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2017.06.14
野球

【野球部】大一番で左腕・角谷が躍動‼︎ 完封リレーで勝利し勝負の第3戦へ

6月14日 東都大学野球春季リーグ1部2部入替戦 対立正大(第2戦) 


  前日、雨天中止となり迎えた立正大との1部2部入替戦、第2戦。初戦を落とし2部降格へ崖っぷちに立たされた専大は今季初登板の角谷幸輝(商2・専大松戸高)が先発。チームの運命を託された若き左腕が6回を無失点、大一番で躍動した。打っては山田克志(商3・東海大甲府高)が気迫の内野安打で先制し、スタメン復帰を果たした秦匠太朗(経営3・二松學舍大付高)が犠牲フライで追加点をあげた。その2点を角谷、上野南斗(文1・大社高)、髙橋礼(商4・専大松戸高)とつないで守り切った。完封リレーで今季初勝利を果たし1勝1敗のタイへと持ち込んだ。


<スコア>

立正大|000 000 000|0

専修大|011 000 00×|2


<スタメン>

1(指)池間誉人(商2・糸満高)

2(中)山田克志(商3・東海大甲府高)

3(一)福永裕基(文3・天理高)

4(左)平湯蒼藍(経済2・長崎海星高)

5(三)和田裕生(経済4・福岡大大濠高)

6(右)秦匠太朗(経営3・二松學舍大付高)

7(遊)岡本良樹(経営2・専大松戸高)

8(捕)深水裕貴(経営2・熊本工高)

9(二)大庭樹也(経済1・明豊高)

P  角谷幸輝(商2・専大松戸高)



 初戦と打線を組み替えて臨んだ第2戦。その組み替えが序盤から功を奏す。2回表、スタメン復帰を果たした6番秦がヒットで出塁。続く岡本良はバント失敗でダブルプレーとなるが2アウトから深水、大庭の連打。打順はトップに帰り1番池間、強い打球を放ちこれを相手サードが弾き、満塁のチャンスを作る。「なんとしても先制点を取りたかった」と気合十分で打席に入った2番山田は三遊間へ強いゴロを放つ。相手ショートが追いつくも、処理にもたつく間に3塁ランナー生還。打った山田も内野安打で貴重な先制点を奪った。


▲塁上で吠えた山田。普段、下位を打つ山田が2番という打順で期待に応えた(撮影=大河原)



  続く3回表、先頭の4番平湯がライト線へ引っ張り2ベースヒット、5番和田がバントを一発で決め、流れを引き寄せる。打席には6番秦、「秦が振れていたのでスタメンで使った」と齋藤正直監督。その期待に応え、きっちりセンターへ犠牲フライを放ち2点目を挙げた。

▲犠牲フライを放った秦を迎えるベンチ(撮影=冨樫)



  守りでは若き左腕・角谷が躍動した。今季初先発が負ければ2部降格の大事なマウンド。しかし、それをものともしない投球を初回から繰り広げ、4回まで毎回の5奪三振、被安打0、申し分のない立ち上がりを見せる。

▲負けたら2部降格の試合で今季初先発、大役をしっかり果たした2年生左腕・角谷(撮影=大河原)


  ピンチは5回にやってきた。1アウトから当たりそこないの打球が三遊間へ飛び内野安打。次の打者にヒットを打たれ連打となる。しかし、「コントロール良く投げれた」と今季初登板とは思えない落ち着いた投球で後続を断つ。


  先発角谷は6回までを無失点、7回表の先頭打者にヒットを許しマウンドを降りた。役割をきっちり果たした若き左腕にスタンドからは大きな拍手が送られる。ここまで調子の良かった角谷に代え1年・上野をマウンドに送る攻めの継投。連敗が続いたリーグ戦で好投を見せチームに光をもたらしてきた1年生右腕はこの痺れる場面でも結果で応えた。「調子は良くなかったが自分の投球をしようという気持ちだった」と上野はこの回を無失点で切り抜ける好救援、ピンチでも動じない投球を見せた。

▲7回のピンチ、外野フライで切り抜けガッツポーズを見せた上野(撮影=飛田)


  8回からはエース髙橋。後輩たちが守り抜いてきたマウンドで必死に投げ抜く。8回表、先頭を出すも無失点で抑える。しかし、9回表、この試合最大のピンチが訪れる。先頭にフォアボールで出塁を許す。主将・和田の好プレーで1アウトを奪うも次の打者にヒットを打たれピンチが広がる。1アウト2、3塁、一打同点のピンチ。「最後の2人には良いボールが投げられた」と髙橋はこの緊迫した場面で冷静に三振、内野ゴロで打ち取った。エースが最後を締めくくり完封リレーで2点のリードを守り切った。この結果、今季初勝利で1部残留へ望みをつないだ。

  ▲最後を締めたエース髙橋(撮影=冨樫)



明日は勝負の第3戦。今日の試合を「ベンチとスタンドの勝つという思いがぶれなかった」と和田主将が振り返るように明日もベンチとスタンドが一体となって必ず勝利を掴み取る。




(大河原佳也・文3)



▼試合後コメント

齋藤正直監督

「お互いの意地と意地のぶつかり合いという試合だったが、とにかく勝てて良かった。今日は角谷が試合を作ってくれたこと、それが1番良かった。何よりコントロールが良かった。外のコースへのシュートとフォーク、そのコンビネーションが良かったね。2年同士のバッテリーなので息も合っていたんじゃないかな。明日はお互い負けたくないという意地と意地のぶつかり合いになる。最後の最後までやれることをやります」


主将・和田裕生(経済4・福岡大大濠高)

「ほっとした。すごく緊張していたので、ほっとしました。今シーズン、1勝までが長かった。やっと勝てた。いつも打ち上げてしまうことが多いので、今日はつなぐことだけを考えていこうと話があった。ピンチでも、ベンチとスタンドの勝つという思いがぶれなかったのが勝てた要因。ベンチやスタンドの声が後押ししてくれた。先発の角谷は久々のマウンドになったが、ピンチでも頼もしかった。最後、礼(髙橋)が投げたら勝たないとという思いで守っていた。明日勝って、この勝利を価値あるものにしたい」


角谷幸輝(商2・専大松戸高)

「コントロール良く投げられた。まっすぐが走っていて、カウントを取りに行けた。なんとか抑えることができて、明日につなげられて嬉しい」


髙橋礼(商4・専大松戸高)

「勝つ感覚は久しぶり。調子も上がっていて悪くない。9回最後の2人には良いボールが投げられたと思っている。明日はやるしかない。野球人生をかけて戦う」


山田克志(商3・東海大甲府高)

「負けたら終わりという試合で勝てたのは大きい。初球からいこうと思って打席に入った。今日はなんとしても先制点を取りたかったので先制できて嬉しかった。明日も気持ちを前面に出してやるだけです」


上野南斗(文1・大社高)

「いい流れが来ていたので、それを保てるようにと思って投げた。0点で抑えて自分の仕事ができて良かった。明日も立正大を倒して1部に残留したい」