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今年は秋のリーグ戦で見事8年ぶりの優勝に輝いた専大準硬式野球部。続く関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦では惜しくも初戦敗退となったが、春の関東大会では準優勝、夏に行われた清瀬杯ではベスト4まで勝ち残るなど数々の好成績を残し、充実した1年となった。そんな4年生も王座決定戦を最後に引退、後輩たちに後を託すことになった。今回、専スポでは引退を迎えた4年生たちにインタビューを実施。自らの4年間やチームメイトとの思い出などをぞんぶんに語ってもらった。
〇神山琢郎主将(経営4・県岐阜商高) ※秋リーグ最優秀選手賞
「高校とは違った環境で野球をやるにあたって、戸惑うこともありましたけれど、チームや仲間に恵まれた4年間でしたね。最初はなかなか勝てないチームでしたが、そこから今ではもっと上を目指せるチームに変えることができたという経験ができたのが自分の中で大きかったです。4年間で1番印象に残った出来事は、春の関東選手権と清瀬杯ですね。関東選手権では準決勝で勝って喜びを爆発させてからの、決勝では完敗。自分たちの弱かった部分でしたね。清瀬杯では関東の代表として出場する経験をさせてもらいました。全国の舞台を味わえてすごく新鮮でしたし、とても満足した大会でした。専大の準硬式野球部は学生が主体になって自分で作っていくチームです。これはなかなか経験できることではないですし、視野も広がりました。指示を待つのでなく主体的に動き、先輩や後輩との関わり方なども勉強になりました。
今の4年生はみんな協力的で、束になって先に進むことはできるチームだったと感じています。4年生の行動がポイントになる中でみんな協力してれくれて、このメンバーじゃなければ今年の成績は残せなかったと思います。この代でよかったと思いますし、感謝の気持ちしかないです。自分は主将もやって、自分が成績残さないと説得力がないし、言葉に重みがなくなってしまうので、今坂と2人で『自分らが引っ張らないと』という話をしました。そこは大事にして力の入った部分です。自分の言ったことに対してついてきてくれたので、感謝です。
今の3年生は成功も失敗も経験しているので、自分たちよりすんなり動けるというか、入りやすいと思います。他のチームから追われる立場になってプレッシャーを感じることもあると思いますが、自分たちのやるべきことをやれば結果がついてくると思うので、普段の練習を大事にしてほしいですね。期待している人は……2人あげてもいいですか?山口寛太(法2・金沢市工高)と五十嵐健(経済2・常総学院高)ですかね。山口はリーグ戦で4勝して最多勝争いにも絡みましたし、彼が自信をつければチームはもっと強くなると思います。五十嵐は、最初は試合に出られるかどうかの位置から4番を打つようになって、成績も残しましたし。もっと上を目指せると思いますし、どんどん暴れてもらいたいです。彼はもっと自信持っていいと思うんですけどね(笑)これからは高校野球の指導をする機会をもらったので、学生主体でやってきた準硬式野球部の強みを生かしてがんばりたいです。また野球と関わっていけるので楽しみですね」
▲主将としてはもちろん、攻守の中心としてもチームを牽引した神山。秋リーグのMVPに輝き、有終の美を飾った
〇今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高) ※秋リーグ二塁手でベストナイン
「自分は1年から試合に出させてもらっていて、たくさんの代を見てくることができました。自分が1年の時の4年生は練習メニューに鬼ごっこを入れるなど、良い意味で楽しくやっていた印象があったり、反対に1つ上の方たちは真面目な人が多くてきっちりしている代だったり、3年間で見てきたそれぞれの先輩たちの行動を自分たちの代で生かすことができました。これまでの代の特徴を兼ね合わせつつ、今のチームには明るい選手が多いので、締める時は締めるなどして、良いチーム作りができたと思います。関東大会の準決勝で国士館大に勝ったことは一番印象深いですね。去年は準決勝で負けたので、それを抜くことができてとても嬉しかったです。
