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レスリングのデーブシュルツ記念国際大会(アメリカ・コロラドスプリングズ)が1月29日から31日まで行われた。
専大からは学生選抜としてグレコローマンスタイル66㎏級で魚住彰吾(経済3・育英高)、同85㎏級で与那覇竜太(経営2・浦添工高)、フリースタイル57㎏級で中村倫也(商2・花咲徳栄高)が出場し魚住が4位に入賞した。
魚住は初戦をテクニカルフォールで好発進した。準決勝は昨年のアジア大会59㎏級で3位のカザフスタン代表に2―5で一歩及ばなかったが、敗者復活戦では4日前に行われたアメリカ対世界選抜チームによる大会で涙を呑んだ相手に勝利した。3位決定戦に挑むも昨年の世界選手権代表であるブルガリアの選手に惜しくも敗れた。
グレコローマンは新ルールが検討されている。世界初のテストルールでの「場内で戦う」試合となったが、魚住は「グラウンドレスリングでないほうが、自分のプレースタイルには有利」と印象を語った上で、「まだまだ力は出し切れた。当たり負けだった。勝負場面で自分の技が出せるかが鍵となる。」と次につなぐ意志をみせた。
来年度の主将に抜擢された魚住は、「中学、高校と経験してきているので、主将だからこうありたいという姿はない。しかし、自分が周りに合わせていてはいけない」と語った。
(写真=選手提供)
中村は3位決定戦を前に勝ちきれずメダル争いには入らなかった。
初戦をフォールで勝ち進む。続く2回戦は「アメリカ人独特のフィットネス」に負け、3-6の黒星。中村は「後半に得点を取りに行くタイプなので、後半取り返せると思った体がついてこなかった」と語った。開催地のコロラドスプリングスは、標高およそ1800メートルありスキーのクロスカントリーや、陸上の高山トレーニングでも有名な地だ。そのため、「乳酸もうまく取れず、ばててしまった」という。
敗者復活方式のため、2回勝ち進めば3位決定戦となる。まずは、2回戦の反省を生かし10-0のテクニカルフォールで快勝。しかし、敗者復活2戦目では「日頃のミスが出てしまった。勝てると思っていたところで片足タックルされ、そのままフォールへと持ち込まれた」と振り返った。
シニアでの国際大会は初めてとなった中村は「簡単にはいかないなと思った。自らの目標を達成するためには、それまでの過程を大切にしていかなければならない」と世界大会を見据えた。
与那覇は連続出場となった。グレコローマンスタイル85kg級の学生チャンピオンだが、昨年12月に行われた全日本選手権では、推薦でフリースタイルに出場。専門をフリーにシフトしている。
新ルールに関しては「大学に入学したころからすでにルール変更されていた。自分の得意とするグラウンドレスリングからスタンドへと移り変わっている。それに対応するのではなく、フリーで頑張っていきたい」と意志を定めた。フリーでは「細かい動きができるように柔軟性をつけていきたい」と課題を挙げた。
最後に全国大会は、12月の全日本選手権から、次は明治杯全国選抜選手権(6月19日~21日、代々木競技場第2体育館)まで間が空くが「その間に世界の舞台で戦えたのは大きい」と全体を振り返った。
▲左から中村・魚住・与那覇
(岡野希春・経済2)