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2023.09.12
野球

【野球部】逆転で秋初勝利! 西舘2失点完投

〈令和5年度東都大学野球秋季2部リーグ戦=9月11日 大田 専大3―2国士大〉


▲最後の打者を抑えた西舘。冷静な投球で国士大を退けた。


 専大が開幕2戦目で今季初勝利。1-2で迎えた6回に4番外山優希(経営4・開星)が左翼席に同点弾を放つと、さらに西里颯(経済3・興南)の適時内野安打で一気に逆転に成功した。ドラフト上位候補の西舘昂汰(経済4・筑陽学園)はピンチを背負いながらも落ち着いた投球を見せ、127球7安打8奪三振完投。接戦を制し、明日以降に弾みをつけた。


 主砲のバットが重苦しい雰囲気を切り裂いた。1点を追う6回、1死から4番外山が打席へ。「前の打席でスライダーを見逃して打ち取られた。スライダー狙いで打席に入った」。迎えた4球目、狙っていたスライダーが甘く入ってきた。強く叩いた打球は左中間へ一直線。風にも乗り、あっという間にフェンスを越えた。齋藤正直監督も「あの外山のホームランは良かったですね」と称賛。自身2季ぶりの一発は、試合を大きく変える値千金の一発となった。


▲同点弾を放った外山。外山らしい逆方向へ伸びる一発だった。


 さらに2死後、6番小柴滉樹(経営3・佼成学園)から3者連続四死球で2死満塁と勝ち越しのチャンスを作ると、9番西里が「真っ直ぐとチェンジアップを張っていた」と、2球目のチェンジアップを三遊間にしぶとく転がす。遊撃手が深い位置から送球するが、西里の決死のヘッドスライディングが勝りセーフ。執念の内野安打で勝ち越し点をもぎ取り、これが決勝点となった。


▲勝ち越し適時打を放った西里。「つないでくれたので」と必死に食らいついた。


 エース西舘は、尻上がりの投球となった。先制した直後の2回には150キロに迫る直球を狙い打ちされ同点とされると、5回も直球を狙われて勝ち越し点を奪われた。すると、齋藤監督は6回から捕手を工藤翔斗(経営1・大阪桐蔭)から加藤大悟(経営1・専大松戸)にスイッチ。「僕はガンガン真っ直ぐを投げたいが、それを否定してくるのが加藤なので、それが意外と合っているのかな(と感じている)」と、6回以降は変化球中心の配球に切り替えた。すると、直球に合わせてきていた国士大打線の当たりが止まり始めた。


▲6回からマスクを被った加藤。「真っ直ぐが狙われてたので変化球を」と、

落ち着いたリードで試合の流れを呼び込んだ。


 8回に1死2、3塁のピンチを迎えたが、4番鈴木虎我選手をツーシームで三ゴに打ち取り本塁封殺。続く服部希海選手もスライダーで空振り三振に斬り見事無失点。最大のピンチを脱し、チームを勝利に導いた。


▲8回のピンチを脱した西舘。喜びをあらわにした。


 試合後、西舘は「変化球は大事だなというのを改めて感じた。フォークがすごい収穫で、左打者から三振を取ったボールは大体フォーク。腕の振りを緩めないことが大事かなと実感できた」と話した。「監督から『お前はもう真ん中で勝負しろ』としつこく言われていた」と、前回登板からの改善のポイントは真ん中勝負であると分析。指揮官は「今回は2点取られようが3点取られようが西舘が完投してくれるという気持ちを持っていました。(本人には)敢えて言ってないですけどね」と満足げに話し、エースの完投を喜んだ。


▲力の抜け具合や変化球の精度は、まさに「いい時の西舘」だった。


 さらに齋藤監督は「(今日は)ほとんどがもらったチャンス。それを広げることができていないというのは課題」と反省点を出した。「四球やミスから点数が入る。そういうところはしつこくついていくというのを攻撃のテーマにしている」。この日はもらったチャンスから勝ち越しを演出したが、もらったチャンスからさらに点を奪うことを求めた。


 今季初勝利を挙げた専大。明日12日も国士大と対戦し、連勝での勝ち点獲得を狙う。


文=野見山拓樹(文4)

写真=高橋尚之(経営4)