準硬式野球部は自分たちでチーム作りをしなければいけないです。それぞれの意見をまとめるのも大変ですし、一人ひとりの役割や私生活、そして、野球に対する姿勢がとても大切だと思いました。4年生は今までにないような、私生活でも本当に仲良くできた代ですね。一人ひとりに個性があって、本当に良い代だと思います。期待する後輩は杉山滉生(経済3・専大北上高)と岡本元希(経営2・常葉菊川高)。今は控えになっていますが、杉山は前まで試合に多く出ていた選手です。主務という立場になってプレッシャーもあると思いますけど、努力ができる選手なので。仲のいい後輩というのもありますし、打ち勝って頑張ってほしいです。岡本は高校からの後輩。今年の秋、ベストナイン取ったので、驚きましたね。守備だけでなく、ベストナインを取れるだけの打撃もあるんだなと思いました。これからは、さらに上を目指して、チームの顔になってほしい。高校の時は守備練習で自分と同学年のショートの選手に怒られて、セカンドを守る自分のとこに泣きついて来るようなかわいい後輩でしたね(笑)。
今の後輩たちは多くの経験が積めたと思うので、自分たちを踏み台にしてさらに上を目指してほしい。準硬式で得た個性を大事にしてチームがまとまるためになにができるかなど考えてきたことを、社会人になっても生かしていきたいです」
▲チームでは副キャプテンを務めた今坂。強打の内野手としてチーム随一の勝負強さを誇った
〇岡本和記(商4・金光学園高)
「大学からピッチャーを始めて(高校では一塁、投手はたまにやる程度だった)、1年生の頃から投げさせてもらいましたけど、そのときは高橋さん(陽一、平27経営)や藤後さん(彰太、平29卒)がいて、ふたりのようなピッチャーになりたいと思う日々でした。阿部(拓磨、経営3・専大松戸高)も大学からピッチャーを始めたので、阿部が1年、僕が2年のときはふたりで分からないなりにいろいろ考えながら練習をしていました。そんな阿部が試合で活躍して……それでも阿部は自分のことを慕ってくれて、それに続くように山口や塚越も自分にアドバイスを聞いてくれました。秋は彼らが結果を残してくれたのでうれしかったですね。
4年生になるまでは先輩におんぶにだっこで、自分の出番が来たときにがんばろうって感じでしたけど、4年生になってからはピッチャーが投球に集中できるようなアドバイスをベンチから送れるように心がけました。僕自身が投げてるとき、ベンチのアドバイスに反応する余裕がないときがあって、それがよくないことだと分かっていたので。技術的なことはみんなよく分かっているので、ピッチャーがリラックスできるように、たとえうっとうしいと思われてもいいから振り向くまで声をかけようと思っていました。秋は阿部が中継ぎに回って、投げていないときにベンチから声をかけているのを見て、これからも大丈夫だなって思いました。自分が投げてるときはベンチもすごい盛り上がって、試合で投げるのが楽しかったです。印象深い試合はプレーオフでの明大戦です。ここで負けたら全日本に出れないという試合で、負けている展開だったんですけど点取られたらもっと厳しくなるっていう場面で、いつも以上にみんなが応援してくれました。4年間やってきてよかったなって思えた試合でした。楽しかったです。
今年の4年生は協力しあえた代でした。仲の良さもあったと思いますが、オンとオフをしっかり切り替えられる人たちで、そんなチームメートと4年間野球ができて充実していました。今試合に出ている以外の人も含めて、後輩たちには力のある人たちがもっといると思うので、自分の強みを見つけて競い合ってほしいですね。今のままだと阿部がパンクしてしまうと思うので。自分たちは2、3年のころからやかましくしてきたので、下の世代が出にくかった雰囲気があったかもしれませんが、これから出てきてくれればと思います。社会人になってからも団体の中で自分の役割を見つけて自分の責任を果たし、何かの中心になっていけるような人物になりたいです」
