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2017.05.21
卓球

【女子卓球部】春リーグ4連覇ならず チームは6位に沈む

5月4日~21日 平成29年度春季関東学生卓球リーグ 女子1部 港区スポーツセンター、所沢市民体育館


 今シーズン最初の団体戦である春季関東学生卓球リーグ。女子は春リーグ3連覇中だったが、昨年度卒業した選手の穴を埋めることが出来ず、苦しい展開を強いられた。個人では安藤みなみ(商3・慶誠高)が優秀選手賞に選ばれるも、チームは2勝5敗の6位。2部降格と入れ替え戦は回避するも、昨年度よりも順位を大きく落とす結果となった。


〇各試合の結果

日本体育大学 ●3-4

淑徳大学     ○4-2

日本大学     ●3-4

國學院大      ○4-1

東京富士大学  ●3-4

中央大学      ●2-4

早稲田大学    ●2-4


最終成績:2勝5敗 6位


◎主な選手の個人成績

安藤みなみ(商3・慶誠高) 7勝0敗 ☆優秀選手賞

 鈴木李茄(平29商)、庄司有貴(平29文)に代わってチームの中心選手として期待されている安藤。主に1番手として出場すると、全ての試合で勝利しチームの期待に応えてみせた。この活躍が評価され、チームからは唯一となる優秀選手賞を受賞した。


堀優美(商4・慶誠高) 1勝3敗

枝松亜実(人間科学1・山陽女子高) 3勝3敗

牧之内菜央(文1・遊学館高) 2勝4敗

安藤みなみ・枝松亜実ペア 5勝2敗

 今年より結成された安藤・枝松ペアはダブルスの1番手として出場。5勝をあげる活躍をみせた。


堀優美・牧之内菜央ペア 2勝3敗

 主将の堀と1年生の牧之内によるペアは2勝も、勝った試合では3-0、3-1と相手を圧倒。牧之内の負担が少しでも軽くなるよう、上級生の堀がコミュニケーションを積極的に取り、気持ちの面で後輩をリードした。

◎2人の1年生が出場 チームの主力となれるか

 試合ごとにオーダーを組み替え、多くの選手に出場機会を与えた女子卓球部。「今回のリーグ戦は強い選手が抜けた中で、そこに代わる選手を育てられるかという投資だった」という藤川英雄監督の言葉にあるように、合計で10人の選手が出場し、それぞれが経験を積んだ。その中で枝松・牧之内の1年生2人はそれぞれ6試合に出場。牧之内は初出場の日体大戦でいきなり白星をあげ、枝松も第3戦の日大戦で嬉しい初白星を手にした。

 藤川監督も2人については、「試合の中で最後まで集中力が持続する点と、最後まで諦めないという姿勢がいい」と評価している。序盤こそリーグ戦独特の雰囲気に圧倒されて動きにもやや硬さが見られたが、後半は堂々とプレーしている姿が印象的だった。

▲ベンチに控える選手たちの大きな声援も2人のプレーを後押しした

リーグ戦に出場して

 枝松のコメント

「初めてのリーグ戦はすごく緊張して自分の実力が思うように出せなかった。応援も高校の時よりすごくて雰囲気にのまれてしまいそうだった。でも、先輩たちの応援が励みになった。試合に出させてもらって、1年生からリーグ戦の雰囲気を経験することができた」

 牧之内のコメント

「緊張すると思っていたけどベンチの応援でほぐれた。応援のおかげで思い切ったプレーができた。リーグ戦は独特の雰囲気があると聞いていたが、変に考えずプレーできた。応援で自分の力以上のものが出せた」

▲自身の勝ちでチームの勝利を決め、選手たちとタッチを交わす牧之内

 残念ながら結果は6位に終わったが、各大学とのスコアを細かく見ていくと、5敗のうち7人目までもつれた試合が3つ、優勝した中大や強豪・早大相手でも2つは勝利しているなど、決して大きな力の差があったわけではない。各選手の試合もフルセットの末に敗れたり、あと1点2点入っていればセットを取れていたケースが多かったりと、接戦には持ち込んでいる。その点に関して主将の堀も「上位チームとの対戦で惜しい試合もあった。そう考えると、今持てる力をじゅうぶんに出せたリーグ戦だった」と前向きに捉えている。

 成績ということでは、思うような結果が出なかった女子。それでも選手たちは先輩たちの抜けた穴を必死に埋めようとし、試合を経験するごとに成長した。決してほかのチームと大きく実力が離れているわけではない。7月のインカレ、秋のリーグ戦で必ず巻き返してみせる。


大会後のコメント

藤川監督

「選手は最後の最後までよくがんばったし、試合に向かっている強い気持ちはじゅうぶん伝わった。この春リーグは大変な試合が多かった。その中でどれだけ抜けた強い選手たちの穴を埋めてくれる選手を育てられるか。全部で10名の選手が出場した中で、特に1・2先生で初出場した選手には注目してほしいと思う。今回の投資が夏のインカレ、秋のリーグ戦で発揮できるようにがんばります」

堀主将

「新入生にはもっと思いっきりプレーさせてあげたかったが、プレッシャーのかかる場面で1年生に負担をかけてしまい、申し訳ない気持ちもある。安藤にも負担をかけてしまった。今回のリーグ戦は始まる前から厳しい試合になるだろうと思っていた。でも実際には、(強いチームと対戦した)リーグ戦後半でも惜しい試合がたくさんあったし、今の力を十分出せたリーグ戦だった」


(文章=飛田翼・文3、写真=飛田、冨樫幸恵・文3)