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2018.06.10
サッカー

【サッカー部】雨中の集中応援はドロー決着も2位キープ

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦(前期)

第9節 vs法政大学体育会サッカー部

6月10日(日) 14:00 Kickoff @味の素フィールド西が丘(東京都北区)

法大 1-1 専大


▲この日は集中応援となり、スタンドからはいつにも増して選手たちに熱い声援が送られた


 プロ内定選手を擁するなどタレント揃いの明大、昨年のリーグ王者・筑波大、そして東洋大に勝利し、現在3連勝中と好調の専大サッカー部。インタビューをしても多くの選手から「チーム一丸」という言葉が聞こえるように、チームの雰囲気は非常に良い。今節の相手は昨年度の総理大臣杯王者・法大。降りしきる雨の中、強力な攻撃陣を封じ込み、勝利を掴み取れるか。


以下、スターティングメンバー(4-3-3)

GK 1 塚田匡壮(商2・都文京高)

DF 16 河上将平(人間科3・東海大学付属静岡翔洋高)

DF 3 西村慧祐(法3・習志野高)

DF 4 大西拓真(商4・都砂川高)

DF 2 古屋誠志郎(法3・市立船橋高)

MF 15 鹿沼直生(経済3・静岡学園高)

MF 7 葛谷将平(経済4・大津高)

MF 14 岡本勇輝(経済3・高津高)

FW 11 中山克広(経済4・麻布大学附属高)

FW 17 遠藤翔太(経営2・広島皆実高)

FW 10 氣田亮真(文3・千葉敬愛高)


▲試合前には、エスコートキッズとの記念撮影も行われた


 左サイドバックには前節の東洋大戦で負傷し、長期離脱を余儀なくされた笛田翔(法3・共愛学園高)の代わりにDF古屋を起用。そして、源平貴久監督が「この試合のキーマンになる」と期待を寄せるFW氣田が第5節の東国大戦(●0-1=5月6日、東京国際大学第一サッカー場)以来、約1か月ぶりにスタメンに名を連ねた。


 試合はいきなり動きを見せる。前半3分、右サイドを持ち前のスピードで突破したFW中山が低い弾道のクロスを入れると、FW遠藤が豪快なダイビングヘッドで押し込み、開始早々の先制に成功する。しかし、19分にFKを直接決められ、同点に追いつかれてしまう。その後は中盤での攻防が続く拮抗した展開に。42分には、左サイドから崩されピンチを迎えるもGK塚田が好セーブ。前半を1-1で折り返す。


▲遠藤(中央⑰)のゴールを喜び合う専大イレブン


 後半はより固いゲーム展開となり、互いにチャンスを作り出すことができない。見かねた専大ベンチは後半28分にMF岡本を下げ、FW岸晃司(経営3・川崎北高)を投入し、攻撃により厚みを加える。すると40分、MF葛谷のパスに抜け出した岸が相手GKと1対1になる決定機を迎えるも、体を張ったブロックに合い、均衡を破るまでには至らない。試合はそのまま1―1で試合終了。この結果、5勝1分け3敗で勝ち点16となり、2位をキープしている。


 また、この試合は集中応援となり、雨にも関わらずOB・OGなど600人以上の観客が詰めかけた。ハーフタイムには全學応援団によるチアリーディングショー、長澤和輝さん(平26経営・現浦和レッズ)や仲川輝人さん(平27商・現横浜F・マリノス)など専大サッカー部OBとしてプロの舞台で活躍する選手たちのサイン入りグッズが当たるプレゼント抽選会が行われるなど大いに盛り上がった。


▲全學応援団のはつらつとしたショーに会場も湧いた


以下、試合後インタビュー

源平貴久監督

試合を振り返って―

「やはり、笛田がいなかったというのが大きかった。先制したところまでは良かったが、法大は個人の能力が高く、試合のペースを握られる時間が長かった」

遠藤の得点シーンについて―

「法大はスピードがある選手が多いので、スピードにはスピードで対抗し、あまり引いて守り過ぎないようにしようという狙いがあった。そういった中で良いカウンターが決まった」

キーマンに挙げていた氣田について―

「あまり良くなかった。それが氣田本人の問題なのか、左サイドのグループでの問題なのかというところはあるが、やはり笛田が抜けた穴は大きいように感じた」

途中出場の岸について―

「トップに起点が欲しかったので、遠藤のポジションをひとつ下げて、岸をセンターフォワードに入れた。時間が限られた中で積極的にシュートも打てていたので、よくやってくれたとは思う」

次節は首位の早大が相手だが―

「フィニッシュの場面をどのように修正していくかというのと、早大うんぬんではなく、笛田が抜けたところをどうカバーしていくのかがチームとしての課題になってくると思う」


▲今季初ゴールを挙げた遠藤


遠藤翔太

試合を振り返って―

「同点に追いつかれるまでは良かったが、それからは自分もあまりボールに触れず、シュートも打てなかったので、練習からどんどん前に行って打つという意識を植え付けていかないといけない」

自身の得点を振り返って―

「顔を上げたらボールがゴールに入っていたという感じ。頭に当たったところまでは覚えているが、どうやって入ったかもわからない(笑)」

前線から連動してプレスを掛けにいくというのが目立ったが―

「練習からチームとして意識して取り組んでいたことなので、いつも通りやることができた」

ここ数試合センターフォワードで起用されていることについて―

「元々裏への抜け出しは得意にしているので、トップ下からポジションが変わってもそれを同じようにやるだけだと思っている」

連勝は一旦止まったが―

「終盤で相手に攻め込めまれた時に、それを凌ぎきって勝ち点1を取れたというのはチームとしてはプラスに考えている」

現在のチームの雰囲気は―

「試合を重ねるごとに良くなってきていると思う」

次節は首位の早大が相手だが―

「勢いに乗っている相手なので、食い止めて、逆に自分たちがまた勢いに乗れるようにしたい」


(文=藤森崚祐・文3、写真=藤森、一家駿介・文1)