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2014.04.27
準硬式野球

東都大学春季リーグ日大戦第2戦 17安打の猛攻も及ばずサヨナラ負け

 4月27日、東都大学準硬式野球春季リーグ日大戦の第2戦が上柚木球場で行われた。終盤に同点に追いつき延長戦に突入するも、11回裏にタイムリーを浴び7-8×でサヨナラ負けを喫した。

 

 初回、先頭の椎谷祐貴(経営3・県岐阜商高)がヒットで出塁し、犠打と椎谷の三盗で1死3塁。3番・板谷雄太(文4・横浜隼人高)がファールで粘った末にフルカウントから放った打球はレフト前のタイムリーで1点を先制した。

 

 1回裏、1点の先制点を手にした専大だが、あっという間に勝ち越しを許してしまう。先発は昨日も先発としてマウンドに上がった高橋陽一(経営4・静岡商業高)。昨日の疲れが残っているであろうエースには本来の投球の姿がうかがえなかった。先頭にヒットを許し、続く2番打者にファールで粘られた末に四球を与え、1死2、3塁。4番打者にタイムリーツーベースを浴び、逆転を許してしまう。ここで期待のルーキー、神山琢郎(経営1・県岐阜商高)が盛り立てた。1死1塁の場面で強肩を披露し、盗塁を阻止し続く打者を凡退に仕留めたのだった。

 

 やられたらやり返すのが準硬式野球部。2回表、2死1,3塁で9番・渥美利紀(法3.掛川西高)がセンター前にタイムリーを放ち、すぐさま同点に追いつく。さらに死球と野手選択が続き、3得点で4-2と逆転に成功する。

 

 しかし日大も黙っているわけにはいかない。2回裏にはタイムリー内野安打、3回裏にはエラーとタイムリーが続き、4-5で再び勝ち越しを許してしまう。

 

 毎回ランナーを出すも、なかなか得点に結びつかず、もどかしい場面が続いていたところで更なる追い打ちをかけられてしまう。5回裏、マウンドには高橋から2番手・岡本和記(商1・金光学園高)が上がっていた。本来なら無失点で抑えられた場面に悲劇は起きてしまう。1死1,3塁からまさかの落球、併殺崩れ、悪送球という負の連鎖が続き、4-7と3点差をつけられてしまう。

 

 3点ビハインドで迎えた6回表。8番・猪股瑛司(商2・専大松戸高)、9番・渥美の連続ヒットで1死1,3塁となり、2番・富田一貴(法3・松本第一高)がスクイズを敢行し、2点差に縮めた。

 

 もう一度チャンスは巡ってくると信じたナインの思いが通じたのだろうか。試合は8回に再び動き始めた。2死1塁で回ってきたのはマルチ安打を放っている3番・板谷。暴投で進塁をし、2死2塁とチャンスが広がった場面で放った打球はレフトへのタイムリーとなり、2塁ランナー椎谷が一気にホームを駆け抜けた。まずは振り出しに戻したい場面で回ってきたのは開幕から4番に座る金子翔馬(法2・新潟明訓高)。昨年の春季リーグではベストナインを獲得したものの今季の調子は決して絶好調とは言えなかった。しかし昨年春のベストナインに野球の神様は裏切らなかった。フルカウントから振りぬいた鋭い打球はレフトへのタイムリーツーベースとなり、いよいよ7-7の同点に。

 

 昨年春季リーグ対日大戦でも3度の延長戦があっただけに勝利への思いは強かっただろう。しかし今季初の延長戦へと突入して以降、専大打線はぴたりと止まってしまった。5回途中からマウンドに上がった3番手・藤後彰太(経営2・県岐阜商高)は6回以降を0に封じる好投を見せていただけに勝ち越したかった。しかし試合が動いたのは11回裏。ヒット、2四球、ワイルドピッチで無死満塁となり、センター前に運ばれゲームセット。

 

 17安打と大量安打を放つもここぞというところで一本が出ない苦しい展開となった。主将・岩越駿介(商4・県岐阜商高)が“バッティングは水物”と語ったように、まさにその野球観が象徴された試合だったのではないだろうか。確実に言えることは入れ替え戦を経験した秋季より打撃力も得点力は上がっているということ。打線のつながりと守備のミスの軽減が今後の試合を左右するだろう。

 

岩越主将のコメント

「今日の試合では先制点をとれて安心した。日大に対して積極的に攻めることができたので、チームの自信につながった。その一方で、今回は走塁ミスやエラーが目立ち、余分な点を相手に与えてしまった。守備をもっと強化し、気持ちを切り替えて先制点をとって優位に試合を進められるようにしたい。」

 

(齊藤麻莉奈・経営2)