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5月6日、神宮球場にて対國學大第2戦が行われた。序盤に先制を奪うもののすぐさま同点に追い付かれ、スコアにはゼロが並ぶ展開に。延長戦も頭を過った9回裏に1死満塁からフォアボールを選ばれ、押し出しで1―2xとサヨナラ負けを喫し勝ち点を奪われた。
【スコア】
専大 |010 000 000|1
國學大|010 000 001x|2x
【打撃成績】
1(8) 重野 3打数1安打
2(4)6 三浦 2打数0安打
3(7)9 森山 3打数0安打
4(5) 濱田 4打数0安打
5(D) 渡辺 3打数1安打1打点
6(9) 秦 2打数0安打
7 永濱 1打数0安打
H 高崎 1打数0安打
7 森澤 0打数0安打
7(3) 福田晃 3打数2安打
8(2) 時本 2打数0安打
9(6) 中川 2打数0安打
4 伊與田 1打数0安打
6連勝が止まり、迎えた今日。試合前、切り替えて1からまたスタートしていこうと挑んだゲームは、第一試合が延長15回に及んだ関係で予定より2時間遅れて始まった。専大は打撃不振に苦しみながらも開幕戦からスタメンを張っていた伊與田一起(経営3・明徳義塾高)を外し、9番に中川龍斗(ネット情報4・佼成学園高)を起用しオーダー変更を試みた。
先制のホームを踏んだのは専大。2回表、ここまで3割を残している5番・渡辺和哉(経営4・文星芸大附高)が打席に立つ。フルカウントから振り抜いた打球は大きく上がり、レフトスタンドへと吸い込まれる先制弾に。これでリーグ単独トップのホームラン数となった。
▲先制ホームランを放った渡辺
マウンドには駒大第1戦で勝ち星をあげた堀田竜也(経営2・常葉学園菊川高)が上がる。幾度のピンチを背負うも踏ん張り、抑える姿が印象的だった。初回には、エラーと制球の乱れから1死満塁のピンチを背負うが後続を三振、サードフライで抑えてピンチを切り抜ける。1点の援護点をもらった2回には同点タイムリーを浴びるものの守備にも助けられ、勝ち越しを許さずに切り抜ける。5回にもツーベースとフォアボールで2死2、3塁とピンチを背負い、第1戦で3安打を許した3番・柴田(國學大)を迎えるがショートフライに打ち取り後半へ突入する。
▲110球を投げ抜いた堀田
互いに譲らずスコアに0が並び、終止符が打たれたのは9回裏。
ここまで粘り強く投げてきた堀田がこの回の先頭打者にヒットを許し、バントで送られ1死2塁となったところで降板する。2番手としてマウンドに上がったのは今季リリーフが主となっている高橋礼(商2・専大松戸高)だった。代打・増田(國學大)にセンター前ヒットを許すと、続く7番・諸見里を敬遠。1死満塁の窮地に立たされた。厳しい場面での登板は慣れてきたと語るようにさすがは高橋。代打・朝日(國學大)をストレートで追い込み、空振り三振で2死満塁。なおも緊張が続き、延長戦も頭を過る中で、9番・大前(國學大)に130km/h後半のストレートを2球続けて2ストライクに追い込む。しかし3球続けてボールとなりフルカウントになったところでキャッチャー・時本亮(経営4・大垣日大高)がマウンドに駆け寄る。「結果は気にせず思いきり投げろ」。呼吸を整え、投じた球がミットに収まった時、バッテリーは"ベストボール"と確信した。しかし主審の右手は上がることはなかった。結果は押し出しフォアボールでゲームセット。今季初の勝ち点を奪わる結末となった。
2連敗で勝ち点を逃したもののここまで6勝2敗、勝ち点3と混戦状態ではあるが首位をキープしている専大。空き週を挟み、残り1カード。この敗戦に対していかに全員が切り替えられるかどうかがポイントとなってくる。1989年春以来の戦国東都を制する専大野球部の姿に期待したい。
斎藤監督のコメント
「ぎりぎりの中での厳しい戦いは選手たちを成長させてくれる。この敗戦は選手たちの糧になる。勝ち点は3だししょげることはない。彼氏彼女に振られても1,2週間たてば忘れるように月日が解決してくれる。一週間空くので、リーグ戦の最初、中大戦に臨むのと同じ気持ちでもう一度挑むだけ」
高橋投手のコメント
「登板間隔が空いていたので疲労はなく、コンディションも悪くなかったし、ベストの球が投げれる状況ではあった。最後の球以外はシュートしたりとバラバラだったが、最後はベストボールだった。ストライクだったと思う。ボールになったが、あの場面でベストボールを投げられたのは自分にとってよかったし、いい経験になった」
堀田投手のコメント
「立ち上がりはあまり良くなくて2回に失点してしまったけど、終盤の勝負どころで取られなければいいと思っていた。(今季は2戦目の先発として活躍)自分の持ち味であるコントロールの良さで、丁寧に投げられていると思う。(直球だけでなく、フォークが冴えている)自分のフォークはシュート気味に落ちるので、ツーシームに近い。決め球としてもカウントを稼ぐ球としても使えるのが強み。(連敗してからの最終戦)今まで内容が悪いわけではないので、あまり深く考えず、自分のスタイルで勝負したい」
渡辺選手のコメント
「序盤でのホームランだったので打ったらどうこうと言うのは特になかった。まだ勝ち点3で首位であり、自力優勝も狙えるので空き週でしっかり調整して頑張りたい」
(齊藤 麻莉奈・経営3)