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2014.04.27
サッカー

関東大学サッカーリーグ第5節 中大戦 鮮やかな逆転勝利で首位をキープ!

 4月27日、横浜市三ツ沢陸上競技場にて関東大学サッカーリーグ第5節、中大戦が行われた。専大は前半に2点を失うも後半に一挙4得点を挙げ、見事な逆転勝利を収めた。



 「前半はそんなに悪くはなかった」と河津良一主将(文4・作陽高)が試合後振り返ったが、前半はサイドにボールを散らしたり、中大DFラインの裏を目がけてボールを放ったりするなど積極的にボールを動かし、相手に的を絞らせないサッカーを展開していた。徐々に専大のリズムになり始めた前半20分、仲川輝人(商4・日体荏原高)がペナルティエリア手前までボールを運びチャンスメイクする。エリア内にドリブルで侵入するとそのままDFを引き付けて私市一樹(東海大菅生高)に落とし、そのまま左足でミドルシュートを放つもゴール左にそれる。その後も右サイドの仲川、北爪健吾(法4・前橋育英高)、北出雄星(経済3・日大鶴ケ丘高)を中心に崩しにかかるが、中大DFもしっかりとゴール前にブロックを作り、シュートまで持ち込ませない。
 攻めあぐねていると前半39分、中大ゴール前で仲川が倒されFKを獲得。しかしこのFKをクリアされると中大は砂川選手を中心に一気にカウンターを仕掛け、砂川選手が矢島選手へラストパス。パスを受けた矢島選手のシュートを一度はGK福島春樹(法3・静岡学園高)が一度はセーブするも、再び矢島選手に押し込まれ失点を喫してしまう。嫌な流れの中前半41分、中大がFKで専大ゴール前にロングボールを放り込み、DFがヘディングで弾くも、こぼれ球を豪快にミドルシュートで矢島選手に叩き込まれ2-0。前半終了間際には、中大ゴール前でボールを奪った山川翔也(経営3・新潟西高)が、中大GKをかわしてシュートを放つも惜しくもバーを越えた。2点のビハインドのまま前半を折り返す。



 前半終了間際にGKと接触があった仲川は負傷のため前半のみのプレーとなり、代わって廣瀬慧(法1・前橋育英高)を投入、左サイドの前澤甲気(経営4・清水商高)が右サイドにポジションチェンジした。試合が動いたのは後半開始早々だった。左サイドからの大きなサイドチェンジを前澤が北爪にヘディングで落とす。そのボールを北出に繋ぐと、ダイレクトで中大DFの隙間を破る絶妙なスルーパスを通し、そのボールに反応した前澤がゴールに流し込み2-1とする。
 反撃の狼煙を挙げた専大は続く後半7分、左サイドの私市のクロスを中大DFはクリアするが、中途半端となったクリアボールを最後は北爪がハーフボレーでゴール左隅に叩き込み、後半の早い時間帯でスコアをイーブンにすることに成功した。完全に息を吹き返した専大は、後半13分に私市に代わってDFの中嶋優佑(前橋育英高)を投入。システムを3バックに変更し、更なる攻勢に出る。
 後半18分、中大ゴール前の混戦から北出が北爪に落とし、低い弾道のミドルシュートを放つ。惜しくもサイドネットだったが、流れが専大に向いていることを証明するシュートだった。中大も前半と同じように体を張った守備からカウンターを仕掛けるが、守護神福島を中心にゴールに鍵をかけ、中大にペースを譲らない。試合も終盤に差し掛かってきた後半32分、左サイドの小口大貴(経済2・生田東高)スローインを受けた廣瀬がゴールラインギリギリをドリブルで抜け出しグラウンダーでクロス。走り込んだ前澤がゴールに押し込み、ついに専大が逆転。その後も攻撃の手を緩めることなく攻め続け、後半42分にはFKのこぼれ球を河津が拾い廣瀬へラストパス。これをダイレクトで豪快にゴールに突き刺し、ダメ押しの4点目を挙げた。4-2と見事な逆転で中大を降し首位をキープした。



 第5節終了時点で引き分けを挟んで未だ負けなしの専大だが失点する試合が多く、首位の座も盤石ではない。しかし、裏を返せば失点しても取り返せるだけの底力は専大にはある。4連覇がかかる今季だが、今がまさに真の常勝軍団になれるかどうかの正念場である。

 (阿部 秀祐・文2)
 

源平貴久監督
――試合を振り返って
 前半でやられたと思っていたが、みんなでカバーして勝ち切れたのは大きい。とりあえず結果はよかったので、山場を越えることが出来た。前半は形としては出来ていたが、あと一歩のところで防がれていた。

――新1年生も多く起用されたが
 どうしてもけが人が多いので、元気な1年生に頼らざるを得ない場面が多い。けれど先輩たちからすると、緊張感をもって試合に臨めているので問題はないと思う。

――次節に向けて
 仲川は出られるかどうかはわからないが、いないはいないで何とかなる。チームの特徴を出して戦っていきたい。GWの試合を勝ち越して終わりたい。

 

河津良一主将
――試合を振り返って
 前半は失点こそしたが、そんなに悪くは無かった。失点もセットプレーやカウンターだったので。決して崩されているわけではない。

――前半と後半でチームが大きく変わったが
 ハーフタイム時の監督の「次の得点が大事」の言葉に全員スイッチが入った。同点になったあとは自分たちのイメージ通りに試合を運ぶことが出来た。

――毎試合1年生が試合に出ていますが
 やはり残りを勝ち抜いていくためには、1年生や途中出場の選手が試合を決める“日替わりヒーロー”の存在も重要になってくる。なので、3年4年がそういった選手たちにプレーしやすい環境を作ってあげることも大事だと思う。

――次節に向けて
 まずはコンディション調整をしっかりしていきたい。そして強気に攻める気持ちを持って試合に臨みたい。

 
北爪健吾選手
――試合を振り返って
 前節引き分けたので、大事な試合になると思っていた。右サイドは攻略できていたが、前半は気持ちの面で負けていてそれが動きにも出ていたと思う。それでも勝ち切れたので次につなげられた。

――得点シーンを振り返って
 シュートを打とうと思っていた。いいところにボールが転がってきたので、打ったらいいコースに入ってくれた。

 

前澤甲気選手
――試合を振り返って
 前半は何もできなかったが、後半に2点決めることが出来たので4年の意地を見せることが出来てよかった。

――次節に向けて
 個人的に流経大は苦手な相手なので、しっかりと準備して試合に臨みたい。