▲3年生からはリリーフとして活躍した岡本和。度胸満点の投球で何度もチームのピンチを救った
〇福井亮太(商4・県岐阜商高)
「僕が専大に入ったとき、最初は勝てないチームで、4年になるまで負けるのが当たり前だと思うこともありました。自分たちの代になって外野は自分、投手は岡本(和記)というようにそれぞれが後輩をまとめられたのが良かったのかなと思います。悔しい時期を経験していたからこそ、今年の秋優勝できてすごくうれしかったです!最後の1年でまさかあの東都リーグを優勝できるとは思いませんでした。グラウンドがない環境でしたが、がんばってきてよかったと思います。4年間で1番思い出深かったのは、今年春の関東選手権ですね。接戦で苦しい試合でしたが、絶対この代で全国に行くんだという思いでした。勝ったときは優勝したんじゃないかって……それくらい思い出に残っています。
準硬式は教える先生がいない中で活動が進むので、仲間の存在とその大切さを感じました。このメンバーで野球ができてよかったですし、今まで15年の野球生活の中で1番充実してました。今の4年生には充実させてくれてありがとうって言いたいですね。お互いを理解して、ときには違うとも言い合える仲で団結力が強い学年だったと思います。僕は外野手のリーダー役をやっていたので、同じポジションの後輩は家族のような存在です。ついてきてくれてありがとう。(期待している後輩を聞かれ)桂川海輝(経済3・専大北上高)と上野滉平(商2・県岐阜商高)は引っ張っていかないといけない存在だと思うので、頑張ってほしいですね。仲間をどれだけ信頼できるかで試合の勝敗が分かれると思います。後輩たちには僕たちの成績を超えて、全日本大会の出場を叶えてほしいです。僕は卒業後、スポーツ新聞の記者になるのでこれからはスポーツの感動やすばらしさを伝える側として頑張ります。記者として『専大準硬式野球部が全日本大会で優勝』という記事が書ける日を楽しみにしています!」
▲球数を稼いだり際どいところに手を出さないなど、相手に嫌がられる2番打者として活躍した福井
〇黒川裕平(商4・湘南工科大附高)
「正直最初は準硬式野球部に入るか迷っていましたが、入って良かったです。同期に恵まれて充実した4年間でした。内野手から捕手に転向して3年の春の関東大会で試合に出れたことが自分としては一番印象的です。上3つ、下3つの代を見てきましたけど、一番仲良くて、メリハリができてまとまっていた代だと思います。本当にこの代で良かったです。4年間で初めて優勝できて良い締めくくりもできました。
後輩たちには準硬は技術だけでなく、それぞれの役割を考えることが大事になるので、そのことを考えて行動してほしいですね。期待しているのは全員です。あと、卒業しても東京にいるので、みんな飲みに行こうと書いておいてください(笑)4年間で試合に出るだけじゃなくて、勝つために色々な役割を探してできたので、社会に出ても自分のできることを見つけて、目の前にあることを全力でやっていきたいです」
▲試合では控え捕手としてベンチ入りした黒川。昨年春の関東大会(対横浜市立大)ではスタメンマスクを被った
〇阿部竜希(経済4・専大北上高)
「4年間ここまで続けられたのは同学年の仲が良かったからです。自分の実力がなくて途中から試合に出られなくなったけど、腐ることなく続けたからこそ、このチームの大切さに気づけました。1つの目標に向かっていっしょになって、そういう組織力って社会に出ても大事ですからね。自分は声を出すタイプなので、豊田からも盛り上げ役をやってと言われて、ベンチから声を出すことを心がけました。ミーティングでは内野の選手をまとめて、試合では代走として次の塁をいかにして狙うことだけを考えました。自分のできる事を探してそれを全うする、役割は1人ひとり違うけれど全員がそれをやりきったから、リーグ優勝できたのだと思います。レベルの高い東都リーグで優勝できたのが本当に嬉しいです。優勝して指を掲げられたのは気持ちよかったですね。腰が痛い豊田が真っ先にマウンドに駆け寄ったのがちょっとおもしろかったです(笑)後輩たちには、自分の役割を見つけてほしいですね。ただ野球をやるのではなく、自分の役目を決めて、それを最後までやりきることで成長につながると思います。以上、問題児の竜希からでした!(笑)」
