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2018.10.11
準硬式野球

【準硬式野球部】最終戦白星で勝ち点獲得!五十嵐劇的サヨナラ弾

10月11日 平成30年度東都大学準硬式野球 秋季リーグ戦対東海大学第2回戦 in上柚木公園野球場

 昨日の試合で秋初勝利を挙げ、ついに長いトンネルから脱した専大。対東海大戦に2連勝し、勝ち点1を獲得した。1点差で迎えた7回、7番・小幡真生(経営2・専大附属高)がセンター方向へ犠牲フライを放ち、同点に追いつく。その後は両者譲らず延長戦に突入するも、延長11回に3番の五十嵐健(経済3・常総学院高)が高々と舞い上がるサヨナラホームランを放ち、4年生ラストゲームに勝利をプレゼントした。また、この勝利で専大はリーグ5位を確定させた。

▲サヨナラ勝利にわく選手たち

 

<スコア>

東海大|0 0 3|0 0 0 |0 0 0|0 0  |3

専 大|0 2 0|0 0 0 |1 0 0|0 1x|4


1(中)須永隼人(商2・専大松戸高)

2(遊)岡本元希(経営3・常葉菊川高)

3(指)五十嵐健(経済3・常総学院高)

4(左)桂川海輝(経済4・専大北上高)

5(右)上野滉平(商3・県岐阜商高)

6(一)大野恵和(経営4・専大松戸高)

7(三)小幡真生(経営2・専大附属高)

8(二)杉山滉生(経済4・専大北上高)

9(捕)本橋一馬(経営1・専大松戸高)

P 松澤知大(商3・関東学園大附高)

バッテリー

松澤、小倉一優(経済1・星稜高)、○山口寛太(法3・金沢市工高)-本橋




 試合は2回、相手の失策から好機を広げると1死2,3塁のチャンスで小幡が打席に入る。リーグ終盤からスタメンに定着し存在感を増してきたが、昨日の試合では目立った活躍はなかった。「打席の中でいろいろ考えてしまったので、1度リフレッシュをした」と、気持ち新たに迎えた今日の試合、さっそくアピールのチャンスが巡ってきた。小幡が打ったボールは高めに伸びていき、左中間を破っていった。この間にランナー二人が生還。小幡も2塁まで進み、控えめに拳を握った。

▲先制の2点二塁打を放った小幡 


 2点を先制した専大だったが、直後の守りで先発の松澤がヒットと四球から崩れこの回3点を献上。逆転を許した。4回からは小倉が登板して2イニングを無失点に抑えると、6回に山口寛にバトンタッチした。

▲好リリーフの小倉


 7回、先頭の上野がヒットで出塁すると続く大野は不規則な打球で相手の失策を誘い、0死1,3塁のチャンスを迎えた。打席には先制打の小幡。打球はあと少しでフェンスオーバーというところで失速するも、犠牲フライには十分な当たりで3塁ランナーの上野がホームイン。同点に追いついた。

 なおも勝ち越しのランナーを塁上に置き、チャンスは続いたが後が続かず、この1点のみに終わる。投げては昨日から連投となった山口寛が9回もきっちり抑え、試合は延長戦に突入した。

▲山口寛は先日の登板の疲れを感じさせないピッチングを披露する

 延長に入っても山口寛は好投を続け11回まで6イニングを無失点に抑える。延長11回の裏の先頭打者はここまでヒットなしの五十嵐。「打席に入る前、先頭打者として出塁するか、自分で試合を決めるべきか」悩んでいたという。そんなとき、主将の阿部(拓磨、商4・専大松戸高)さんに「決めていいよ」と言われ、迷いが消えた。

 「狙ってました。4年生のためになんとか打とうと思ってました」。

▲五十嵐はストライクを取りにいったカーブを振り抜いた

 打球は高々と空へ上がりそのままスタンドに届くサヨナラホームランとなった。これにはベンチも大盛り上がり、興奮冷めやらぬままゲームセットを迎えた。ベストナインを受賞するなどその実力を大いに発揮した春リーグから一転、秋は不振に陥ってしまった五十嵐。それでも最後の最後で自身の持ち味でもあるホームランを放ち、秋リーグを締めた。

▲ボールがスタンドインしたのを見届け、拳を突き上げた五十嵐


 今秋は最終節の東海大戦まで1勝もできず、最下位の可能性も最後まで残していた専大。それでも最後は2連勝で勝ち点1を獲得してリーグ戦を終えた。春以上に投手陣の整備が難航し、失点がかさんで負ける展開が多かった。しかし、そんな中でも小倉や松澤は登板機会を与えられ、経験を積んだ。4年生はこれで引退となるが、投手では好投した山口寛が、野手陣では上野や五十嵐が中心となって新しいチームを作っていくことになる。新チームはどんな試合を見せてくれるか、大いに期待したい。


○試合後のコメント


主将・阿部拓磨

「勝ち点を取る事ができて、とても嬉しいです。途中から投げた山口寛が抑えてくれたことがよかったですね。来年のエース候補でもあるので。小幡はベンチ入りできない時期もあって悔しい思いをしていたと思いますが、よく結果を出してくれました。

(リーグ戦を振り返って)バッテリーの力はまだ今ひとつでしたが、チームとして噛み合ったときは上手くいく場面は多かったと思います。後輩たちには今の実力に満足することなくどんどん上を目指していってほしいですね。毎日の練習を通して野球を学んで、準硬式野球部に入ってよかったと思ってもらいたいです。ぜひ来年は全日本大会に行けるようにがんばってほしいです」


3打点の小幡

「今日のような接戦の試合でチームに貢献できたことは、来季に向けての収穫だと感じました。打席では後ろにつなぐ意識が強かったのがよかったのかなと思います。秋からはスタメンで使ってもらって、試合の雰囲気や流れをつかめた事がよかったです。来年は走攻守すべてレベルアップした状態で関東選手権やリーグ戦に臨みたいですね」


サヨナラ弾の五十嵐

「4年生にとっては最後の試合で自分が決められてよかったです。自分が1年のときからずっと面倒を見てもらってよくしてもらっていたので。チームは自分のことを信頼してくれて、感謝しています。今日も前の回に、「五十嵐までに回そう」と言ってくれて。確かにプレッシャーはありますけど、これからもその期待に応えられるように頑張りたいです。来年も試合を決めるような一打を打てるように練習します」


連投で6イニングを無失点に抑えた山口寛

「(連投について)準備はしていました。普段はあまりしないので不安もありましたけど、『最下位にはなりたくない』って思いだけです。グラウンドの状態があまり良くなくて、打たせるのは怖かったので追い込んだら三振を取ることを意識しました。自分でいい流れを呼び込めるようなピッチングをしたいと思っていました。(リーグ戦を振り返って)全然ダメでしたね・・・。大量失点を許してしまうことが多かったので。来年は試合を計算できる力をつけたいです。やっぱり優勝したいですね。今の順位には満足していないので」