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2016.09.15
バスケ

【男子バスケットボール部】【専Sation16号番外編】小田悠太(平27・経営卒)インタビュー

 9月13日に発行された「専Sation16号」の中の就活ページで小田悠太さんの職業に関するインタビューを掲載しました。

 ここでは誌面の都合上、掲載することのできなかった小田さんの学生時代から現在に至るまでのお話を掲載致します。


小田悠太(平27・経営卒)バスケットボール部主将

専大職員 二部事務課

一般生として専修大学に入学。推薦者しか入部を受け入れていなかった体育会バスケットボール部に、中原雄HCへの直談判を経て入部。当初は苦しい日々が続くも、信頼を勝ち取り主将としてチームをまとめる。バスケで得たものを還元したいと、専大職員として”専修大学”バスケットボール部に携わり続ける。


<専大へのこだわり>

高校3年、ウィンターカップ福岡県予選で3位。ウィンターカップ出場は逃した。ここで専修大学へスポーツ推薦で行くことは難しいと感じ、勉強を始めた。10月のことだった。他大学からの誘いもあったが、高校時代にみた専修大学のプレースタイルに惹かれて、専修大学しか受けなかった。専修大学の様々な学部を片っ端から受けた。それほど、ここにこだわっていた。

<前例のない入部>

当時、推薦者しか入部を受け入れてなかった体育会バスケットボール部。中原HCに直談判をし、トライアウトを経て入部。念願の専修大学バスケットボール部に入部するも、そこは想像よりもずっと、厳しい世界だった。1~3年まではHCから厳しい扱いを受けていた。名前も呼んでもらえない状況だった。それでも「自分のやりたかったところでやれているんだ」と、情熱は失わなかった。誰よりも早く練習に向かい、誰よりも多く自主練習に励んだ。自分に足りないものを探し続けた。ほかの人がやらないようなことも進んでやった。そんな姿に周りの反応が少しずつ変わっていった。

中原HC(右)も小田の熱意に心動いたひとり

(隣は当時エース・現在琉球ゴールデンキングス田代直希)

<希望と絶望>

大学3年になりベンチメンバーとして起用される機会が増えた。バスケに対する熱い思いに周りからの信頼も厚くなっていた。そんな大学3年の終わりに「おまえ、いくぞ」と次年のキャプテンを言い渡された。0から、マイナスからのスタートをきり、やっと手にした信頼だった。「ここからかな」と思った時だった。5月に膝の前十字靭帯を断絶。1年くらいかかるけがであったため、9月から行われるリーグ戦には間に合わなかった。そこで11月下旬開催のインカレに照準を合わせてリハビリを行った。出場時間は短かったが、最後の何分かコートに立つことができた。「一生懸命取り組んでよかったなあ」と感じた瞬間だった。

手術後の小田

ベンチでチームを鼓舞する小田

<けがを境に>

もっと上のレベルでバスケを続けていこうと考えていた。しかし、けがを経験し、小学生の頃からやってきたバスケで人間性を育てられてきたことに気づくことができた。「バスケで学んだことを様々な人に還元していきたい」そんな思いが生まれた。

<職>

バスケで学んだことをどう還元していくか……バスケとこれからも関わっていきたいと考えていた時に相談したのが、当時のバスケットボール部総括・新関光一さんだった。「プレイヤーを育てる前に、人を成長させないとプレイヤーを育てることはできない」と言われた。一般学生へバスケの経験を還元し、さらにそこで得た経験をプレイヤーへ、思考覚悟しながら”人”を育てる・指導することのできる大学職員に魅力を感じた。

小田に影響を与えた新関さん


<再・専大へのこだわり>

大学受験と同様、就職先も専大しか見ていなかった。”専修大学”でのバスケがそれほど大切なものとなっていた。

<今とこれから>

専大職員として勤務する傍ら、中原コーチに頼み込み、まずは中原コーチのアシスタントとしてバスケットボールに携わっている。「コーチとしてはまだまだ未熟」と語り、今後はバスケットボールの本場・アメリカへもコーチの勉強のため、渡る予定だ。また、コーチングを学ぶため、勤務しながら大学院へ通う道も検討している。学生へいかに還元するのか。自らの成長も怠らない。


コーチの勉強をする 海外でもバスケをする


<学生へのメッセージ>

定年まで約40年間。自分の心から好きなことじゃないと続かない。約20年間生きてきて、自分の好きなことが何かしらわかっているはず。その好きなことに素直になってほしい。

同期と笑顔を見せる小田


取材メモ/小田さんの話は、アイスホッケー部の主将から聞いていた。同じ部活内だけでなく、他の部にまで伝わるほどの熱量だったのだろう。好きなことにまっすぐでそのための努力を怠らない、しかもそれを結果で証明してきた。まっすぐな瞳が素敵だった。


次回(9/19)は、IT営業でばりばり活躍している秋吉絵理香さん(平27・ラグビー部マネージャー)です!

お楽しみに!



(文・撮影=斉藤葵)


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