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2023.10.26
野球

【西舘昂汰】「はしゃぎたいぐらい嬉しい」 指名後の記者会見で喜び語る

▲1位指名を受け喜ぶ西舘。専大から2年連続の1位指名となった。


 10月26日のプロ野球ドラフト会議で、西舘昂汰(経済4・筑陽学園)が東京ヤクルトスワローズに1位指名を受けた。指名後の記者会見で西舘は「はしゃぎたいぐらい嬉しい」と喜びを語った。「持ち味は投げっぷり。楽天の松井(裕樹)選手のように、投げっぷりのあるピッチャーになりたい」と意気込んだ。


「昨日の夜はあまり眠れなくて、すごく不安だった。嬉しいというよりホッとしたという気持ち」と話した専大のエース。「(東都)2部のチームとしてやってきたので、まだ実績があるわけではない。スワローズさんには感謝の気持ちでいっぱいです」と最高評価を受けたことへの喜びを口にした。


▲指名された瞬間の西舘。驚きと安堵と喜びが混ざった表情を見せた。


 スワローズについては、「若い選手がすごい活躍しているイメージがあるので、そういう波に乗っかれるようになりたい」と印象と話す。対戦したい選手を問われると「僕は村上(宗隆)選手と対戦したかったんですけど…」と笑いを誘ったが、「ソフトバンクの柳田選手も好きなので、対戦して三振を取りたい」と夢を語った。「僕バッティングしたかったんで、セ・リーグでバッティングの方も頑張っていきたい」「ファンの人に応援されるような選手になりたい。応援されると僕も頑張れるので、人として引き付けられるような選手になりたい」とプロでの目標を掲げた。


▲スワローズの印象を「都会のチーム」と話し、笑いを誘った。


 同世代の選手たちへの対抗心もあらわにした。「僕らの年代はすごいいいピッチャーが多くて、宮城(大弥)投手であったり奥川(恭伸)投手であったり、佐々木(朗希)投手もいると思うので、ジャパンのトップチームで投げている選手とやってみたいという気持ちはあります」。黄金世代のトップ選手と肩を並べた西舘は、自信に満ちた目で話す。現在プロで活躍し、高校時代に対戦した選手へは、「僕は変わったんだぞって思ってもらいたい。成長したところを他の同級生である選手に見てもらいたい」と闘志をむき出しにした。


 同姓の西舘勇陽投手(中大)は、ヤクルトのライバル・巨人から1位指名を受けた。「僕は『じゃない方の西舘』と言われることが多くて、それがすごい悔しかった。(中大の)西舘投手も真っ直ぐの力がある選手で、それは僕も負けられないステータス。すごいライバル視していることはよくあります」と、『じゃない方』脱却を誓った。


 盟友の進藤勇也選手(上武大)も指名を受け、結果的に西舘の方が先に呼ばれる形となった。「進藤はずっと僕の中にいて、高校の時とかすごい比較されることが多くて。(バッテリーを)組みたい気持ちはあるんですけど、やっぱり僕らは競い合う関係なのかな。お互い高め合っていくのが成長するために必要だなって思います」。同じチームでのプレーは実現しなかったが、より高いレベルで切磋琢磨していくと話した。


▲佐々木重人学長(左)と齋藤正直監督(右)と握手を交わす西舘。


 2年連続でのドラ1輩出となった専大。齋藤正直監督は「ドラフト1位で指名されたというのは私どもにとっても大変誉れに思いますし、本人の頑張りだったなと思います。この順位で指名していただいたヤクルトスワローズには感謝を申し上げたい」と話した。専大のエースは、活躍の舞台を聖地・神宮球場に移すことになった。


▲スワローズの傘に囲まれ、チームメイトに胴上げされた。


文=野見山拓樹(文4)

写真=相川直輝(文4)