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11月9日 第20節桐蔭横浜大@江戸川陸上競技場
一昨年、去年と連覇を果たした専大はこの試合に勝利すれば3連覇の決まる大事な試合。守備陣はけが人や累積出場停止などで主力を欠く中、4年生2人を先発出場させた。攻撃陣は中盤に下田北斗、長澤和輝の2人を置き前線は仲川輝人、前澤甲気のツートップと万全の状態で臨む。
試合開始直後、桐蔭横浜大は攻勢に出てくるもチーム最少失点の専大守備陣がそれを跳ね返し続けた。すると、12分左サイドの前澤がドリブルで仕掛け、そのこぼれ球を長澤が奪取。その長澤からのパスに反応した仲川が相手キーパーに倒されPKを獲得。これを仲川自身がしっかりと決め貴重な先制点をあげる。
リードしたことにより攻撃陣の調子は上昇。しかし、敵陣でボールをキープし続け何度もゴールに迫るも追加点をなかなか奪うことができない。そんな中、22分に不意を突かれゴールキーパーとの1対1の場面を招くも専大の守護神福島春樹が好セーブ。その後守備陣が奮闘を続け前半の被シュート数は0と、驚異的な守備力を見せた。前半攻め続けた専大はアディショナルタイムに中央の長澤からのパスを受けた仲川が相手ディフェンスを1人かわしゴール右隅へ決め2-0。前半だけでシュート数7本の猛攻を見せ前半戦終了。
このままリードを保てば優勝の後半。気持ちの切り替わった桐蔭横浜大のプレッシャーの速さが増す。しかし、専大は下田が落ち着いたゲームメイクで流れを専大に引き寄せていく。51分に中央で長澤がボールを受け、本日2得点の仲川とのワンツーで抜け出す。これを長澤が落ち着いて決め3点目、桐蔭横浜大をさらに突き放すこととなった。
その直後に、桐蔭横浜大の反撃にあうも、福島の好セーブでこのピンチも切り抜ける。そして58分ディフェンスラインの篠崎拓也からのロングパス、それを前澤がおとし長澤に繋ぐと、そのまま豪快に振りぬき優勝を大きく手繰り寄せる4点目を挙げる。
それ以降は終始専大のペース。筑波大戦や中大戦では見られなかった「攻撃的で美しいサッカー」を披露していく。中央から右サイドの北爪健吾や左サイドの東大樹に展開しながら、敵陣でボールをキープし続けた。75分には左からの東のクロスに前澤が合わせるも、相手キーパーのファインセーブで得点することはできない。その後も攻撃の手を緩めず攻め続けるも追加点を奪うことはできない。85分には東、終了間際には途中出場の北出雄星がシュートを放つも得点ならず、試合終了。
この瞬間、専大のリーグ優勝が決定した。3連覇は94年の筑波大以来の快挙である。