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2023.09.08
バスケ

【男子バスケ部】連敗ストップも山梨学院大に辛勝

〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月6日 駒沢オリンピック公園 専大69-65山梨学院大〉


▲試合後喜びの表情を浮かべた選手たち


 オータムリーグ第5節、2連敗中の専大は、今季1部に昇格し勢いを増している山梨学院大と対戦。第1Qは市場脩斗(文3・市立船橋)がアシストやミドルシュートで躍動し順調な立ち上がりを見せる。第2Qではインサイドを中心に着実に得点を重ねリードを保つ。後半ではアウトサイドからの猛追を受け、点差を縮められるも逃げ切り69-65。辛勝となったが、連敗を止め今大会3つ目の白星をあげた。


▲17得点を挙げ活躍を見せた市場脩斗「今日は調子が良かった。自分でアタックしてファウルをもらったりミドルシュートを打てた」


 第1Qはクベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)を起点にリバウンドからオフェンスに繋げ、好調な滑り出しを見せる。開始直後、淺野ケニー(経済3・洛南)がバスケットカウントを成功させ、先制点を獲得。市場のアシストやアウトサイドシュートなどを中心に得点を重ねる。その後もスティーブがリバウンドからセカンドチャンスをものにし加点。流れを渡さず22ー11で第1Q終了。


▲バスケットカウントで先制点を挙げた淺野ケニー

▲華麗なアシストを決めた市場脩斗


 第2Qは流れを切らさず奮闘し、更に点差を突き放す。序盤は山梨学院大にハードなディフェンスを仕掛けられゴールを決めきることができない。しかし、中盤では清水愛葉(文2・北陸学院)の3ポイントや清水のスティールからの齋達也(文3・東北学院)のレイアップなどで勢いを取り戻し、淺野、スティーブのインサイドでの得点で点差を突き放す。怪我から復帰したジョベモハメド(商1・高知中央)がブザービートを沈め43ー23。20点の大量リードを保ったまま後半へ。


▲ジョベモハメドは今試合が復帰戦となった


 後半も専大優位に試合を運びたいところだったが、山梨学院大の野溝選手の3ポイントを皮切りにアウトサイドからの連続得点を決められ、一気に流れを掴まれる。専大も河合海輝(経済3・仙台大附明成)のインサイドや高橋裕心(経済2・能代科学技術)、淺野の3ポイントなどで食らいつくが、トランジションから着実に得点され点差が縮まる。流れを取り戻せないまま山学大にディープスリーからのブザービートを決められ58ー47。猛追を受け、11点差で第4Qを迎える。


▲白鷗大戦に続きスターターでの起用となった高橋裕心


 第4Qは山梨学院大のアウトサイドシュートに苦しめられる。ターンオーバーを誘発され、思うように得点ができない苦しい時間が続くが、スティーブのダンクシュートで流れを引き寄せる。その後もスティーブのゴール下やリバウンド、市場のフリースローで得点を重ねるも、山梨学院大に3ポイントやバスケットカウントでの得点を許し、攻撃の勢いを止めることができない。試合終了まで猛攻を浴びるも69ー65で逃げ切り勝利。連敗を止め白星をあげた。後半の失速について赤嶺有奎主将(文4・豊見城)は「相手が3ポイントメインのチームでスリーを打たせないようにしていて、前半は0本だったが後半はそこを決められてしまった」と要因を話す。


▲ダンクシュートを決めるクベマジョセフスティーブ 今試合で19得点16リバウンドを獲得した


 今試合について佐々木優一監督は「前半はディフェンスからブレイクという良い形が出せて合格点。後半になって足が止まってしまって前半のいい部分を継続できなかった。勝負どころで得点を取れない時に我慢しきれずにミスが起きてしまって自分たちをコントロールできなかった」。「向こうは失うものなくチャレンジ精神でやってくる。うちは負けられないっていう気持ちで受け身になってしまい追い上げられた。攻め気を持ってできればよかった」と反省を口にしたが、「連敗を2で止められて白星にできたところは良かった」と安堵の表情を浮かべた。


▲主将の赤嶺有奎 次節について「ホームで2回負けてしまっているのでもうこれ以上負けは許されない」と話す。


 ホームコートでの試合で白星を獲得できていない専大は、次節、ホームで江戸川大と対戦する。江戸川大は山梨学院大同様、今季1部昇格を果たし春トーナメントの覇者・日体大に勝利したチーム。佐々木監督は「江戸川は勝ち星があまり出てないんですけど、すごくタフにディフェンスをして走って激しくオフェンスアタックしてくるチーム。今日、修正点が明確になってるので、江戸川大戦に向けてしっかり修正、対策しディフェンスから我慢して臨みたい」と述べた。赤嶺は「2部から昇格したチームだが、1部でも戦える強いチーム。今日、前半20分でできた自分たちのバスケットを40分間やり通すことが目標。しっかりとディフェンスリバウンドからやっていきたい」と力強く語った。



文=鶴本あい(法3)

写真=相川直輝(文4)