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5月20日、全学休講とあり大声援の中、26年ぶりの優勝をかけた拓大との大一番が行われた。
1回裏、早速試合が動く。先頭打者・重野雄一郎(経営4・専大松戸高)がツーベースヒットで出塁すると、2番・三浦拓馬(商4・札幌第一高)のバント、4番・濱田竜之祐(商4・鹿児島実業高)のタイムリーツーベースヒットで開始早々に先制点を奪った。
▲タイムリーツーベースヒットを放つ#5濱田
しかし、その後専大になかなかヒットが出ない。ここで奮起したのは投手陣。先発・堀田竜也(経営2・常葉菊川高)が「今日は自分のピッチングができた」と語るように必死の投球で危なげなく3回を無安打で切り抜け、試合の流れをつくった。
▲無安打ピッチングの堀田
続く大野亨輔(商4・星稜高)は、怪我をおしての登板となったが、「今日は母の誕生日で優勝をプレゼントすると約束していたので、絶対に負けられなかった」と言うようにランナーを背負っても落ち着いた投球で、先発・堀田に続き無失点で4回2/3を投げ抜いた。
▲4年生の底力を見せた大野
8回裏、二死2塁からマウンドにあがった高橋礼(商2・専大松戸高)は、3番・岸から三振を奪い会場を沸かせると、9回裏、浮き上がる直球と変化球の緩急で圧巻の投球を見せ、試合終了。一点を3投手の継投で守りぬき、26年ぶりの優勝を果たした。
▲優勝を決めた高橋
以下コメント
斎藤監督
「優勝について、優勝まで残り一勝で初回に点を取れたのは大きかった。しかし、東都では一瞬も気が抜けない。大野の頑張りと野手が相手にうまくプレッシャーをかけられたことが勝因。今日は投手陣がよく頑張ってくれた。選手たちが辛く長い日々を耐え、今日栄冠を取れたことが何よりも嬉しい。」
▲優勝決定後、選手たちに胴上げされる斎藤監督
高原主将
「監督を胴上げすることを目指してきたので、監督を胴上げできて嬉しい。4年生のミーティングで、2年前にも日本一を掲げたが本気で目指せたわけではなかった。もう一度話し合い、今年は優勝に向けて本気で戦うことができた。全日本選手権も一戦必勝で頑張りたい」
#5濱田
「入学してから2部に長い間いたので、1部優勝は想像もできなかった。去年は自分たちのミスで負けることが多かったが、今年はどこよりもやってきた自信があった。守備にも時間を割き、打つだけじゃなく守れたことが優勝の鍵だと思う。タイムリーヒットについて、昨日は自分のバッティングができなかったが、今日は初回にチャンスが回ってきてチームを楽にしたかったので、ストライクがきたら振っていこうと決めていた。その結果がタイムリーになってくれた」
#10渡辺
「必ず勝たせたいと思わせてくれる監督だったので、監督の胴上げを目指して死ぬ気で頑張れた。優勝は素直に嬉しい」
#11大野
「昨シーズン1部にあがって、当時の3年生以下が優勝を狙うという雰囲気にチームが変わった。監督・コーチを信じられたことが優勝につながったと思う。去年の角田さんを見ていてピッチャーが頑張れば勝てるとわかったし、今の4年は3年時から試合に出ている人が多かったので、ピッチャー次第で優勝が狙えると思っていた。自分が中心となって投手陣の士気を高めていった。それに堀田、高橋がついてきてくれた」
#15堀田
「優勝については、とにかく嬉しさでいっぱい。昨日は昨日、今日は今日と割り切って考え、今日は自分のピッチングができたことが優勝へと繋がってよかった。今季振り返ると、大野さんや4年生の存在が励みとなり、思いっきりやっていけた。全日本の目標は日本一になること。東都の代表として思い切ってやっていきたい」
#2福田
「優勝を目標としてきたので、素直に嬉しい。今季はいいところと悪いところがはっきりしたので、悪いところを改善していきたい。全日本選手権では、チームとしては優勝、個人としてはチームに貢献することを目標に掲げて頑張りたい」
斎藤監督を中心にチーム一丸となり、楽しそうにのびのびと戦う姿が印象的だった今春の専大野球部。6月8日から始まる全日本大学野球選手権大会でも弾ける笑顔を見せてほしい。
専大の初戦は6月10日11時半より東京ドームにて行われる。応援宜しくお願いします。
(経営2・三嶋毬里衣)