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2014.04.15
準硬式野球

東都大学春季リーグ國學大戦第3戦 劇的なサヨナラ勝ちで勝ち点を獲得

 4月15日、東都大学準硬式野球春季リーグ國學大戦の第3戦が上柚木公園野球場で行われた。1勝1敗で迎えた両者の戦い。この試合に勝利したチームが貴重な今季初の勝ち点を獲得することができる。両者一歩も引かない互角の試合が展開され、延長戦にまでもつれ込んだが、最後は僅かに気力で上回った専大がサヨナラ勝ちを収めた。

 

 

 第1戦、第2戦同様、先制点はまたも4番・金子翔馬(法2・新潟明訓)のバットから生まれた。2番・板谷雄太(文4・横浜隼人高)が四球で出塁し、盗塁で二塁へ到達。すると、金子がすかさず適時二塁打を放って先制点。さらに5番・渡邉貴一(経営3・専大松戸高)も適時二塁打で続いて2点目を叩き出し、3戦連続で先手をとった専大が、勝ち点獲得へ向け一歩リードした。

 

 続く2回。専大は一死二、三塁のチャンスを作り出すと、ここからまさかの二者連続スクイズを敢行。これがどちらも成功し、4-0と点差を広げた。

 

 こうなると、思い出されるのは第1戦の高橋の完封劇だ。しかし、國學大も勝ちたい気持ちは同じである。3回表に三塁まで走者を進められると、執念の適時内野安打を打たれ1点を返されてしまう。その裏すかさず1点を取り返して5-1としたところに専大の好調ぶりが表れているが、そこからは少し嫌な雰囲気で試合は展開される。

 

 4回5回と得点圏に走者は置くものの、ホームへ迎え入れることはできない。これまではこういう場面で確実に加点できていただけに、少しばかり嫌な流れを感じずにはいられない。

 

 反対に、國學大は6回に2本の安打で得点を挙げ、3点差に迫ってくる。再度突き放したい専大であったが、その裏の攻撃はこの日初めての三者凡退。すると、もう完全に流れは國學大である。

 

 7回表、高橋が3連打を浴びて3失点目。ここで高橋は降板となり、2番手を任されたのは藤後彰太(経営2・県岐阜商高)。第2戦で悔しい思いをした藤後は、その借りを返すかのように、素晴らしい投球を見せる。なんと、無死満塁のピンチを無失点で抑えたのだ。高い修正能力を見せた藤後は、意地の投球で國學大に傾いていた流れを完全に断ち切った。

 

 しかしその裏の一死一、二塁のチャンスを併殺打で潰すと、流れは再び國學大へ。8、9回の2イニングで2点を返され、5-5の同点になってしまう。そして、試合は延長戦へ突入。

 

 ここまで決して流れは良くなかった専大だが、延長戦に起こるドラマの主役は間違いなく専大の選手たちだった。

 

 延長戦はどちらも毎回走者を出すが得点にはつなげられない攻撃が続き、迎えた12回裏。一死から大信翼(法2・新潟明訓高)が安打を放つと、相手のエラーが絡んで二塁へ。そして、9番・渥美利紀(法4・掛川西高)の安打で大信の代走・福井が本塁へ生還し、決着。6-5のサヨナラ勝ちという劇的な幕切れとなった。

 

 

 この勝利により、専大は今季初の勝ち点を獲得。この好調を維持することができれば、すでに1敗ずつ喫している中大、国士大からも勝ち点を得られる可能性は十分にあるだろう。まだまだリーグ戦の行方はわからない。本当の勝負はここからだ。

 

 次戦は4月26日の13時から、八王子市民球場で日大戦が予定されている。

 

 

(安江 祐輔・経済3)