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４月19日、早稲田大学戸山キャンパスにて春季関東大学バレーボールリーグ戦第４日目、対順大戦が行われた。ここまで苦しい連敗が続き、なんとしてでもまずは１セットを獲得したいこの戦い。けがから復活した柴田康暉（経営４・佐賀商高）、新戦力の為我井太也（文１・東亜学園高）や伊藤貴義（法１・宇部商高）の活躍が光った。今季リーグ戦初のセット獲得まであと１点と迫る場面もあったが、相手の勢いに一歩及ばず０－３とストレートで負け、またしても苦渋を味わった。
専大０（18―25、24―26、15―25）３順大
スターティングメンバー
＃１ 藤中謙也 （経営４・宇部商高）
＃２ 柴田康暉 （経営４・佐賀商高）
＃３ 高橋拓也 （経済４・東亜学園高）
＃８ 冨田直人 （経済３・東亜学園高）
＃10 平安山華竜 （経済３・西原高）
＃13 小森郁己 （経営２・佐賀商高）
＃16 平原隆也 （経済２・都城工高）
＃20 為我井太也 （文１・東亜学園高）
第１セット、開始序盤でツーアタックを決められ順大側の観客席は歓喜に沸く。しかしこの応援の声に流されることなく、＃13小森がすぐさま点を取り返す。するとそれに応えるように＃８冨田や＃１藤中も上がったボールを正確に打ち得点に繋げる。スパイカー陣が活躍する中、１年生セッターは次に誰を使うのか。誰もがそのトスの先に注目したその時、専大の選手そして観客から歓声が沸き起こった。＃20為我井が臆することなくツーアタックを披露した。ここから一気に畳み掛けたい専大。ところが＃20為我井の活躍に感化されたのは専大だけではなかった。順大＃９後藤滉貴に連続得点を、＃３渡邉峻にツーアタックを決められ再び試合は順大のムードになってしまう。ここで次なる突破口を開いたのはまたしても１年生だった。＃８冨田に代わって途中出場の＃21伊藤がサービスエースを決めたのだ。これで試合の流れを引き寄せたように思えたが順大の勢いも止まらず、18―25とセットを落としてしまった。
第２セットでは、今季リーグ戦初出場の＃２柴田が初得点を決めた。このまま試合の主導権を握るべく＃１藤中もラインぎりぎりのコースにスパイクを打ち込み得点を挙げる。競っていながらも２点リードを許していた専大だったが、＃２柴田と＃21伊藤の２枚ブロックや＃３高橋のスパイクが決まるなどして、ついには同点に追いつく。ここでなんとしてでもリードを奪いたい専大を後押ししたのは、またしても＃21伊藤のサービスエースだった。このサービスエースを皮切りに＃２柴田や＃３高橋と＃20為我井の２枚ブロックもしっかりと決まる。こうして着実に得点を積み重ね、専大は先にセットポイントを迎えた。待望の今季リーグ戦セットへの期待が膨らむが、ここからまさかの連続失点。一気に点差をひっくり返され、接戦の末24―26とセット獲得とはならなかった。
専大にとって絶対に落とせない第３セット。このセットではエース＃１藤中が次々と得点を重ねる。さらに＃13小森の気迫のレシーブやフェイント、第１、２セットにサービスエースで活躍した＃21伊藤のアタックで攻め、順大側のミスも誘う。しかし15点獲得以降、専大の調子が振るわず15―25とこのまま試合が終了した
今季リーグ戦４連敗を記録してしまった専大。昨日の試合後に吉岡監督が述べていたように今は「我慢の時期」なのかもしれない。しかし持ち前のスパイク力や東日本インカレ優勝時にみせたレシーブ力など、専大の底力は徐々に姿を現し始めている。それに加え、けがから復活した選手や、１年生の新戦力の台頭もうかがえる。来週からの巻き返しに期待したい。
（宇佐美春那・文２）
吉岡監督
「３月の練習試合ではどこにも負けないくらい強かったがまだ本番で発揮できていない。そんな中で（けがから復帰した）柴田や（１年生の）為我井と伊藤が思った以上に活躍してくれたのはいまの専大にとって明るい材料となった」
藤中主将
「今日は比較的に来て欲しいところにボールが来てリズムも合っていた。１年生として盛り上げ役以上に雰囲気も上げてくれたと思う。第２セットは取れそうだったが最後２本ほど自分が呼んで決めきれなかった。専大の調子は良くなっていると思うので、来週こそはセットが取れるように改善していきたい」
柴田選手
「自分は主将、副主将ではないが最上級生として何かしらでチームを引っ張っていけるようにしたい。相手に高さがある時はまた出場できる可能性が高い。まずは１セットを取れるように目の前の一点を精一杯全力で取りに行きたい」
