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2023.10.23
バスケ

【男子バスケ部】2連勝で4位浮上 筑波大の追撃振り切る

〈第99回関東大学バスケットボールリーグ戦=10月22日 筑波大学 専大66-60筑波大〉


▲試合を決定づけるシュートを決めた當山(真ん中)。左は淺野、右は喜代永晃介学生コーチ。


 専大が敵地で筑波大を制し、4位に浮上した。試合序盤から専大が主導権を握ると、淺野ケニー(経済3・洛南)やジョベモハメド(商1・高知中央)を中心に得点を伸ばし、じわじわと差を広げる。第4Qで一時1点差まで迫られたが、最終盤に當山修梧(経済3・福岡第一)が連続得点を奪い逃げ切った。2連勝で、順位を4位に上げた。


 俺がやる!大黒柱の不在を背番号16が救った。淺野は17得点12リバウンドでダブルダブルを達成。チームの勝利に大きく貢献した。この日はゲームキャプテンのクベマジョセフスティーブ(経営4・福岡第一)が負傷欠場。「いつも彼が頑張ってくれているので、リバウンドの意識を高くしてプレーしました」と、淺野がスティーブの穴を埋めるべく攻守に駆け回った。「リバウンド意識高かったので取れた点数はあったのかな」と、得点とリバウンドともにチーム最高を記録した。


▲シュートブロックに成功した淺野。スティーブ不在の中、ディフェンスへの意識を高めた。


 この日は筑波大のホームゲームで、完全アウェイでのプレーとなった。それでも、「1年生の時に河村(勇輝・現横浜ビー・コルセアーズ)や大倉(颯太・現千葉ジェッツ)がいる中での東海のホームゲームを経験しているので、それに比べたら」と、動じなかった。「(終盤に相手に迫られたシーンは)もうちょっと早く出たかったって気持ちはあったんですけど、1番ベストなパフォーマンスを出せるタイミングで監督が託してくれた。自分の仕事をやろうっていう気持ちだった」。自身のプレーに集中し、チームに勝利をもたらした。


▲観客の大半が相手ファンだったが、専大の選手たちは呑まれなかった。


 高校時代のチームメイトで、代表でもともにプレーする小川敦也選手との対戦で、両者に注目が集まった。「ホントにやっぱマジで上手いっす。彼はあのスピード感ですごい正確な判断ができている。あそこは本当に彼の武器」と手放しで称賛した。「でも、勝ったんで。僕の方が上っす」。ライバルとの対決を制し、ニヤリと笑った。


▲小川選手の前で豪快なダンクを決めた淺野。


 怪物1年生・ジョベの奮闘も光った。初のスターター起用ながら15得点を挙げ、チームに勢いをもたらした。「やる気しかない。頑張るしかない」と、スティーブの分まで懸命にプレーした。終盤、筑波大に追い上げられた時間帯もジョベがインサイドで得点を重ね、逆転を許さなかった。最後は5回目のファールを取られコートを離れたが、「チームみんなが頑張って、勝てました」と喜んだ。「4年生はディフェンスとか色々教えてくれる。もっと頑張ったらもう1人スティーブがいるみたいになれるから、頑張ります」と、さらなるレベルアップを誓った。


▲15得点8リバウンドのジョベ。初のスターター起用で期待に応えた。


 背番号3が相手の勢いを完全に止めた。最終盤、61-60と1点差に迫られた場面から當山が連続得点を挙げ、勝利を大きく手繰り寄せた。点差が詰まるにつれて会場全体からホームチームを後押しする圧が大きくなっていた。しかし、當山の2本目のシュートが決まると会場を埋めた筑波大ファンは静まり返る。そして、當山のガッツポーズが映えた。「たまたまです」と控えめに振り返ったが、結果的に大きなプレーとなった。


▲最終盤に連続得点を挙げた當山。試合を決定づけ、チームメイトから手荒い祝福を受けた。


 北関東での3試合で2つの白星を奪った専大。これで4位に浮上し、勝利数と勝ち点で3位日大と並んだ。次戦は10月28日、敵地で大東大と対戦する。


文=野見山拓樹(文4)

写真=相川直輝(文4)