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2018.12.22
卓球

【卓球部】安藤、2マッチに出場するも無念のストレート負け

ノジマTリーグ2018-2019シーズン

1222日(土) TOP名古屋vsKA神奈川

@アリーナ立川立飛

 

 

 10月に開幕したTリーグは、日本各地を転戦し、全国の卓球ファンを熱狂させている。この日トップおとめピンポンズ名古屋(以下、TOP名古屋)はアウェーで木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)と対戦した。TOP名古屋に所属する世界ランク39位の安藤みなみ(商4・慶誠高)は、第1マッチのダブルスと第4マッチのシングルスに出場した。しかし試合は相手が流れをつかみ、安藤は本来の力を発揮できないまま試合終了。安藤は1ゲームも取ることができず、チームも首位のKA神奈川に勝利することはできなかった。

 


安藤みなみ・エリザベダ・サマラ 0-2 長崎美柚・木原美悠

安藤みなみ 0-3 浜本由惟

 

 


 第1マッチ、安藤はこの日初めてダブルスでの出場となった。ペアを組むのはルーマニア出身のエリザベダ・サマラ選手(世界ランク20位)。サマラ選手と安藤は初めてのペアで、連携面での不安が残る。対するKA神奈川は長崎美柚選手(世界ランク37位)と木原美悠選手(世界ランク87位)のペアで、この試合がTリーグ2戦目。連携は相手が上だ。

 


 第1ゲーム、立ち上がりは安藤ペアが流れをつかむ。サマラ選手のサーブから、3球目攻撃で安藤のフォアスマッシュが炸裂し2-0と先制する。しかし相手も黙っていない。木原選手の力強いドライブに安藤のラケットが空を切る。その後も安藤・サマラペアは相手のドライブをうまく返すことができずに、空振りやネットミスが目立つ。そのまま中盤以降は相手ペアが流れをつかみ、リードを広げられてしまう。安藤も得意の高い位置からスマッシュを決めるも大勢を変えるには至らず、このゲームを9-11で落としてしまう。

 

▲バックドライブを決める安藤(右)と、ペアを組むサマラ選手(左)



 続く第2ゲームも、第1ゲームの悪い流れを断ち切ることができない。序盤から安藤のバックドライブはネットにかかり、フォアスマッシュはカウンターで返されるなど苦しい展開が続く。劣勢の中、2-5からの安藤のサーブ。これが相手ラケットにかすりもしない完璧なサービスエースで取ると、風向きが変わり、連続得点で5-5と追い上げをみせる。しかし、相手ペアは崩れなかった。打ち合いでは相手ペアの連携が上回り、その後は徐々に点差が離れだしてしまう。安藤・サマラペアはミスを連発し、流れは相手ペアに。最後まで流れをつかめなかった安藤・サマラペアは、このゲームも取ることができず、0-2で長崎選手・木原選手ペアに軍配があがった。

 

 ▲ストレート負けも、安藤とサマラ選手は奮闘を見せた

 



 TOP名古屋はその後第2マッチ、第3マッチを連続で落としてしまう。KA神奈川に一矢報いたい第4マッチ、安藤がコートに入った。相手は世界ランク80位の浜本由惟選手で、安藤がTリーグデビュー戦(1120日、@福井県営体育館)で逆転負けを喫している相手だ。デビュー戦の雪辱を果たすことはできるか。

 

 ▲試合前の安藤と浜本選手(右)



 第1ゲーム、序盤こそ安藤の鋭いバックドライブが決まるも、試合は徐々に浜本選手のペースに。中盤以降、安藤のドライブはネットにかかることが多くなり、なかなか決めきることができない。渾身のフォアスマッシュは浜本選手の強烈なカウンターで返されるなど、安藤は流れに乗ることができずに、このゲームを6-11で落としてしまう。

 


 続く第2ゲームも、流れをつかんだのは浜本選手。安藤は第1ゲーム同様にドライブのネットミスが目立つ。また浜本選手得意のハイトスサーブを攻略することができずに、序盤から0-5と点差が離れてしまう苦しい展開に。それでも安藤はフォアドライブを決め得点を返すと、力強いフォアスマッシュも炸裂し、4-6と2点差まで詰め寄ることに成功する。しかし、その後のラリー戦では浜本選手が安定したプレーを見せ、安藤はドライブが決まらず点が取れない時間が続く。最後は浜本選手のサーブを強打するも、ボールは惜しくもコートの外に。このゲームを4-11で落としてしまい、安藤は後がない状態になってしまった。

 

▲安藤は得意のドライブを、なかなか決めきることができない



 そして第3ゲーム。先手を取ったのは安藤だった。フォアスマッシュで1-0とすると、フォアドライブや相手のレシーブミスなどで5-2と安藤ペースで試合が進む。しかし浜本選手にすぐに返されてしまい、5-5と試合は振り出しに戻ってしまう。ここでTOP名古屋はタイムアウトを要求。安藤はタオルを顔に当て、その表情からは焦りが垣間見えた。タイムアウト後、安藤はなんとか持ち直し7-7と一進一退の攻防が続く。しかし次の攻撃、浜本選手が鋭いドライブを決めると、終盤の流れは浜本選手に傾いた。最後も安藤のドライブは決まらず9-11で試合終了。安藤は2マッチ出場も、ストレート負けで東京での試合を終えた。

 

 ▲最後まで波に乗れなかった安藤。それでも強烈なスマッシュは1380人の観客を沸かせた

 



以下、試合後インタビュー

 

―シングルス振り返って

 

「選考会(世界卓球2019ハンガリー大会、日本代表選手1次選考会・1218日~19日@宮城県仙台市)で浜本さんと対戦していて、その時はストレートで勝てたので、自信もって試合には入れたんですけど、思った以上に対策されていた。相手も良いプレーしてきたので、そこに自分が対応できなくて、勝てなかったので凄く悔しい。」

 

―どのような部分が対策されていたのか

 

「自分はバック対バックのラリーの展開にしたかったが、早めにフォアに持って来られてしまい、そこからラリー戦で点を取られてしまったことが敗因だと思う。」

 

―選考会ではストレート勝ちしてるが、その勝因としては何が挙げられるか

 

「この前のTリーグではレシーブが上手くいかなくて負けてしまったが、その時よりもレシーブが改善できて、それが凄い良かった。」

 

―選考会5位という結果について

 

「第1試合で笹尾明日香選手(早稲田大学1年)に2-0から逆転負けをしてしまい、それで勝っていれば決まってたので、勝てなかったのはもったいなかったと思う。でもそこからの試合は良いプレーが出来て、結構勝つことが出来たので、選考会自体の内容としてはそんなに悪くなかった。」

 

―全日本選手権(1月14日~20日・大阪市中央体育館)に向けて

 

「全日本は初戦から苦手な人と当たるので、今は頑張って対策して練習している。それを勝てるようにして、昨年のベスト16より上に行けるように頑張りたい。」

 

 


 

 今日の試合では負けてしまった安藤だが、試合後は多くの報道陣に囲まれるなど、注目度の高さがうかがえた。このTリーグでの経験を糧に、全日本では昨年届かなかったベスト8を目指して頑張ってほしい。

 

 

 

(文=村山健人・商1、写真=石崎愛奈・法4)