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2019.11.10
バスケ

【男子バスケ】大東大に粘りの勝利 3位でリーグ戦閉幕

11月10日(日)、横浜国際プールにて第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 第22節が行われた。対戦相手は大東文化大学。前回は黒星となってしまったものの、この試合で専大はリーグ戦の順位が決まる大事な一戦。第3クォーター終わりに大東大が流れを掴み、不安の第4クォーターとなったが粘りを見せる専大、連携したチームワークを見せ84-77で大東大に勝利、第3位でリーグ戦の幕を閉じた。




専大 84(24-20,13-12,23-17,24-28)77 大東文化大



スタメン




#12 西野曜(経済3・近代附高)



#23 キング開(文2・アレセイア湘南高)



#30 アブフィリップ(経営4・アレセイア湘南高)



#34 盛實海翔(商4・能代工高)



#46 寺澤大夢(文2・東海大諏訪高)




第1クォーターは先制点を大東大に許してしまう。しかし#23 キングが牙を剥く。スティールからシュートを決めたかと思えば、さらにドライブで切り込み自らシュート。立て続けに得点を重ねていく。続く#46 寺澤のロングシュートも決まり、リードを許さぬまま24-20で最初のクォーターを終えた。





▲#34 盛實



続く第2クォーターでも大東大のポイントから始まり、その後も得点をされてしまう。ファウルも積み重なり、逆転を許したところで堪らず専大はタイムアウトを取るも、再開から1分もせず3Pシュートを決められてしまう。しかしこのまま黙っているわけにもいかない。#34 盛實が体制の崩れた状態で決死の3Pシュートを沈める。そこからさらに粘りのプレーをみせ、37-32とリードを死守したまま後半戦へ向かう。




▲#12 西野



▲#46 寺澤



第3クォーターでは一方が得点を重ねればもう一方が得点を重ね返すという、どちらも譲らぬ展開になるも、専大はきついディフェンスにも負けずじわじわと点差を広げていく。ところが、残り3分で#30 フィリップが怪我のためメンバーチェンジ。不測の事態に崩れていくかと思われたものの、動じることなくファウルを誘い、得点を重ねていく。#34 盛實のアシストも冴え、息の合った連携プレーが多く見受けられた。連続得点により専大の有利な展開に。このまま最終クォーターかと思いきや、大東大が残り2秒で得点を決め、流れを断ち切られる。60-49と点差はあるが、少し不安の残るまま運命を決める第4クォーターへ。



不安は的中し、第4クォーターでは開始早々、大東大に連続得点を決められてしまう。専大はタイムアウトをせざるを得ない状況に。ここで立て直せるかと思いきや、またもや連続失点。二度目のタイムアウトをすぐさま取る。重く悪い空気を変えたのは#12 西野だった。3Pシュートを沈め大東大にもタイムアウトを取らせたかと思いきや、明けにスティールからの素早いダンクを沈めた。専大のベンチも盛り上がり、勢いづく。続く#23 キングもパワープレイを見せ連続得点。またも大東大にタイムアウトを取らせ、見事に巻き返した。最後にはベンチからチームを支え続けた副キャプテンの#91 渡邉諒(経済4・山形中央高)もコートに立ち、ブザーが鳴った。前回の雪辱を果たし、84-77でこのリーグ優勝校の大東大に見事勝利を収め、リーグ戦の最終戦を飾った。




▲#23 キング




▲#91 渡邉




佐々木優一監督

試合を振り返って

「選手たちは過去に一度負けているので連敗する相手を作らないように、インカレに繋がるようにいい試合にしようという感じで、出だしからディフェンスとオフェンスが自分たちのリズムでできていたかなと思う。いいディフェンスからリバウンドが取れれば、#46 寺澤が走ってくれたり、ファーストブレイクで点が取れたり、いい流れがすごく出ていた。ただやはり途中で#30フィリップの怪我というアクシデントが昨日のゲームでも、今日のゲームでもあったときにばたついた。けれども#6樋口が緊張しながらも体を張って頑張ってくれた。途中で今少しずつ練習していたゾーンに切り替えて、選手たちがしっかり対応して守ることができたので、自信がついたと思うしインカレに繋がるゲームができた」


大会全体を振り返って

「開幕6連勝から入って結果としては良い形ではあったが、試合内容としては自分たちのバスケットができていない中で何とか勝てているというような状況があったので、崩れたかなというのは思っている。そのあと青学に負けて少し連敗が続いたが、やはりそこの負けがとても大きくて、そこから何が自分たちに足りないか、どういうところを強化していかなければいけないかをしっかりと選手たちと練習の中で修正していった。最後の4つが東海、青学、筑波、大東という上位と戦わないといけない苦しい状況であり、一つ勝てば順位が上がるが、負ければ順位もどうなるか分からないという状況でもあった。しかし練習で積み上げていった結果、しっかりと選手たちが遂行してくれ、最後の7連勝に繋がった。もちろん出られない選手も準備はしっかりしていたと思うし、ベンチからの声も応援席からの声もチームプレイだった。個としてもチームとしても成長することができた大会だったかなと思う」


