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2014.01.30
野球

東都大学秋季リーグ 第4週 東農大戦

第1戦】14安打の猛攻で大勝 

 9月30日、東都大学野球秋季リーグ戦東農大戦の1回戦が神宮第二球場で行われた。前カードの日大戦では第3戦まで持ち込んだものの勝ち点を逃してしまった専大としては、初の勝ち点を狙うために先手必勝で臨みたいところ。前カードの悔しさを跳ね除けるかのように、14安打10得点の猛攻を見せ、見事大勝した。スコアは10-1と、勝ち点獲得に向けて2連勝の準備を整えた。

 初回から専大打線が奮起し、東農大・先発の滝下投手を攻め立てる。2番・三浦拓馬(商2・札幌第一高)、3番・高崎健太(経営2・常葉学園菊川高)が連続四球で出塁すると、4番の荒木翔平(経営3・横浜高)が3ランホームランを放ち、3点を先制した。初回で相手先発投手をノックアウトした専大は、2回表も8番・時本亮(経営2・大垣日大高)の2ベースヒットなどで1死満塁のチャンスを作り、2番・三浦と3番・高崎の連続タイムリーヒットで2点を追加。さらに勢いは止まることなく、5番・福田晃規(商2・県岐阜商業高)、6番・河合優介(商4・明徳義塾高)のタイムリーヒットで3点を追加。この回、一挙に5得点をあげる猛攻を見せた。3回表には、3番・高崎が再びタイムリーを放ち、9-0とリードを大幅に広げた。

 4回裏には先発・池田駿(商3・新潟明訓高)が東農大4番・陽川選手のゴロの間に1点を失ったものの、相手に流れを譲らないピッチングを見せ、この回を抑え、9-1とした。

 その後はしばらく無得点が続き、再び試合が動いたのは7回。8番・時本、9番・伊與田一起(経営1・明徳義塾高)、1番・前本飛翔(商1・龍谷大付平安高)のルーキーたちの連続ヒットで1死満塁とチャンスを作る。そして、この日マルチ安打を放っている3番・高崎が四球を選び、押し出しで貴重な追加点を奪った。

 先発・池田は9回を111球で投げ抜き、被安打4、失点1と完璧なピッチングを見せ、前カードの日大戦3回戦で4回1/3でマウンドを降りた雪辱を見事に果たした。秋季リーグが始まってから2度目の完投勝利となり、明日へと繋いだ試合となった。

 

専大 |351 000 100|10
東農大|000 100 000|1

 

【第2戦】伊與田のサヨナラ打で初の勝ち点


 翌10月1日、曇り空の中、東農大戦の2回戦が神宮第二球場で行われた。ここまで勝ち点0の専大としては、昨日の大勝の波に乗り、何としても勝ち点が欲しいところ。その信念がサヨナラ勝利という最高の結果で東農大戦の幕を閉じた。スコアは3-2だった。

  先発・谷本憲哉(法2・済美高)は3回までスコアボードに0を並べる好投を見せていた。この好投を後押ししたい3回裏。無死から8番・時本のヒットでチャンスを作ると、手堅く犠打でランナーを進め、2番・三浦が7球粘った末に四球を選び、2死1、2塁とする。ここで東農大戦1回戦にマルチ安打の活躍を見せた3番・高崎がタイムリー2ベースヒットを放ち、先制点を奪った。

 2点の援護をもらった4回表。ソロホームランを打たれ、球場に一瞬の静寂が漂った。しかし、谷本はこの空気に飲み込まれることなく、残りの打者を打ちとり、1失点にとどめた。

 6回表、1死2塁となったところで、2番手として坂元寿謹(経済3・太田東高)へスイッチ。4番打者から三振を奪い、この回のピンチを切り抜けた。

 その後は無得点が続き、試合が動いたのは8回表。3番手の大野亨輔(商2・星稜高)に託したものの、痛恨の同点ホームランを浴びてしまい、ため息が球場を包んだ。しかし大野はこの一打以降はうまく打ちとり、9回には3三振を奪う我慢強いピッチングを見せた。あとは打線の援護を待つのみだった。

 そして運命の9回裏。5番・福田が無死から2ベースヒットを放ち、完全に専大に流れを引き寄せた。この一打でベンチの雰囲気も一気に活気づいた。6番代打・荒井千輝(商4・文星芸大付属高)の犠打をピッチャーが野手選択、8番・時本の四球で、1死満塁。ここで回ってきたのは、秋季リーグが始まって以来、ルーキーながらもスタメンを守り続ける9番・伊與田。伊與田のとらえた打球は矢のごとく内野の頭を越えていった。打った瞬間、ベンチから飛び出すほどにナインの顔は安堵に満ちていた。見事、サヨナラタイムリーヒットで試合を最高の形で締めくくった。

 しかし、勝ち点1に満足している暇はない。今後、鍵を握ってくるのは、守備面ではいかに投手が我慢強いピッチングができるか。打撃面では、この試合でも併殺崩れがあったとはいえ、課題を感じさせる場面も見受けられた。この勝ち点をきっかけにチームの士気を上げて弾みをつけたいところだ。

 

伊與田一起選手のコメント

「9回の打席は先輩たちが作ってくれたチャンスをなんとか活かしたかったので、甘い球を逃さないようにと思っていた。打った球は真っ直ぐ。同点になっても、先輩たちがプレーしやすい環境を保ってくれていたので、伸び伸びとできたのが大きかった。(今季初の勝ち点について)なかなか遅かったけれど、今までやってきたことを信じ続けた結果が勝ち点に繋がった。まだ勝ち点は1なので、ここで満足せずに次も頑張りたい。」

 

東農大|000 100 010 |2
専大 |002 000 001x|3

 

 

 

 

 

▲サヨナラタイムリーを打った伊與田一起(経営1・明徳義塾高)

 

(齊藤 麻莉奈・経営1=写真も)