〇佐藤輝(経済4・専大北上高)
「準硬式野球部に入ったときは選手がすごくて、ここでやっていけるかなという思いがありました。いつも『試合に出られるかな』と思いながら練習していましたし、思うようにプレーできず、しんどいときもありました。3年生になってから仲間との距離が近くなって、試合に出る機会はなかったけれど、みんなで『最後まで部活を続けよう』と言葉をかけてくれたのがうれしかったです。支えになりました。迷惑をかけたことも多かったんですけど、それをカバーしてくれたのが仲間でした。僕が続けられたのは周りが優しかったからです。(メンバーに一言)『すいません!そしていつもありがとうございました』って言いたいです。たくさん迷惑をかけてしまったので。本当いい人たちだったので、大好きですね。
後輩たちには、自分のことを必要としている人が必ずいると思いながら楽しく野球をしてほしいです。このチームはプレーの技術が上がったからという理由だけで勝てるようになったんじゃなくて、チームの雰囲気が良くなったことで勝てるようになったという部分もあると思います。自分は必要とされてないんじゃないかって思うこともあるかもしれないですけど、その人がいることで気持ちが楽になるとか、そういった意味で助けられていることがあるはずなので自分のことを大事にしてほしいです。これからは……もっとまじめに生きます(笑)何かしらの形で野球も続けたいですね」
〇佐久間大稀(経済4・長狭高)
「正直何度もやめようと思ったけれど、仲間の支えがあってここまで続けることができました。結果はなかなか出せなかったけれど、その仲間からたくさんいい影響を受けて、いい4年間でした。今の4年生は前に出て後輩を引っ張っていく力が強いので、頼もしく思っていました。そういう人たちを後ろから眺める事ができて良かったと思っています。小学生の頃から野球を始めて、コーチや監督といった大人がいなくて、グラウンドが小さいのもとまどいましたが、小さいからこそ工夫できることもありました。選手たちで練習を考えるというのはとても勉強になりましたね。後輩とも仲良くさせてもらって、楽しく部活をやれたので感謝しています。卒業後は自動車のディーラーになります。4年間でがんばった経験を生かして、トップセールスマンを目指します!」
〇久保遼平(商4・弥栄高)
「4年間好き勝手にやらせてもらって、感謝しています。試合に出る機会が少なく、ベンチが多かったんですけど、清瀬杯では試合に出させてもらいました。そのときは久しぶりに真剣勝負の場に立てたのがうれしかったです。今年の4年生はそれぞれの役割をやりきって、頼りになる人たちだなって思っていました。後輩たちには全日本出場を目指してほしいです。それと、それぞれ自分たちにできることがあるはずなので、それを見つけてまっとうしてほしいなって思います。4年間での野球の目標は達成できませんでしたので社会人になってからはもっとがんばりたいです。トレーニングジムのトレーナーになるので、お客さんに信頼されるような人を目指したいですね。自分はボディビルもやっているので、これからはもっと筋トレを重ねてボディビルの大会で決勝に残れるようにがんばります」
〇祖利目大地(文4・専大北上高)
