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2023.07.30
陸上競技

【陸上部】選手兼マネージャー 渡辺凛の再スタート

自らが走り、自らがチームをマネジメントする。今月15日に行われた富士裾野トラックミートに出場した渡辺凛(経営3・名古屋経済大高蔵)は5000m1組目に出場し組5着でフィニッシュすると、レース後はトラックサイドに出てほかチームメイトのタイムを計り、声をかける姿があった。現在、選手としてレースに出場しながらマネージャーを兼任し陸上部を支えている。

▲5000m1組目を走る渡辺

▲試合後の渡辺。マネージャーとしての仕事も両立する


 渡辺は現在3年生だ。昨年末、部として設けていた基準タイムを切る最後のチャンスを怪我のため逃した。「どうしても走らせてください」と監督に懇願し、選手を続けながらマネージャーとして活動するという形へ。今年の春先は故障が長引き、当初前期の締めのレースと位置付けていた今大会が渡辺にとって今季初のレースになった。結果は組5着、15分07秒。「組の上のほうでレースを進めるっていう目標で出た。実際は5着というところは順位だけ見たら及第点なんですけど、15分かかったので最低限14分でまとめたいところだった」と7か月ぶりのレースを振り返った。

▲昨年11月の日体大記録会。そこから長い間走ることができなかった


 立場が変わり競技への向き合い方も変化した。昨年は基準タイムに追われ、「もうとにかくそれを切らないとって、自分のことでいっぱいいっぱい。予選会走って全体80番に入ってという(目標への)余裕もあまりなくて、タイム、タイム、タイムって感じ」と焦燥感に駆られていた。しかし、今年1月からマネージャーとしての活動をスタートさせたことでチーム全体を見ることも仕事になった。「練習に早く出て、見て、という感じなのでどんな選手がどういうことをやっているのかというのも見れた。そこで良い選手から良い所を吸収する感じで」とほかの選手からの刺激を自らの力に変えている。


 今シーズンの目標はもちろん、駅伝に出場することだ。「今日、思ったより走れなかったので、軌道修正しなきゃいけないですけど夏ここから乗り越えていく」。言葉に力を込め、夢への再出発が始まった。


文・写真=相川直輝(文4)