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2014.01.30
野球

東都大学秋季リーグ 第3週 日大戦

【第1戦】前半から点を取り合うも、最後は大野が締める

 9月23日、神宮球場にて秋季リーグの3カード目である対日大戦の第1戦が行われ、壮絶な打ち合いの末、10-8で初戦をものにした。立ち上がりからヒットやエラーなどで走者を出し合い、先の読めない試合展開となったが、最後は専大の投手リレーで相手の流れを止めた。

 2回、5番福田晃規(商2・県岐阜商高)がヒットでチャンスを作ると、相手のエラーも絡んで3点を先制した。4回には、下位打線がヒットと四球で1死満塁とし、3番高崎健太(経営2・常葉学園菊川高)、4番荒木翔平(経営3・横浜高)の連続タイムリーヒットを含む打者一巡の猛攻で一気に6点を奪った。最大9点リードの場面もあるなど、前半は専大が優位に試合を進める。

 しかし、先発の池田駿(商3・新潟明訓高)は立ち上がりこそ無難に切り抜けるも、4回に連続タイムリーを浴びて5点を返されてしまう。打線も5回以降は1得点に抑えられるなど、チャンスをものにできない苦しい試合展開となる。

 じわじわと追い詰められてきたが、6回に先発の池田から坂元寿謹(経済3・太田東高)にスイッチ。点を取られはしたものの前半のリードをなんとか守り、8回にマウンドに登ったのは大野亨輔(商2・星稜高)。その大野がピタリとはまり、残り2回は無安打3奪三振と日大打線をシャットアウト。大量の走者を出し合った乱打戦を最後は大野が締め、専大が初戦を制した。


専大 |030 610 000|10
日大 |000 501 200|8


 

【第2戦】継投実らず、終盤に失点

 第2戦は、9月24日に神宮第二球場で行われた。前日は打線の勢いで白星を手にしただけに、この試合は投手の踏ん張りが期待されるところだったが、先発の谷本憲哉(法2・済美高)が初回に2点を先制されるなど苦しい立ち上がり。

 打線は、3回に1点を返すと4回には前日のいいイメージをそのままに、下位打線からランナーを出して9番伊與田一起(経営1・明徳義塾高)と1番市原一樹(文4・松商学園高)の連続タイムリーヒットで3-2と逆転に成功する。

 しかし、6回に同点に追いつかれると、7回に前日終盤で好投した大野亨輔(商2・星稜高)が、2番から始まる日大打線に捕まり逆転されてしまう。8回にも3点を取られ、終盤に試合を決められてしまい8-3で敗れた。

 専大は4人の投手がマウンドに登るも、合計15安打を浴び前日同様守備に課題を残してしまった。打線は12安打ながらもわずか3点に抑えられ、ランナーを出しながらもあと1本を出せずチャンスをものにできなかった。

 

日大 |200 001 230|8
専大 |001 200 000|3

【第3戦】投打がかみ合わず、痛恨の完封負け

 第3戦は、9月25日に神宮第二球場で行われた。前日までの2試合では、投手陣の合計失点が16と粘り切れていない。いかに投手が試合を作れるかどうかは、今後のリーグ戦を勝ち抜くうえで重要な要素になる。だからこそ、投手陣の奮起を促したいところではあったが、初回と2回に続けて失点するなどまたも立ち上がりに先制を許してしまう。さらには5回に下位打線に、8回には代打にタイムリーヒットを浴びるなど効率よく点を取られてしまい、守備からリズムを作ることができなかった。

 打線も初戦に打ち込んだ日大先発の戸根投手相手に落ち着いたピッチングを展開され、ランナーは出すもののなかなか打ち崩すことができない。結局、打線は7安打完封。投打ともに、弱さがはっきりと浮き彫りになってしまった第3戦であった。

  「打線は水もの」と言われるように、打撃には好不調の波がある。そのうえ、東都リーグにはプロから注目される投手が多く在籍するため、毎試合大量得点を取ることは難しい。まだリーグ戦が続くなかで、どれだけ投手陣が失点を防ぎ試合を作っていけるかが今後のカギである。課題ははっきりしているため、修正は可能であるはずだ。

 

専大 |000 000 000|0
日大 |110 030 01x|6

(新井 健太郎・文1)