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2019.11.02
バレー

【バレーボール部】入替戦2セットダウンからの大逆転勝利で1部残留!

 11月2日、駒澤大学大玉川校舎にて秋季関東大学バレーボールリーグ戦1・2部入替戦が行われた。9月7日から10月26日にかけて、秋季関東大学バレーボールリーグ戦では青山学院大に3-1、駒澤大に3-0で勝利するも2勝9敗で11位となり、入替戦へと進むこととなった専大。

入替戦の相手は2部リーグ2位の慶應大。応援団の大きな声援もあってか、立ち上がりから勢いのある相手に押され、1、2セットを連取されるも吉岡達仁監督の喝とともにチーム内での声の掛け合いでチームの雰囲気は一転し、試合の流れは専大に傾く。3、4セットを奪取し迎えたファイナルセット。流れを取り戻そうとする相手を退け大逆転で入替戦を制し、見事残留を決めた。




専大3(19-25,26-28,25-20,25-17,15-9)2慶應大



スターティングメンバ―


#1 柏田樹(経営4・都城工高)


#3 谷直也(文4・平塚学園高)


#9 東拓巳(経営3・開智高)


#10 久保裕太(商3・都城工高)


#14 久保下航平(商3・都城工高)


#19 藤中颯志(経営2・宇部商高)


#20 大林寛大(商2・近江高)



第1セット、応援団を背に立ち上がりから絶好調の相手に対し、完全に流れを渡してしまう。19-25で押し切られてしまいこのセットを落とす。何とか流れと引き寄せたい専大は第2セット、粘りを見せなんとかデュースまでもつれ込む。3度繰り返すもあと1歩及ばずこのセットも落としてしまう。


後がなくなった専大は第3セットで相手に必死に食い下がる。そして迎えた9-9、キャプテン#9東が意地を見せ、2連続で強烈なスパイクを打ち込むと流れは徐々に専大へと傾き始める。#1柏田のクイックや#10久保の豪快なスパイク、そして相手の渾身のスパイクを#19藤中が止めるなどして試合を支配し始める。その後もリードを守り続け、迎えたセットポイント。#19藤中のブロックがまたも機能し、25-20でこのセットをものにする。

▲気迫あるプレーで流れを作り出したキャプテンの東



▲第3セット奪取!笑顔で駆け寄るメンバー達



第4セットも好調を維持し25-17で危なげなく連取。そして迎えた勝敗が決まるファイナルセット、好調を維持する専大は相手を寄せ付けることなくポイントを重ねていく。ついに迎えたマッチポイント。#1柏田の鋭いクイックが突き刺さった。この瞬間2セットダウンからの大逆転勝利で見事1部残留をつかみ取った。


▲この日好調の久保のスパイクには何度も助けられた(第4セット)



▲鋭い読みで渾身のブロック炸裂。好調藤中のガッツポーズ(ファイナルセット)


▽試合の振り返りと全カレに向けたコメント


#1柏田

「1、2セットはキャッチが上手くいかず、攻撃に繋げることができなかった。相手のサーブリターンブロックの戦術にはまってしまい苦戦した。3セット目からキャッチを優先に立て直して攻撃につなげることができうまくいった。段々とプレーが安定してきて勢いそのまま勝つことができたと思う。学生生活最後の全カレになるので持てる力を最大限に発揮し、次の世代につないでいけたらいいなと思っております。」


#3谷

「1、2セット目は入りにすべてを懸けていた相手に押されてしまったが、段々と相手の勢いが落ちていくのを感じた。キャッチが頑張ってくれていたのもあり、試合を進めやすかった。後半からのみんなの攻める気持ちが悪かった雰囲気を変えていったと思う。4年生で最後の全カレになり、このチームで戦える最後の試合となるのでいい結果を出して終われたらと思います。」


#9東主将

「厳しいリーグとなったが何とか1部残留ができて安心している。全カレでは一戦一戦大事に上位進出を目指していきたい。」


#14久保下

「1、2セット目はキャッチが機能しなくてなかなか回すことができなかったが、チームが息を吹き返し始めた3セット目からはリベロ(大林)がしっかり直してくれたおかげで展開しやすくなった。徐々に調子が戻っていき、第3セットとれた時に建てるという確信が持てた。そこからは冷静になりさらに味方の攻撃に貢献できたと思う。全カレでは上位を狙って、来年につなげたい。」


#19藤中

「劣勢にある状態から始まった中、第3セット前に監督から引くな!攻めろ!と言われいつもの自分のプレーを思い出すことができ、気持ち的にも攻めることができた。全カレでは1つ1つの試合を大切に、足元をすくわれないよう頑張りたいと思う。」


#20大林

「レセプションがうまくかみ合わなく、東さんが狙われていた中で自分の守備範囲を最大限生かし、コミュニケーションをとることで相手のサーブに対応しようとした。それがうまくいき専大の生命線であるミドルの2人(柏田と谷)のクイックにつなげることができた。ジャッジに多少不満があったがそれを引きずることなく切り替えられたのが流れを引き戻せた大きな要因だったと思う。専大は全カレでまだ日本一はないので最後の大会となる4年生のため、そしてなにより自分のために頑張りたい。」


吉岡達仁監督

「応援してくれている人達やギャラリーの人たちにとってとても見ごたえのある試合だったと思う。試合の入り方を少し間違えてしまっていたように感じる。相手のミスを待って自ら攻めにいっていないというのが1、2セット目までの印象で完全にやられてしまった。しかし、3セット目から足をしっかり動かし対応し始めると流れが専大に傾き始めた。全カレと来季のリーグでさらに上位が目指せるようなチームに鍛え直していきたい。」


10月26日から12月1日にかけて全日本バレーボール大学男女選手権大会が開催される。専大初の制覇なるか非常に楽しみである。



(文=白鳥順也・経済3、写真=髙田康平・経営3、八代哲・経済3、白鳥)