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2017.10.18
陸上

【陸上部】奮闘するも箱根駅伝出場には届かず

 10月14日、東京都立川市の国営昭和記念公園にて第94回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会が行われた。専大は4年ぶりの予選突破へ向け力を出し切ったものの、10時間13分40秒で全体14位と箱根駅伝出場にはならなかった。


 箱根駅伝予選会は各大学12名までが20㎞を走り、上位10名の合計タイムによって10校が本選への切符を獲得する。

 明け方から降り続いていた雨はスタート前に止み、気温は14度で風もなく最高のコンディションでスタートを迎えた。

 専大は6月の全日本予選会で頭角を現した長谷川柊(商2・八海高)が単独走をし、日本人第2集団についた。長谷川は持ち前の粘り強さを発揮し、レース後半になってもペースを落とすことなく全体36位でゴール。2年生ながらチームに大きく貢献し、ロードレースでも強さを示した。

△36位 長谷川柊(商2・八海高)1時間00分23秒

(撮影=飛田翼・文3)


 一方、その他の選手は3つのグループで集団走をする予定だったが、一部消極的なスタートとなり2つの集団に分かれて立川駐屯地をあとにした。専大先頭グループを常に牽引したのは宮尾佳輔(経済4・鶴見高)。最後まで力強い走りで風岡永吉(経営4・鳥取城北高)、川平浩之(経営3・広島国際学院高)らを引っ張った。


△68位 宮尾佳輔(経営4・鶴見高)1時間00分56秒

(撮影=石崎愛奈・法3)

△79位 風岡永吉(経営4・鳥取城北高)1時間00分59秒(右)

△80位 川平浩之(経営3・広島国際学院高)1時間00分59秒(左)

(撮影=冨樫幸恵・文3)

△121位 小林彬寛(経営2・専大松戸高)1時間01分21秒

(撮影=石崎)

△138位 岩田拓海(経営4・出雲工業高)1時間01分29秒(右)

△152位 櫻木健次朗(商4・柳川高)1時間01分42秒(左)

(撮影=谷田祐樹・法3)

△155位 矢澤明徳(経済3・諏訪双葉高)1時間01分43秒

(撮影=福井彩乃・文3)

△183位 佐藤雄基(経営3・横浜高)1時間02分03秒

(撮影=福井)

△185位 伊藤健太(商4・檜山北高)1時間02分05秒

(撮影=石崎)

△283位 塚原淳之(商2・那須拓陽高)1時間03分51秒

(撮影=藤森峻佑・文2)

△287位 水沼群青(文4・八幡浜高)1時間03分56秒

(撮影=高田康平・経営1)


 奮闘を見せた専大だったが、結果は昨年と同じく全体14位。コンディションにも恵まれ、近年稀なスピードレースとなった今年の予選会。大混戦を勝ち抜き本選出場をつかむことはできなかった。

(撮影=髙橋玲央・法2)

 しかし、10名の合計タイムは昨年に比べ11分20秒短縮。本選のボーダーラインである10位とのタイム差は昨年8分17秒だったが、今年は3分6秒にまで迫った。確かに予選会のレベルは上がっているが、専大は予選通過に着実に近づいている。


 さらにチームにとって収穫はあった。4年生中心に自分の走りをできた選手が多かったことだ。これまでの専大はここ一番の試合で力を発揮できない「本番の弱さ」が課題であった。その課題に対し、長谷川監督をはじめ4年生の動きがカギとなった。長谷川監督はロードレースや集団走を増やすなど予選会を意識したメニューを組んできた。また、4年生は週に1回ミーティングを自ら行い、チームの課題を本音で話し合い生活面から改善を試みた。そして、チームは予選会に向けグッと強くまとまった。個々においても経験や距離を積んだことにより、選手たちは自信を持ってスタートラインに立つことができた。一方で、明確となった課題はスタミナとスピードの強化、チームの底上げだ。これからまた1年、長谷川や川平を中心とした新チームによる箱根駅伝を懸けた挑戦は続く。


〈以下コメント〉

長谷川

「故障が続き十分な練習が積めていなかった影響もあり序盤から消極的になってしまった。単独走へのプレッシャーは多少あったが、チーム全員で戦っていることには変わらないのでそこまで気にならずに走ることができた。自分が60分を切っていかないと予選通過は厳しいと思うので、積極的なレースができるようスタミナをつけていきたい」


宮尾

「4年生として下級生を引っ張ることができ、後輩たちもしっかりついてきてくれたのでレース自体に後悔はない。4年間予選会を走ってきてようやく自分の走りができ、やりきった気持ちでいっぱい。後輩たちには予選を突破する力があると思うので、あとは個々の意識といかに良いチームをつくりあげていくかが大事。けんかをするぐらい本音をぶつけて強いまとまりのあるチームにしていってほしい」


風岡

「練習をしっかり積んできたので自信を持ってレースに臨むことができた。設定タイムを切ることができ自分の力は出し切れたので悔いはない。この1年、チームを変えるべく取り組んだことでどんどんチームの雰囲気が良くなっていくのを感じた。予選突破には4年生の力が不可欠だと思うので、これから3年生には最上級生として後輩たちを引っ張っていってほしい」


主将・吉田裕晟(経営4・諫早高)

(撮影=藤森)

「予選会を通過するために4年生全員で毎週水曜日にミーティングを行い、生活面をこれまでより厳しくしてきた。全員が100%の力を出し切り想定を上回るタイムで走ってくれたので、自分たちがやってきたことは間違ってなかったと思う。新チームには僕らが築いてきたことをそのまま受け継ぐのではなく自分たちに合ったチーム作りをして、長谷川監督の教えを走りにしっかり生かしていってほしい」


長谷川淳監督

(撮影=高田)

「率直に選手はよく頑張ってくれた。近年の専大が出せなかったタイムで走ってくれたが、人あっての競技なので全体がここまで速くなるとは予想以上だった。強いて言うと、後ろの集団の入りが遅れたためレース後半もいまいち流れに乗れなかったことは課題。チームの底上げとスピード・スタミナ強化の必要がある。(長谷川)柊は故障に強くなっていけたら、ポテンシャルは十分高いので来年は60分を切ってくれるはず。新チームでは柊と川平に主力として期待したい。今年のチームは自分が見てきた3年間で1番よくまとまっていて、それが走りに繋がっていた。4年生には本当にお疲れ様と伝えたい」


 なお、関東学生連合として長谷川が選出され、長谷川監督もコーチを務めることが決まった。めきめきと力を伸ばし続ける長谷川の箱根路での走りに注目だ。

(文=温井結・商3)