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〈第30回全日本女子相撲選手権大会=10月12日 京都市武道センター〉
▲河本優心(経済1・鳥取城北高)(=相撲部提供)
世界大会経験者をはじめとする実力者16名が集い、トーナメント形式で争った65kg未満級。シーズンの前半で味わった悔しさを糧に成長を遂げた河本は、今季最後の大会で3位入賞を果たした。
1回戦は同じ高校出身で1学年先輩の中島雫選手(京都府)と対戦。立ち合いから一歩も下がらない、攻めの相撲を存分に発揮し、押し倒しにて勝利した。2回戦の林真央選手(鳥取県)との対戦も、立ち合いから前に出る河本らしい相撲で、右からの上手投げにて勝利した。準決勝は奥富夕夏選手(東京都)と対戦し寄り倒しにて敗戦した。
勝利した2戦を振り返り「1回戦が先輩で2回戦が後輩で、関係が深い人たちと当たって、そこで勝てたことがすごく嬉しかった。今年最後の大会で結果を残せてホッとしている」と高校時代に練習を共にした仲間との対戦を制し、安堵した。一方で、「今回の結果は60点から70点くらい」と自身に厳しい評価も口にした。準決勝の敗戦に、「相手のペースに飲まれてしまって、自分の力を出しきれずに負けてしまった」と悔しさをにじませた。
▲練習の様子(10月17日撮影)
河本は「(大学入学直後は、)1回戦で負けてばかりで、悔しい思いをたくさんしてきた」と1年間を振り返った。それでも屈することなく稽古を続け、稽古の外でも試合中の動画を見返し、自身の動きを分析した。「大学に入ってから、動画を見て自分を客観的に見るようにしたら、立ち合いの速さが的確になった」と1年間の成長を実感。「負けても積み重ねてきたことは後になって出てくるとわかった。今後もこのまま続けてどんな相手でも自分らしい相撲をとって、もっと良い成績を残せるように頑張りたい」と闘志を燃やしている。
文=中島胡春(ネット3)、写真=相撲部提供、佐藤佑樹(経済2)