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2025.12.23
陸上競技

【陸上競技部】卒業特集! 献身的にチームを支えた主務 黒田太洋⑦

 12月14日。川崎国際EKIDEN 2025で4年生がそろっての大学ラストレースを迎えた。選手・マネージャーの立場で数多くの舞台で戦い、チームの中心となっていたこの世代。笑顔で大学陸上生活に幕を閉じた専大戦士の声を最後にお届けする(取材は12月14日に行いました)。


▲どんな時もチームを支えた縁の下の力持ちの黒田主務(左)




黒田太洋 (経営4・滝川西高)

──今大会で4年間をともにした同級生が走っているところを見ていて。

「結果とか順位とかは人それぞれありますし、期待していた結果は優勝だったんですけど、それ以上に楽しめたなというのが一番の感想で。走りとかタイムとかも含めて、4年間連れ添ってきた仲間たちなんで、感慨深いというほどしんみりとした感じじゃないですけど、やっぱり同級生だなって感じが改めてしました(笑)」


──4年間を振り返って。

「2年目が(4年生の)みんながタイムも結果も出始めてという時期で、3年生、4年生になるに連れてこのチームを担ってく連中になってくるんだろうなっていう中で、怪我があったりだとか故障があったりとか、不調があったりだとかといういろいろと上手くいかないことがありつつもチームを引っ張っていかなくてはいけない。最高学年になって思ったのは、本当に陸上って難しいなというのが第一印象で。ただ、本当にこの学年で良かったなとずっと思っています。個性豊かな連中ですけど、それも含めて楽しく4年間を過ごしたなという風に思ってます」


──マネージャーをしていて、苦労したことは。

「忙しいというのは贅沢な悩みかもしれないですけど、月曜日から日曜日まで大会があったりだとか練習があったりというのは、それぞれ狙うべきレースが違ってくるので、その分、マネージャーが(大会や練習に)出なきゃいけないのものは増えてくわけであって。例えば、選手が月水金に練習があって、他の選手が火木にあったら、(練習日)全部、僕が出なきゃいけないので。そういった意味で言うと、忙しかったですけど、陸上が本当に好きだったので、そういった意味では充実してたと言い換えることもできるので。苦労というとポイントポイントで大変な日々はありましたけど、それを含めて、今思えば楽しかったのかなと思います」


──反対にマネージャーをしていて一番良かったことは。

「2年目までずっと選手をやらせてもらっていて、3年目からマネージャー、4年目は主務という立場でいたと思うんですけども、みんなと違って、経験値的な面で言うと、いろんな角度から、いろんな視点から見ることもできて、いろんな体験ができて。選手にはできない体験、逆にマネージャーにはできない体験というのを4年間でできたので、そういった意味では本当に貴重な体験をさせていただいた4年間だったなという風に感じています」


──今年は主務として選手を支えていたが、1年間振り返って。

「3年目のマネージャーはとにかくひたすら動きまくるというところで、がむしゃらに自分の(マネージャー業務)をやっていたんですけど、4年目はチーム(の主務)という立場で、みんなのチームマネジメントというところに携わってかなきゃいけない立場でもあったので、自分の行動というよりかは、指示を出していかなきゃいけない。自分がやるのは簡単ですけど、そこを下(の代)に教えていくとか、周りを見て行動していくというところがちょっと難しいなっていうのは感じつつも、そこも含めて楽しかったなというのが第一印象としてあります。結論的に貴重な体験させてもらって良かったなという風に思っていますし、楽しく終われたなっていう風に思います」


──箱根駅伝予選会が終わった瞬間の心境は。

「正直、僕も通過ラインギリギリではあるとは思っていたんですけど、通過できないとは思っていなかったので…。その後の壮行会のスピーチとかも、通過した時のスピーチの予定しか考えてなくて、できなかった時のスピーチをどうしようかとパニックになりましたね。自分自身が別に走ったわけではないですけれども、みんなに(箱根路を)走ってほしいっていう思いもありましたし、自分自身も監督車に乗ってみんなに声かけとかしたいなっていうことが強かったので…。それができないことが本当に悔しいなというのと、みんなの走りを全国放送で届けられなかったってことが悔しいなっていうのと。陸上競技部というのは専修大学の中でも期待されてる部だったと思うので、そこに応えられなかったというところが本当に申し訳ないなっていう気持ちで。その2つですかね。悔しいなという気持ちと、申し訳ないなっていう気持ちで、悲しかったです。最近は箱根(駅伝)系のSNSが流れてくるので、涙がもう、涙腺が弱くて…(笑)」


──今後、期待の後輩は。

「期待している選手も結構たくさんいますけど、中でも今後のチームを担っていかなきゃいけない上山(=上山詩樹、経済3・敦賀気比高)とかは頑張ってほしいなと思います。良い面でも悪い面でもたくさんの大変なことがあると思うんですけど、それを抱えていくのが(エースの)勤めというか、宿命なので、そこも踏まえて良いチーム作りというのをしてほしいなという風に思いますね。もう一皮、二皮むけないとシード権獲れるチームを作れないと思うので、上山自身も今後はもっと進化していかないと戦えないと思うので、実業団も多分見ていると思うので、そういった意味では期待せざるを得ないですね。伸びていかないとダメだよというのはありますね」


──4年生はどんな学年だったか。

「4年生は個性豊かだと先ほども申し上げましたけど、結構チームで見るというよりかは、個々で考える子が多くて、逆にそれが良かった面も悪かった面も時々あるんですけど、すごく考えられる学年で。思いやりがあって優しさのある学年だったので、一個言えばしっかりとやりますし、みんなで決めたルールというか、これだけはやめて守ってやろうよということはしっかりとこなしてきた学年なので、向いてる方向性はもしかしたらバラバラだったかもしれないですけど、真面目な子が多かったですね。全員、根は真面目なやつらだったので、みんな陸上好きといった連中が残ってこういった学年ができたのかなっていう風に思います。本当に陸上好きで熱心で真面目な子だったのかなって思います」


──そんな同級生たちへのメッセージは。

「僕も陸上を中学から始めて、高校、大学とやって10年目になるんですけど、もちろん中学、高校もすごく良い出会いがあったんですけど、この4年間過ごしてきた中で(同級生と関わったのが)長かったので、寮生活も4年間共に過ごしてきた中で、本当にありがとうという感じなので。同じ学年だからというのはあるかもしれないですけど、今の3年生、2年生、1年生や今までの先輩方を見てきても、この学年が一番僕的に良かったなという風に思うので、そういった意味ではありがとうという感じの一言しかないですね!」


▲レース終了後の集合写真(左上) 




取材=門前咲良(文3)

写真=竹田一爽(文4)、門前