「元々野球を続けたいなと思っていて、準硬式野球部に入りました。思っていたよりレベルが高く、試合に出れなくて腐りかけていました。それでもやるからにはやりきろうと思って、今となっては続けて良かったと思ってます。怪我で支える側になって、リハビリもしたんですけど、結局復帰はできませんでした。それでも、腐らず最後までやれたのはみんなのおかげです。チームは3年までリーグ戦で思うような成績を残せませんでしたが、最後に優勝できたのは良かったですし、感動しました。4年生には、よく自分を見放さないでくれたと思いますね。好き勝手やっていた時期もあったけど、仲良くしてくれて本当に感謝してます。後輩たちにはそれぞれ色々な困難があると思うんですけど、諦めたら(準硬式野球部に)入った意味がないので、頑張ってほしいです。諦めたいと思ってもとりあえずやってみてほしい。負けずに自分の限界を超えてキャパオーバーを目指してほしい。自分はこの4年間で忍耐力が付いたなと思います。ケガがあって思うように野球をできませんでしたが、キャッチボールするだけでも、楽しいと感じられたので、リハビリなどしていた時に耐える力がついたと思います。この4年間の経験を生かして色々なことに耐えて、結果にこだわって頑張っていきたいです」
〇井原武蔵(法4・千葉北高)
「4年間を振り替えっていろいろな出来事があったけれど振り返ってみると楽しくあっという間でした。印象にのこっている試合はやっぱり秋のリーグ戦で優勝を決めた試合です。チームメイトには充実した4年間をありがとうと言いたいです。(後輩へ向けて)野球はもちろんのこと、これから就活や社会人としての生活など大変なこともあると思いますが頑張ってください。準硬式で4年間頑張ってきたので、野球を続けてきて良かったと思えるこれからにしたいです」
〇小林祐士(商4・滝川第二高)
「準硬式での4年間はたくさんの思い出ができて、かけがえのないものになりました。1番の思い出の試合は去年の秋のリーグ戦でのサヨナラヒット(2016年9月30日 対東洋大戦5-6x 延長11回、代打で右前打)です。形はきれいではなかったのですが、あの1本で自分が生きていくポジションが見つけられたと思います。4年生のみんなには部活もプライベートもずっといっしょでこの4年間は準硬式一色という感じでしたから、感謝しかないです。後輩たちには自分たちが成し遂げられなかった全日本大会出場を果たしてほしいと思います。
選手と主務業の両立は大変なことでしたが、マネージャーなどの手助けのおかげでなんとかやりきることが出来ました。主務になったときに、『主務のいい代は強い』という言葉をもらって、失敗も多かったですが、その言葉を胸に1年間頑張れました。終わってみれば関東選手権準優勝、春季リーグ3位、清瀬杯出場、秋季リーグ優勝と近年にはない成績が残せたので、自分の頑張りも認められたのかなと思います。次の主務の杉山は副キャプテンも兼任するので自分よりもっと大変になると思いますが、『主務のいい代は強い』の言葉を胸に頑張ってほしいです」
▲代打の切り札としてベンチ入りした小林。清瀬杯では代打からのみの出場だったが高打率をマークした
〇豊田祥之(法4・盛岡大附高)
「高校からの怪我で選手としては思うようなプレーはできませんでした。それでも、3年秋からチームの指揮を任せてもらうようになりました。メンバー決めや練習メニューを考えたり、試合での采配など、チームがどう進むかが自分にかかっているので、辛いことも多く、悩むこともありました。1年〜3年の時、チームは思うように勝てなかったので、最後の1年はなんとしても結果を残したいという思いがありました。関東大会で準優勝、春リーグはAクラスの3位、清瀬杯ベスト4、そして秋のリーグ優勝と、1年前リーグ最下位だったチームからリーグ優勝できるチームまでにできたことは、嬉しかったです。中でも、印象的だったのは、大阪での清瀬杯。準決勝の福岡大戦、負けた試合なんですけど最後に主務の小林を代打で送って、それまでみんな打てなかったんですけど、代打の小林が一振りでヒットを打ってくれました。いつも、チームを主務として支えてくれていたので、結果を出してくれて本当に嬉しかったですね。
