冨永 裕憂 (自己新)

27着    30:58.30   有本 逸 (自己新)


・9組

25着    29:10.08   田島 洸樹 (自己新)

27着   29:17.13    南 里樹 (自己新)

DNS               髙瀨 桂



文・写真=相川直輝(文3)