News

最新ニュース


2023.09.11
バスケ

【男子バスケ部】救世主寛太! スーパーブロックで逃げ切り

〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月10日 専大生田キャンパス 専大73-72拓大〉

 専大が劇的な逃げ切りで3連勝。第2Q初めに逆転して以降一度もリードを許さず最終盤に差し掛かったが、第4Qで拓大の猛攻を浴び1点差に迫られる。残り9秒で相手の速攻に遭ったが、佐藤寛太がレイアップシュートを猛然とブロックし逆転を阻止。そのまま試合終了を迎え、辛くもリードを守り切った。オフェンスではクベマジョセフスティーブが22得点11リバウンドのダブルダブル、清水愛葉が3本の3ポイントを含む17得点を記録するなど勝利に貢献。週末のホーム開催を連勝で飾った。

▲レイアップをブロックした佐藤寛太に集まる選手とフリースローを外した責任から解放される赤嶺有奎主将


 背番号15が絶体絶命のピンチを救った。73-72で迎えた第4Q残り9.7秒、赤嶺有奎主将が2本目のフリースローを外すと、リバウンドを取った拓大が速攻を開始。残り6.3秒、パスを受けた拓大・石橋永遠選手がディフェンスを1枚交わし、無人のゴール下に侵入。残り5.3秒、石橋選手がレイアップシュート。これで逆転かと思われた。しかし残り5.2秒、救世主が後ろから飛んできた。猛然と自陣に戻ってきた佐藤寛太が相手の手から離れたボールを弾く。ボールはボードに当たり、遅れて戻ってきたスティーブの手に収まった。そしてそのまま試合終了のブザー。救世主佐藤が、見事勝利を守った。

▲残り数秒、赤嶺はフリースローのチャンスを得るが外してしまう

 

「ディフェンスでの粘りは最後まで意識していた」と佐藤。最後のシーンは「(フリースローが外れて)振り返ったらレイアップ行かれそうだった。ブロックに飛んだらタイミングが合った」と冷静に振り返った。直近の試合では納得のいくプレーができず、気持ちが落ち込んでいたという。しかし、切り替えを意識して試合に臨んだことで、この日は自身の良さを前面に発揮した。佐々木優一監督も「バタバタするゲームは彼が落ち着かせることができる。本来とポジションは違ったがしっかり受け入れてくれて、彼がやるべきことやってくれた」と奮闘を称え、「本当に最後は助けられました」と胸をなでおろした。

▲佐藤はオフェンスでも活躍した

 

 ジョベモハメドとスティーブのビッグマン2人も勝利に大きく貢献した。特に第2Qはジョベがインサイドを完全に制圧し、21-20と逆転した直後から3連続得点を記録。故障明けだがその影響を感じさせず、13得点と抜群の破壊力を見せた。スティーブも攻守で力強さを発揮。第1Qの立ち上がりと第4Qの苦しい時間帯に得点を重ね、リバウンドも取り続けた。2試合ぶりのダブルダブル。プレーでチームを鼓舞した。 

▲ゴール下から冷静にシュートを沈めるジョベ

▲シュートチェックで相手にプレッシャーをかける

▲フリースローでも確実に沈める

▲先制点を決めたスティーブ

▲フリースローで点差を広げていく


 清水愛葉も好調ぶりを十分に見せた。この日は相手に点差を縮められた時間に得点を量産。第2Qでは連続で3ポイントを決めるなどシュート精度の高さを披露。「3ポイントはチームメイトからも監督からも求められている。思い切り打ててよかった」と振り返った。さらにしたたかなディフェンスを随所で見せ、劇的な逃げ切りの立役者の一人となった。

▲信頼の高い清水の3ポイント

▲ドライブで中に切り込む

 

 劇的勝利で連勝を3に伸ばし、これで今季5勝目。故障やコンディション不良の選手が多発する中、しぶとく白星を積み上げた。次戦は9月20日の筑波大戦。佐々木監督は「10日空くので。ただ、休んでいちゃダメだと思うので、いい部分は残しつつ悪い部分を修正して有意義な10日間になるように、もう1回やっていきたい」と力を込めた。

 

文=野見山拓樹(文4)

写真=髙野葵葉(文2)