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2023.07.22
卓球

【卓球部・女子】前回大会覇者に惜敗 涙の5位

【第92回全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部 7/13~16 =横浜武道館】

 25年ぶり16回目の頂点を目指す専大は準々決勝で昨年の優勝校の神戸松蔭女子学院大と対戦。フルセットまでもつれる激戦を演じたが、わずかに及ばず、5位で幕を閉じた。

▲試合後は暗い表情をみせ、肩を落とした

 予選から磐石の戦いぶりで準々決勝に進み、ぶつかった相手は昨年の優勝チーム。専大も優勝候補の一角として挙がっており、屈指の好カードとなった。

  トップバッターを任されたのはエース出澤杏佳(文3・大成女子)。相手もエースの木塚選手を繰り出し、主戦同士の戦いとなった。両者の力は拮抗し、序盤からラリー合戦の白熱した展開に。出澤は特有の変化するショットを放つも、鋭いレシーブで返されやや押され気味になる。1セット目をフルゲームで落とすと、続くセットもわずかに及ばず連取され窮地に立たされたエースだったが、ここからが見せ場だった。「そこまでは相手に合わせていたけど、自分がやりやすい戦術を考えるようにした」と切り替え、3セット目を激しい点の取り合いの末に制すると、4セット目は4失点に抑え快勝。序盤は相手の攻撃に差し込まれる場面が多かったが、順応してみせた。2-0から3セットを取り返す逆転劇を演じ、専大が前に出る。

▲エース出澤は0-2からの逆転勝ちでチームに流れを呼び込んだ


だが、2番手の立川朋佳(経済2・進徳女子)が相手の鋭いショットに苦戦し歯が立たず。ストレートで敗れすぐさま1-1とされた。

 悪い流れを断ち切ったのは好調の出澤と甲斐萌夏(文2・愛知みずほ大瑞穂)ペアだった。互いが相手のチャンスボールを引き出し、最後はアタックで決める攻撃で攻め込み、フルセットまでもつれる緊迫した展開を最後は5失点に抑え勝利。スコアを2-1とし、強敵を追い詰めた。

▲息の合う出澤&甲斐ペアが強敵の相手ペア(奥)に勝利。専大が前に出た


 4番手には複合で出場した甲斐が連続出場。相手のボールを高く上げるサーブと押し込んでくる打球にやや苦戦し、早々と2セットを取られる。ラリーで食らいつき、3セット目を取って一矢報いたが、1-3で落とした。試合後は「(チームに)申し訳ない気持ちでいっぱい。ダブルスを取って勢いのまま勝ち切りたかったけど自分の弱さが出てしまった」とうつむいた。これで2-2となり、熱戦はフルセットへもつれた。▲「勝ち切りたかったけど弱さが出た」と甲斐は試合後に唇を噛んだ


 勝敗のゆくえは5番手の船場清華(文3・明徳義塾)に託された。「プレッシャーは特になかった。自分ができることを最大限やろうと思った」とコートイン。ゲーム序盤から打ち合いとなり、両者の気迫のぶつかり合いになった。先手を取りたいところだったが、自身のショットがギリギリでアウトになってしまう場面が続くと、セットを連取された。

▲ショットが惜しくもコートに収まらない展開が続いたが、気合は十分だった

 専大は敗戦のピンチに追い込まれ、もう後がなくなった。しかし、船場はここで簡単に終わらない。ショットの正確性を取り戻し、途中6連続ポイントを奪った3セット目は11―7と持ちこたえた。そして展開を振り出しに戻したい4セット目。激しいラリーとなって一進一退の攻防が続いた。相手のミスを誘発して攻め立てるも8―10と先にマッチポイントを奪われた。勝敗が決まる土壇場の場面でも、船場は攻め続けた。1点を奪い、デュースまであと一歩。だが、決めにいったショットがほんの数センチ、テーブルに触れなかった。フルゲームの末にあと一歩及ばず敗れた専大。試合後、選手たちは涙が止まらなった。

 ▲試合終了の瞬間。膝から崩れ、しばらく動けなかった

 ▲苦い表情の船場。この後メンバー一同、涙が止まらなかった

 春リーグは2位に終わり、頂点奪還を意気込んで臨んだ今大会。主将の千葉満月(文4・専大北上)は「悔しい。勝ち切れる力はあると思っていたので本当に悔しい」と吐露。「相手はどんな状況でも向かってくる感じがあって、こちらはそれに受け身になっていた」と差を明かし、具体的に2-1のリードしていた場面を挙げた。「こちらは点を取らないといけないと緊張で張り詰めていたが、相手に焦りの様子はなかった」。加藤監督も「(差は)気持ち。それだけです」ときっぱり。気持ちで向かっていく姿勢が今後、チームには求められる。

▲秋こそ頂点。もう一度束となって戦う

 春リーグ、インカレで頂点を取れず、残る舞台は秋季リーグのみとなった。「もう本当に最後なので優勝して終わりたい。今大会でチームのまとまりがよりよくなった感じがするので、秋は出る人・出ない人関係なく、全員で同じ目標に向かって戦う」と主将は意気込んだ。今回流した涙を秋は嬉し涙にできるよう、チームはもう1度結束する。


文=河上明来海(文3)

写真=高橋奈月(文1)