成長したところを具体的に

「組織的なディフェンスが最初に比べてすごくチームでできるようになったと思う。ただまだまだ足りないところもあるので、そことリバウンドはもう一回強化していかなければならないし、それに加えて今日やっていたゾーンも少しバリエーションを増やして、どんな苦しい状況になってもマンツーマンだけじゃない戦い方を多くしていきたいと思うので。個としては#23キングを途中からポイントガードにコンバートさせた。やはりポイントガードは最初経験が必要なポジションなので、二年生の段階で彼が経験できたのは彼にとってもチームにとっても大きな成長だったのかなと思う」



#23 キング開

試合を振り返って

「今日は最後の試合ということもあってみんな気合いが入っていて、何が何でも上の順位に入ろうという気持ちで挑んでいた。そんなに大きなリードではなかったが、昨日の試合みたいにちょっとしたリードを自分たちが守り抜くという展開になって、途中二点ぐらい逆転されることはあったが、自分たちのディフェンスをしっかりやってリバウンドもやって、フルメンバーでというわけにはいかなかったが、後から出てきた選手がしっかり自分の役割をやって、勝てた試合かなと思う」


点差がない中ゴールにアタックするのが印象的だったが自分がやるという強い意志があった

「あまり試合中何を考えていたかわからないが、チャンスがあったらどんどん攻めようと思った。相手のファールもたまっていたし、監督からどんどんアタックしろっていう声もあったので、全部#34 盛實に任せるのでなく自分もできるぞというところも見せたかったので、積極的に攻めるようにしていた」


コンバートについてどう思っているか

「将来もしプロに入ってバスケをするならこの身長ではやはりポイントガードなので、監督とはシーズン前に今年から少しずつポイントガードをやってみようかという話があった。リーグ戦から本格的にポイントガードをやらせてもらっているが、良い経験も悪い経験もどっちもできるし、今後の自分のためになることしかない。自分がポイントガードとして出られていることに監督へ感謝している。チームメイトのガードからもいろんな意見をもらえ、自分の将来に繋がると思う。あと二年間あるので、そこはもうしっかり未来のことも考えて、集中してポイントガードという役割をつめていきたいなと思う」


インカレに向けて

「自分たちの目標は優勝。誰が相手でも自分たちがいつもやっているディフェンスから入って、ディフェンスとリバウンドを重視してやっていけば去年より上の成績を収められると思う。去年と違うところは自分がポイントガードということで、大きな大会で一回負けたら終わりなので、そこのプレッシャーを強みにして頑張っていければと思う」



#46 寺澤大夢

今日の試合を振り返って

「今日はあわせとなど点数を稼げて、オフェンスから入れた。そこから我慢して我慢して、最後勝てて良かった」


リーグ戦全体を振り返って

「リーグ戦は優勝を狙えたと思っている。勝てる試合を落としてしまったところがあったので、そこは来年また拾っていきたい」


プレイタイムが伸びたと思うが

「監督のしたいこと、特にディフェンスを体で表現したんで、そこがプレイタイムに響いたのではないかと」


インカレに向けて

「インカレは絶対に落とせないので、優勝目指して頑張ります」



#12 西野曜

今日の試合を振り返って

「今日は前半調子悪いなと思ったが、いつも通りオフェンスじゃなくディフェンスから入るっていうのを集中できた。自分が点を取らなくても、チームメイトが点を取ってくれると信じている」


リーグ戦全体を振り返って

「長いリーグ戦だった。連敗はあったが悪いところをちゃんと修正して、主にディフェンスリバウンドを改善でき、同じチームに二連敗するというのも避けられた。同じチームに連敗したら勝てないイメージがついてしまうから、そこがインカレに繋がる結構大事なところかなと思うし、払拭できてよかった」


3位という結果はどう受け止めているか

「去年と変わっていないからまた3位かという感じ。そんなに嬉しくはない」


インカレに向けて強化したいところは

「まずは体重増加。あとはディフェンス」



#34 盛實海翔

今日の試合を振り返って

「1巡目で負けている相手だったので気持ちをしっかりと出して、ディフェンスとリバウンドという自分たちの強みをコートで表現できた。その結果、自分たちのリズムで試合が出来て勝利に繋がった」


リーグ戦全体を振り返って

「チームとして良い時と悪い時がハッキリしていて、(悪い時に)見つかった課題を最後の方にしっかりと修整して連勝で終わることができた。すごく良かったし、成長出来た部分だと思う」


3位という結果はどう受け止めているか

「個人的には優勝を目指してやってきていたので、満足するものではなかった」


インカレに向けて強化していきたいところは

「ディフェンスとリバウンドを自分たちの強みとして掲げているので、そこをもっと徹底していきたい。インカレは負けたら終わりで一つも落とせないので、自分たちのバスケットをするために準備していきたい」




(文=馬塲夏実・経営2、写真=岡本真凜・経営2、山下佳帆・経営2)