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2018.11.16
フェンシング

【フェンシング部】インカレ男子エペ齊藤が4位、原田7位入賞!!!

平成30年度全日本学生フェンシング選手権大会(インカレ)=11月14日~18日、京都府・大山崎町体育館


  大会3日目、男子エペ個人の部、女子サーブル個人の部が行われた。男子エペでは、1年生ルーキーの齊藤憲司(商1・東亜学園高)がノーシードから勝ち上がり4位、原田圭祐(経済4・岩国工業高)が7位入賞に輝いた。女子サーブルでは、徳田朱里(商4・鹿児島南高)が一本勝負の接戦を制し3回戦に進出するも、ベスト8決めで敗れ入賞を逃した。

▲齊藤(左)、原田(右)

    エペは、体全体が有効面の種目である。『フルーレ』や『サーブル』と違い攻撃権がなく先に突いた方が勝ちであるが、両者が同時に突いた場合は両者に得点が入るところも他の種目と大きな違いである。男子エペ個人の部からは、齊藤、原田、西晃成(文4・鹿児島南高)、淺井俊貴(文4・羽島北高)、伊藤颯大(文1・秋田北鷹高)の5人が出場した。原田と淺井は順調に勝ち上がり3回戦で4年生同士の専大対決となる。互いに守備が得意な原田と淺井は、自らの得意なパターンで互いに後ろに下がりながら攻撃をしかけるタイミングを伺う。手の内を知っている者同士、点のd取り合いが続く中で終盤、「浅井が若干守りに入っている」と感じた原田は積極的に攻めていく。後半、原田がポイントを連取すると、勢いに乗った原田がそのまま15-12で勝利した。


▲4年生最後のインカレで専大対決となった淺井(左)と原田(右)


 準々決勝、勝てばベスト4進出と大事な一戦でなんと原田と齊藤の再び同士討ちとなってしまう。キャプテンとして4年生最後のインカレで負けられない原田にとって、齊藤は「練習の時からやりにくいと感じる」相手だった。齊藤も原田と同じく守備を得意とするが、リーチを生かした攻撃で序盤からリードを奪うと原田に焦りが出始める。原田が「攻め急いでしまい守り主体のプレーができなかった」と話す一方で、齊藤は「下がりながら相手の攻撃をかわし、一瞬の隙を突く」自分の得意な展開でポイントを重ね15-8で齊藤の勝利。初出場ながらベスト4進出を果たした。

▲原田(右)の攻撃をかわしカウンターを仕掛ける齊藤(左)

 勝ち続ければ一日何試合もの試合を戦わなくてはならないフェンシング。ほとんど休む間もなく準決勝が行われると齊藤は疲労からか集中力が続かず7-15で敗退。続いて行われた3位決定戦も「ベスト4進出という目標を達成し気持ち的が切れてしまった」と話すように、3-15で敗れ4位で終えた。

▲数多くの試合をこなしやりきった様子の齊藤



齊藤憲司

―――4位の率直な気持ちを教えてください

目標がベスト4だったので目標を達成できて嬉しいです。


―――原田選手との試合を振り返って

原田先輩は強く、ずっとチームを引っ張って下さった方でした。でも、やっぱり負けられないなと思い最後は気持ちで勝てたのかなと思います。


―――勝因は何だと思いますか

原田先輩は下がるのが得意なので、最初の点数を自分が取りリードした展開で、相手に攻めさせて自分は下がりながら相手の隙を突くという作戦がうまくはまってくれました。自分も原田先輩と同じく下がる方(守備)が得意なので自分の得意な展開にすることができたのが良かったと思います。


―――準決勝の試合を振り返って

高校の先輩だったのですが、強かったですね…。予選でも対戦しその時は勝てたのですが、準決勝では最初から相手がものすごく気合が入っているのが伝わってきて序盤から相手にリードされてしまいました。その結果、自分が攻めさせられる展開にさせられてしまいました。


―――3位決定戦

何もできなかったですね。何回か対戦したことある選手だったのですが、点数をとれませんでした。疲労もそうですが、目標をベスト4にしてしまったので、目標に達して気持ち的に満足してしまったことが一番の敗因だと思います。