(4年生に向けて)最下位だったチームが一冬越える時、指揮する立場として厳しいことをたくさん言ってきました。それまでなかった練習を取り入れたりしたんですが、その練習に率先して取り組んでくれたのが4年生でした。その姿を見て、後輩たちも一緒に頑張ってくれました。それが結果につながったので、本当に感謝しています。(後輩たちに向けて)来年のチームは3年生にかかっています。うちは環境が特殊なので、自分主体の選手がいると一つになれません。『(個人として)成長したかったら、まずチームのために行動しろ』とこの1年間、常に言ってきました。今、自分に何ができるかを考えて、行動してほしいですね。自分たちの行けなかった全日本に行ってほしいです。良い結果を期待して待っています。期待する後輩は、やはり阿部拓磨(経営3・専大松戸高)。チームとしても、投手としても、柱になる存在。阿部は考えられる選手ですが、だからこそ1人で責任を背負い込まずみんなで協力して、考えてほしい。阿部なら周りからの期待を乗り越えられる選手だと思っています。今年は厳しい場面でたくさん投げさせてきたので、今年の経験を生かして、来年は圧倒的なピッチングをしてほしい。そして、チームとしても素晴らしいキャプテンになってほしいですね。
準硬式は自分たちでチームを作っていかなければならなく、最上級生によって、チームの色が変わってきます。60人ほどの組織がどの方向へ行くように作っていけばいいか、たくさん考え、組織を作ってきました。そのおかげで、これから社会に出るにあたって必要だと思う考えて行動する力が得られたと思いますね。また、準硬式のチームメートはこれからもずっと仲間なので、困ったときはみんなで助け合っていきたい。これから辛い時もあると思いますが、一つ一つ成長していけたらなと思います」
▲チームの指揮を担当した豊田。昨秋最下位だったチームを大きく成長させた
〇永倉里紗マネージャー(文4・東農大二高)
「最初はうまく馴染めなかったけど、みんなと仲良くなりたくて自分から話しかけていくうちに、だんだん仲良くなれました。1、2年の時はみんなと遊びに行ったりしたのが思い出ですが、自分たちの代になって、飲み会とかでも野球の話ばかりで、話を聞いているだけでも、面白かったし、みんなすごく考えているんだなと思って、尊敬しました。この代の女子マネは、私1人でしたが今となっては何人かいるより、1人で良かったなって思います。
一番印象に残っているのは今年の関東大会、準決勝での国士舘大戦。それまで、関東大会で決勝に行ったことがなくて、試合はすごい接戦だったのもあって、勝った時はすごく嬉しかったです。みんなもすごい喜んでいたのが印象的でした。これまで一度もリーグ優勝してなくて、1、2年の時は中大と日大が強くて優勝なんて考えられませんでした。4年間の集大成として初めて優勝できたこと、本当にみんなを尊敬します。主務の小林、主将の神山にはたくさん迷惑をかけて、他の4年生のみんなにも注意されることもあって悪い面も見せてしまったんですが、本当にみんなに助けられました。とても感謝しています。この4年生だからこそ、(女子マネが)1人でも本当に楽しかったです。
4年生はそれぞれ個性があって、それぞれが役割を果たす良いチームでした。後輩のマネージャーは本当に色々動いてくれていたので、本当にすごいと思いました。みんな仲良くやってくれてとても接しやすかったですね。任せて引退できます。選手については、3年生にマネージャーがいないので、3年生にはこの代のマネージャーとして頼ってほしいという思いもありました。3年生には特に仲良くしようと思ったのもあり、たくさん遊んだりもしましたね。1、2年生も仲良くしてくれて、嬉しかったです。4年間、マネージャーとして、人との接し方を学べたので、これからに生かしていきたいです。裏方が好きだからできたと思うので、これからも人を支えられるような存在になっていきたいです」
※4年生のみなさん、取材に応じていただきありがとうございました。そして、4年間本当にお疲れさまでした!
「専大スポーツ」編集部 準硬式野球部担当一同
(取材=飛田翼・文3、大河原佳也・文3)