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2023.10.15
陸上競技

【陸上競技部】長谷川淳監督 レース後一問一答 第100回箱根駅伝予選会

<第100回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 10月14日 陸上自衛隊立川駐屯地―立川市街地―国営昭和記念公園 21.0975キロ>


 第100回大会の切符をつかむことができなかった専大。監督とレースに出場した全12名の選手のレース後のコメントを全4回に分け、一問一答でお届けする。

▲レース後、報告会での長谷川監督

長谷川淳監督

順位決まったときの率直な心境は

―そうですね…。15キロ、17.4キロの速報見ている時にも「うーん、ちょっとこれ厳しいんじゃないかな…」という感じがあって、順位をいざ聞いたんですけど、ある種予想はしていたので、うんまあ… そうだなというか。最後の5キロで上げきれず順位を下げていたので、そうだろうなという予想通りというか…。

 何がというか、選手はタイムを見ても下の学年で初ハーフでしたり体調がありながらも必死に合わせた選手達だったので。それで5分台が10人の中で1人、あとは4分台で来ていたのでよく走ったなという。内容だけ見れば悪くなかったのではないかとは思います。


今日の気候から高速レースの予感は

―スタート前に意外と日が隠れだしたので、設定タイムも何個か考えていたのですけど、従来のタイム設定どおりに行こうってことでやったんですけど。前の3、4人が結構早いタイムで入ってきたんで、それは本人たちが選択して行ったことだとは思うんですけど、その選手たちは結局粘れていたんで、まあそれが特段早すぎたわけではなく、良い入りだったと思う。

▲スタート直後の様子。朝からさしていた日差しは隠れた


その設定タイムは

―だいたい1キロ3分2秒というところで、(5キロ)15分10秒設定。前の子たちが14分50秒、20秒くらい早く入ったので、それも全体の流れが速かったので判断してくれたんだと思います。他のチームも後で聞いたらそういう想定はしてない中で、結局早く入ったのはみんな(各大学)一緒なので、特別うちが早いというわけではなくて積極的にいい位置で走れたとは思う。


走り方を試合前にどういった指示を出したか

―やっぱり公園内に入ってからが勝負だからというところ。スタートする前にも、とにかく公園内に賭けようと話をしていた。が、ラップだけみると我慢しているんですけど、上げ切れてはいないので、そこでの落ち幅を1人20秒、30秒 我慢できれば良かったかなと。



上位でフィニッシュした選手は下級生が多いが

―9人残りますし、8人が自己新で走っているので、その辺りは次に向けては1つ明るい材料。


逆に4年生を見ていて

―やっぱり学生スポーツなので4年生にしっかりやってもらいたいというのがあるんですけど今回事前にエントリーされなかった選手でしたり、故障だったり本番うまく走ることができなかった選手がいた。中々そういった状況に持って行けなかったこっちも申し訳なかったなと思いますけど、やっぱり上級生の力って大切だなと改めて感じました。

▲レース後の報告会で田島洸樹主将(経営4・学法石川)の言葉を聞く首脳陣ら。改めて上級生の必要性を感じた


レース後のミーティングでは何を話したか

―色々言いましたけど、まず去年18位とか20位だった日大さんとか農大さんとかが入っているので、1年間しっかりやればすぐに戻って来られる。そこだけの差でそんなに選手の差はないという話をしました。

 あとはこの学年がもう1年生の時から箱根に出ているので、悔しさを知らない世代というか。私たちスタッフは知っているんですけど、やっぱり7年ぶりに出たときからいる世代。ちょっと安心感というか危機感をもう少し持っていかなきゃいけなかったという話もした。


次の箱根路に向けて、専大にこれから必要なこと

―個人がよく走ってくれたので、チームとしてもう一段階、今日のようなハーフで30秒、1分縮められる選手を増やすこと。選手の層自体は厚くなってはきているので、力をつけてきているのは間違いないんですけど、その選手を増やす。今日走った選手は1分早く走れる身体作りとスピードをつけていく。


他大のタイムをみて、レベルがあがってきてるという実感はあるか

―他の大学についても10時間50切りがボーダーと思っていたらしいんです。結局うちもそこのあたりに設定していて48分にいけば入るんじゃないかと思っていたんですけど、今日の走った選手たちがそこをもっともっと攻めた大学が多くて、結果的にかなり切り上がった。 その点ではこちら側が読みを設定していくことも必要でしたし。それはもう勝負の綾で、選手たちが判断してもっともっと前を目指せる走りも必要だったのかなと思いますけど、まあ、どこも本当に詰まっていて。逆に良い驚きになったと思います。結局、秒差の戦いになっているので、みなさんそんな変わらない。


これから年明けまでの流れは

―当初予定していたものは全部出る予定。11月は上尾ハーフ、世田谷ハーフ、日体大記録会もありますし、4年生も含めて出る予定。4年生も11月までやる子が多いのでしっかりやってもらえれば。



取材・文、写真=相川直輝(文4) 、河上明来海(文3)