―――この大会を通して学んだこと、得られたこと

上位の選手と自分には実力の差が大きく、自分はまだまだだと痛感しました。相手に自分がどうやってとられていうのかもっと研究して、上手くなりたいです。


―――全日本に向けて意気込みをお願いします

全日本の目標はベスト8に入れたら嬉しいです。

また今回の大会で4年生が引退してしまうので、エペの団体戦は4年生と出れる最後の団体戦なので頑張りたいです。今エペは1部なのですが、4年生が抜けると1年生自分含めて2人と2年生2人と人数が少なく厳しい状況なので来年からは自分が引っ張っていくしかないなと思います。


原田圭祐

―――淺井選手との試合を振り返って

いつも一緒に練習している相手なので、お互い手の内を知っていてやりにくい試合でした。攻めにくかったですね。中盤は淺井にリードされていたのですが、淺井が守りに入っているとわかったので相手の剣を払って自分がポイントできたことによって試合の流れを変えられたことが勝利に繋がったと思います。


―――得意なプレーを教えてください

攻撃は少し苦手で、相手の攻撃に対して剣を払って突く守り主体が得意です。淺井も同じタイプなので、お互い攻めずにゆっくり試合が展開していました。


―――齊藤選手との試合を振り返って

向こうはリーチがあり、お互い同時に突いたら相手に先に突かれてしまうので日頃から苦手意識がありました。自分は持ち手であるグリップがベルギアンというタイプで、齊藤のグリップは棒状のフレンチというタイプのためリーチを生かした攻撃できるのですが、その分とらえられたときに力負けしたりする弱点もあります。しかし、齊藤は剣さばきがうまいので、リーチを生かしたプレーができていて強いなと感じました。自分が焦りから攻撃が早くなってしまいいつもの守り主体のプレーでポイントができなかったのが敗因だと思います。


―――全国の舞台は緊張しましたか

予選は緊張したが、本戦は緊張しませんでした。調子も悪くなかったのでうまくいけば準決勝、決勝までいけるかなって思っていたので残念ではありますが、代わりに齊藤がベスト4入ってくれたので良かったと思います。


―――専大で過ごしたフェンシング部の4年間を振り返って

1年生の時は、部内での厳しいルールなど辛い経験しかなかったのですが4年生最後のインカレで初めてベスト8に入れたので辛かったこと経験も無駄じゃなかったなと思います。


―――後輩に向けて

5月のリーグ戦で2位までが王座戦に出れるのですが、今年は4位で出れなかったので来年からは齊藤が引っ張って王座戦に出てくれたらいいなと思います。他の種目も4年生が抜けてしまい大変だと思うのですがみんな真面目に頑張っているので、自分たちが達成できなった王座戦出場や関カレインカレ優勝を成し遂げてほしいです。


―――同期に向けて

特に1年生の時にみんなに迷惑をかけ、4年生でキャプテンになってからはうまくまとめられず同期に頼ることが多く助けられてばかりでした。この4年間感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


《結果》

〜男子エペ〜

齊藤憲司

1回戦 〇15-10田尻(立教大)

2回戦 〇15-9佐々木(日体大)

3回戦 〇15-11小田(朝日大)

準々決勝 〇15-8原田

準決勝 ●7-15村山(法政)

3位決定戦 ● 3-15増田(早大)


原田圭祐

2回戦 〇15-6山田(中大)

3回戦 〇15-12淺井

準々決勝 ●8-15齊藤


西晃成

1回戦 〇15-12大津(日体大)

2回戦 〇15-13川瀬(関西学院大)

3回戦 ●9-15小野(早大)


淺井俊貴

1回戦 〇15-11伊藤(日大)

2回戦 〇15-7二ノ宮(同志社大)

3回戦 ●12-15原田


伊藤颯大 予選敗退


〜女子サーブル〜

徳田朱里

2回戦 〇15-14山下(立命館大)

3回戦 ●8-15小林(東女体大)


佐藤萌美

2回戦 ●9-15稲野邊(法大)


畑澤佳乃 予選敗退


(文・撮影=石崎愛奈・法4)