News

最新ニュース


2016.04.27
野球

【野球部】秦、池間のホームラン!チームは悔しい逆転負け

 4月27日、曇り空のもと、東都大学野球春季リーグ対國學院大戦(第1戦)が神宮球場で行われた。先週の日大戦、サヨナラで勝ち点を手に入れた専大は、次なる勝ち点を掴むため、第4週、國學大と対戦する。

 昨秋の対戦後、齋藤監督が苦手と話していた國學大相手に6回終わって5-0と順調な試合運び。このまま試合をものにするだろうと思われた。しかし7回裏、國學大の攻撃でまさかの同点とされ振り出しに戻る。専大は、ここから一歩前に進めなかった。結果、5-6の逆転負けを喫した。

〈スコア〉

専 大 | 000 050 000 |5

國學大 | 000 000 51× |6


 両者三者凡退で始まったこのゲーム。2回裏、ノーアウト1,2塁のピンチでは、先発・髙橋礼(商3・専大松戸高)がゴロ、三振、ゴロと確実に抑える。4回表、4番森山恵佑(商4・星稜高)のヒットなどで2アウト2,3塁のチャンス。しかし5番平湯蒼藍(経済1・長崎海星高)がサードフライに倒れ、得点とはならなかった。

▲先発の髙橋。6回まで相手を無得点に抑える。


 “0”が4つ並んだ5回表、試合を動かしたのはやはり専大だった。先頭7番秦匠太朗(経営2・二松學舎大付高)が初球からフルスイング。きれいにそのままレフトスタンドへ。このソロホームランで専大が先制1-0。秦の今季初アーチが、重い雲に切れ目を入れた。続く8番山本力也(経営2・熊本工高)の打席、雲間から太陽が顔を出す。その光が差す方へ。山本はレフト方向へ2ベースヒット、塁上で胸を張ってガッツポーズをして見せた。続く1番池間誉人(商1・糸満高)は、第6,7球目をファウルで粘ってからの第8球目。ライトスタンドへ、自身リーグ初アーチを描き、2点追加で3-0。直後、2番伊與田一起(経営4・明徳義塾高)、3番福永裕基(文2・天理高)の2者連続3ベースヒットで4-0、4番森山の犠牲フライで5-0と、この回一挙5点。一方の投手・髙橋は、ランナーを3塁に背負う場面もあったが、國學大打線をしっかり鎮め、得点を許さずに6回を終えた。

▲今季初ホームランの秦。ベンチの仲間とハイタッチ。

▲打球の行方を見つめる池間。この当たりが初ホームランに。

▲打率リーグトップの山本。塁上でガッツポーズ。


 雲行きが怪しくなり始めたのは7回裏、國學大の攻撃。反撃はここからだった。ゴロの当たりをショート・池間が滑らせ、打者は1塁セーフ。ランナーを進められ、1アウト1,3塁。続くバッターを打ち取り、2アウト。しかし、ここからアウトひとつが取れない。“野球は2アウトから”とはまさにこのことだと実感させられた。フォアボールで2アウト満塁とされると、1番打者が初球をセンター前へ。2点を返され5-2。続けてライト前へ運ばれ、5-3。ここで専大は、髙橋に代わって平間凛太郎(経営4・山梨学院大附高)を送り込む。だが、流れを変えることはできなかった。3番主将・久保田(國學大)の当たりで、ついに5-5の同点に。試合は振り出しに戻った。迎える4番を抑え、長い7回が終わった。

 勝ち越したい専大は8回、先頭5番和田裕生(経済3・福岡大大濠高)が四球で出塁。その後得点圏にランナーを進めるもタイムリーが出ず、スコアそのまま守備に就く。平間は、先頭打者にヒットを許すと、続くバッターを歩かせてしまう。代わってマウンドには堀田竜也(経営3・常葉菊川高)。伊與田のファインプレーに助けられながらも、粘りはここまでだった。犠牲フライで3塁ランナーが還り、5-6。ついに勝ち越される。

 後がない専大だったが、9回は三者凡退であっという間にゲームセット。悔しい逆転負けで、対國學大第1戦を終えた。


試合後降り始めた雨。

雨の後にはきっと晴れが待っているはずである。

負けられない第2戦。

専大ナインが、晴れた空に勝ち星を上げてくれると信じている。


(文=冨樫幸恵・文2、写真=飯塚恒成・文3、冨樫)


齋藤監督

「残念だった。やり合って負けたという感じ。リーグ戦は、たらればを話しても仕方ないので、ここから2連勝頑張るしかない。秦、池間のホームランはナイスバッティングだった。髙橋は6回まで60球で、7回に相手が振りに来ているところを、かわすピッチングができればよかった。打撃陣は好調なので明日も頑張ります」


森山主将

「悔しいの一言。打撃は調子がいいので、投手陣に頑張ってもらいたい。明日切り替えて迎えるだけ」


髙橋礼投手

「自分の投球をしようと思って臨んだ。2回のイニングはノーアウト1,2塁のピンチだったが、一人ひとり集中して、次の打者よりも目の前の打者を打ち取ることを考えた。結果、あの中で、ゴロを打たせることができ、ピンチをゼロで抑えられたので今日一番のピッチング。ひとまず勝ち点を取らなければならないので、ただひたすらに目の前の試合を頑張るしかない」


秦選手

「変化球を狙っていた。少し内気味の球だったが、上手くとらえることができた。フルスイングが自分の特徴なので、小さくならずに大きく振れてよかった。明日からもフルスイングで頑張ります」


池間選手

「打ったのはストレート。狙っていた訳ではなく、来たボールを打った。タイミングがぴったりで、『伸びろ』と思った。後半、ミスが絡んで失点してしまったが、明日は一致団結して全員野球で勝ちたい」