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4月12日、江東区夢の島競技場にて関東大学サッカーリーグ第2節、東国大戦が行われた。連勝を狙った専大は、昨季2部を1位で昇格した東国大を相手に後半終了間際の2点で勝利を収めた。
開幕戦を6-0と大勝した専大。この日のスタメンは前節とは一人変えたのみのスタートだった。試合開始と同時に専大はボールをポゼッションするが、東国大は後ろに引いて守備を固める。最終ラインからビルドアップし、中盤でつなぎ細かい隙間を狙う専大は3分にエース仲川輝人(商4・日体荏原高)がこの試合ファーストシュートを放つが上に外れる。13分には前澤甲気(経営4・清水商高)が強烈なミドルを打つもGKに阻まれる。17分にも今季初スタメンの佐野弘樹(商3・桐光学園高)がゴール正面で一人かわしてシュートを打つがこれも入らず。ボール支配率は圧倒的だが、最後の部分でもう一つ足りず、強固にブロックを敷いた東国大のゴールを割ることができない。キャプテン河津良一(文4・作陽高)も「若干相手ペースだった」と言うように、前半はリズムが作れないまま終了。
なんとか先制点がほしい専大、前半と同様に相手陣地でのポゼッションが続く。54分には前澤がエリア内で倒されたかに見えたが、ギリギリ外のFK。これを仲川が直接狙うが惜しくも上へ。68分には仲川からのパスに抜け出た前澤がシュート、防がれたところこぼれ球に反応した山川翔也(経営3・新潟西高)が押し込むが弾かれる、さらにそのこぼれ球を北出雄星(経済3・日大鶴ケ丘高)が詰めるが最後は枠の外。怒涛の攻めもゴールにつながらないところ、リズムの悪さから抜け出せないまま、攻め疲れた専大は一瞬の隙を突かれる。スルーパスに反応し抜け出た相手FWにシュートを放たれる。が、これはクロスバーに直撃、跳ね返りをクリアし失点を逃れた。最大のピンチを凌いだ専大は引き気味の相手に悩まされ続けたが、83分ついに均衡が破れる。中盤で舵をとる星野有亮(経済3・静岡学園高)が相手DFの背後にボールを送る、これを裏に抜け出た北爪健吾(法4・前橋育英高)が中央にグラウンダーで折り返し前澤が合わせて待望の先制点。前澤は「それまでのチャンスを決めきれなかったが、先制できてやっと楽になれた」と振り返った。その5分後の88分、源平監督期待の新一年生深澤知也(経営1・港北高)がエリア外から左足で豪快なミドルシュートを放つと、これがゴール右上に突き刺さり2点目。「パスか迷ったが打っちゃえと、思って打った」という深澤は最高の結果で監督の起用に応えた。得点を取るまで我慢の時間が続いたが、結局この終了間際の2得点で連勝を飾った専大は勝ち点を6に積み重ねた。
開幕戦で圧倒的な試合を見せた専大イレブンだったが、今日は点が決まるまで我慢だった。集中を切らさず、最後まで攻めることができた。この試合からは、ポゼッションからいかにしてゴールを奪うか、引いた相手に対しどう工夫するかなどまた新たな課題が見つかったことだろう。しかし、こういった苦しんだ試合で勝ち点3をしっかり獲れたことはさすが王者というところである。スーパーゴールで強烈な印象を残したルーキー深澤が今後チームにどういったアクセントを加えるのか。そして、今日は不発だったが、だからこそ次に燃えているだろうエース仲川輝人に期待せずにはいられない。まだまだ伸び代を感じさせる今季の新しい専大が魅せる「攻撃的で美しいサッカー」。次節以降も目が離せない。
源平貴久監督
―試合を振り返って
前節で大勝したので、選手たちに慢心があった。相手に退かれる試合が今後多くなってくると思うので、それを打開できないといけない。
―中3日での次節(桐蔭大戦 )となるが
長澤が抜けて個人での打開を期待できるわけではないのでチーム力でカバーしたい。
河津良一主将
―試合を振り返って
前半に点が取れず、若干相手ペースかなという感じだった。一つ危ないシーンがあったが、今日のような試合はワンチャンスを狙われるので、決められていたら結果はわからなかった。そのワンチャンスを凌げた部分が大きかった。そのなかで先制点をあわてずに取れたのは良かった。長いリーグ戦では色々な試合があるので、今日のようなゲームで勝ち点を拾えたのは大きい。
―次節に向けて
中3日での試合だが、それは相手も同じ。自分たちのコンディションを100%にと問えて臨みたい。
前澤甲気(MOM)
―ゴールについて
チャンスは多くあったので、なかなか決めきれなかったことは反省したい。
―2試合連続ゴールですが
FWなので点を取ることしか考えていない。次節も当然得点を狙いに行く。
―ハーフタイムに監督から何か言われたか
「先制点を。とにかく先制点を取るということを強く意識しろ」 と言われました。
―次節に向けて
中3日ということで、準備は今日からすでに始まっている。まずはしっかり休養を取り、いい準備をして臨みたい。
深澤知也選手
―リーグ戦初出場だったが意識したことは
相手が引いていたのでシュートを打ってディフェンスを引き出そうと思った。0-0の場面での出場だったので積極的にボールに触って流れを変えようと思った。
―初出場での初ゴールとなったが
テル君(仲川輝人選手)が前を走っていてパスと迷ったが、思い切って打った。入ってよかった。
―今季の目標は
テルくんが3年連続二桁得点をしているので自分もそれを目指したい。