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【準硬式野球部】 関東選手権 國學大に勝利でベスト8進出
◆3月23日 関東地区大学準硬式野球選手権大会・4回戦 町田市小野路球場
3月23日に、町田市小野路球場で関東地区大学準硬式野球選手権の4回戦が行われた。ここまで専大は2回戦で横浜市立大相手に12-2、続く日本大学理工学部戦でも12-2と自慢の攻撃力で順調に駒を進めてきた。23日に行われた4回戦は國學院大学と対戦。序盤に先制、中盤には逆転を許す厳しい展開だったが、8回に打線が爆発し、桂川海輝(経済1・専大北上高)が相手の中堅手を越える2塁打で勝ち越しに成功。勝てばベスト8が決まる戦いに勝利した。
【試合結果】
専 大|012 020 060|12
國學大|200 310 100|7
○スターティングメンバー
1(指)金子翔馬(法3・新潟明訓高)
2(遊)阿部竜希(経済2・専大北上高)
3(三)今坂僚介(ネット情報2・常葉菊川高)
4(捕)神山琢郎(経営・2県岐阜商高)
5(一)大野恵和(経営1・専大松戸高)
6(中)桂川海輝(経済1・専大北上高)
7(右)福井亮太(商2・県岐阜商高)
8(二)杉山滉生(経済1・専大北上高))
9(左)猪股瑛司(商3・専大松戸高)
P阿部拓磨(経営1・専大松戸高)
1回裏、専大は2死3塁のピンチを迎えると、右中間への2塁打で先制を許す。センターの桂川が打球の処理を誤っている間に國學大のランナーが3塁に進むと、このランナーもセカンド杉山がエラーする間に生還させてしまう。嫌な形で2点を先制される展開となった。それでも、2回表に福井がセンター前にタイムリーヒットを放つと、3回表には大野の犠牲フライで同点。なおもチャンスは続き、6番の桂川。アウトコースの変化球に上手く合わせた鮮やかな技ありタイムリーで逆転に成功した。
▲ 2回表、勝ち越しのタイムリーを放つ桂川(撮影=木村)
しかし、今日は専大の守備がピリっとしない。4回裏1死1塁の場面にセカンド杉山のエラーでピンチを迎えると、その後レフトへのタイムリー2塁打を打たれ、逆転を許した。後続にもタイムリーが続き、この回は2点を失って3-5となる。
それでも、打撃力を売りにする専大は再び同点に追いつくチャンスを作る。5回表、ヒット、四球、送りバントで作った1死2・3塁の場面でバッターは福井。打球はライト方向へ飛び、同点タイムリーとなった。
同点とした直後の5回裏國學大の攻撃。またもやエラーで相手の出塁を許すと、レフトフェンスを直撃する大きな当たりでこのランナーを返され、5-6と再びリードを奪われた。6回裏からは投手を阿部から岡本和記(商2・金光学園)にチェンジするも、7回裏にライトへの犠牲フライで追加点を奪われ、5-7に。更に厳しい展開となった。
そして迎えた8回の表。ここでついに専大の打線が本領を発揮する。先頭の金子は三振に取られるも、続く阿部竜と今坂が連続四球。同点のランナーが出たところでバッターは4番の神山。ここまで3本のヒットを打ち、当たりに当たっている男はこの場面でもレフト方向へタイムリーヒット。4番打者としてチームの期待に応える反撃の一打となった。
▲ 8回表、反撃の口火を切るタイムリーヒットを打った神山(撮影=木村)
なおもチャンスが続いてバッター5番の大野。強く引っ張った打球は1塁線を破る鋭いライナーとなり、これでランナーが1人生還。ついに7-7の同点となった。大野の同点タイムリーに専大ベンチも今日1番の大盛り上がりを見せた。
▲ 同点タイムリーヒットを打った大野は2塁上で高らかにガッツポーズ(撮影=木村)
この日の決勝打を放ったのは6番の桂川。神山、大野の連続タイムリーに自身も続き、試合を決めるセンターオーバーの勝ち越し2点追加のタイムリーツーベース。大会初戦でコールド勝ちを決めるサヨナラヒットを放った男がこの日も試合を決める殊勲打を放った。
▲ 試合を決める一打を放った桂川はベンチへ向けて控えめなガッツポーズ(撮影=木村)
その後も阿部竜のタイムリーなどで2点を追加。この回打者12人の猛攻で6点を奪った。最終回は岡本和記(商2・金光学園高)が國學大打線を0点に抑え、ゲームセット。逆転に次ぐ逆転で、手に汗握る打撃戦を制した。
▲ 中継ぎで登板し、勝ち投手になった岡本(撮影=飛田)
試合後インタビュー
金子主将
「今日の試合は、後輩たちが頑張ってくれて勝てた試合だった。特に2番手の岡本は相手をしっかりと抑えることで流れを変えてくれた。打撃では序盤のチャンスを逃したことで勝負が終盤までもつれ込んでしまった。守備については、このチームは打撃のチームとして創り上げてきたので、多少のエラーは仕方ないが、今日のようなミスが続くと厳しい場面も出てくる。これからは守備の意識づけが大事になってくる」
8回に決勝タイムリーを放った桂川 この日3安打
「(好調の要因は)初球から思い切って振っていることで良い結果につながっていると思う。決勝タイムリーは、自分に回ってくるまでみんながつないでくれたし、前打者の大野が同点打でつないでくれたから、その思いを感じながら打席に入った。高めのストレートを思いっきり振り抜いた。次の試合からはベスト8の学校になるので相手も強くなっていく。無駄なミスを減らしていきたい」
(飛田翼・文1)