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2023.10.01
バスケ

【女子バスケ部】激戦を制す ホーム戦で白星

〈第73回関東大学女子バスケットボールリーグ戦=9月30日 専修大学生田キャンパス 専大75-73日体大〉


 リーグ7戦目をホームで迎える専大は日体大と対戦。終始リードで試合を展開するも、後半相手の猛攻を受ける。残り5秒で同点にされてしまうもフリースローを獲得し2点を追加。これが勝負を分ける得点となり75-73で勝利。リーグ4勝目を挙げた。

 「負けられない戦いだったので、緊張はなかったがプレッシャーを感じながら試合に入った」と近藤萌(文4・湯沢翔北)主将が語ったこの試合。第1Qから流れは専大にあった。志村愛莉(経済3・千葉英和)の先制点から始まり、相手のファウルからフリースローを獲得。着実に得点を重ね24-15でこのQを終えると、第2Qもリードする形は変わらなかった。今回のリーグ戦初出場となる瀬川怜奈(経営2・開志国際)が3ポイントシュートを沈めるなどチームの勢いが増していく。

▲先制点を挙げる志村。チームが勢いに乗る

 日体大に11点の差をつけて始まった第3Q。このまま流れは専大かと思われたが、ここから相手の猛反撃が始まる。前半ではゴール下に切り込んで行けた攻撃も、タイトなディフェンスで完全にゴール下を固められてしまい得点のチャンスがつかめない。さらにパスやシュートもカットされ攻めきれずにいると、日体大・小野寺佑奈選手の速いパス回しから組み立てられる攻撃に翻弄されてしまう展開に。ベンチからは「やることやってないからこうなってるんだ」と長南HCからの言葉が。52-44で第3Qを終え点差は8と余裕があるように見えたが、ゲームの流れは日体大に傾いた。

 迎えた最終Q。相手の反撃は続く。前半では取れていたリバウンドをなかなかとることができず、ボールを支配されてしまう。開始4分で13点を献上。点差が一気に2点に近づくと、すかさずタイムアウトを選択。「攻撃が単発すぎ。それで相手にリバウンドも取られて速攻決められるパターンが多すぎる。オフェンスやディフェンス、リバウンド、ルーズボールを徹底しなおそう。普段からやっているプレーをしっかりやらなきゃ」と長南HCから激が飛んだ。キャプテン近藤がディフェンスを押し切りゴールを決めると、さらに3ポイントシュートを沈める。林望愛(文2・桐生)も躍動し7点に差を広げるが、すぐに詰められてしまい離すことができなかった。

▲得意の3ポイントを沈め反撃を試みる近藤

▲ディフェンスを押し切りシュートを狙う林

すると残り5秒、仲間のパスに飛び出していた宮城選手の速さについていけず得点を許すとついに同点に。これ以上の失点は許されない専大は中村帆香(文3・昭和学院)が素早いドリブルでボールを運ぶ。パスを受けた優博美(経営4・千葉経済大附属)が体を張ってゴールを狙うと相手のファウルをもらう結果に。

▲中村の巧みなドリブル捌きで攻撃を組み立てる

▲チームの要である優が速攻を仕掛ける。勝利への道を切り開いた

得点の機会をもらった専大ベンチは盛り上がるがコート内では緊張が走っていた。エース優が接触により足首を負傷。残り2秒ではあるがエースの不在にチームは動揺。そんな中エースの代わりを任されたのは瀬川。「試合慣れしていない分チームに迷惑をかけてしまった。だがこのような場面で出させてもらえるのがありがたいし、優さんが頑張ってファウルをとってくれたので絶対に決めようと思った」と熱い思いを乗せたシュートはきれいにゴールへと吸い込まれた。日体大を1歩離すと最後は守り切りゲームセット。激戦を制した専大はリーグ4勝目を挙げることとなった。

▲フリースローを沈める瀬川。この2点が勝利を決める得点になった

 試合を振り返って長南HCは「第1Qは良い形で入れた。ディフェンスも機能していたし、練習してきたことが出せたと思う。リバウンドやルーズボールの保持率をもっと高めていきたい」と語り「永遠の課題は自分たちのスタイル、自分たちの役割を責任もってやっていくこと。トランジションを武器にしているのでそこの精度をもっと上げていきたい。コンビネーションが大事になってくるバスケなので、コートの中で選手同士が判断したり共通理解ができたりするともっと面白いバスケができると思う」とこれからのチームの可能性を述べた。

近藤主将は「流れが悪い時間が多かったが、最後まで粘ることができてよかった。流れが悪くなったときにコート内で話し合って自分たちでゲームを立て直せるようにしていきたい。」と課題を挙げる。

次はリーグトップを独走する白鷗大との対戦。「やることは変わらない、強敵相手に少しでも爪痕を残せるように戦ってほしい」と長南HC。攻撃の主軸、司令塔の中村は「すごく強い相手。プレッシャーに負けてしまうこともあるかもしれないが、挑戦者として最後まであきらめず、泥臭く戦いたいと思う」と意気込んだ。

 次戦からリーグ2巡目に入る専大。これまでの経験と自信を持って突き進む。


文=高橋奈月(文1)

写真=鶴本あい(法3)