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2015.06.11
野球

【野球部】1点差まで追いつくも、早大に悔しい敗戦

 6月11日、全日本大学野球選手権大会準々決勝、対早大戦が神宮球場にて行われた。第2試合で、タイブレークまで持ち込まれた関係もあり、予定時間の約1時間の遅れで、試合が始まった。初回に2点先制されるも、秦匠太朗(経営1・二松學舍高)の2ランホームランで追いつき、そこからは、終盤まで、無得点という緊迫したゲーム展開が繰り広げられた。しかし、8回に勝ち越しを許す。最終回に1点を奪い、粘りを見せたものの、惜しくも4対3で敗北。今大会、ベスト8という成績で終わった。


 1回裏、専大先発・大野亨輔(商4・星稜高)が強力早稲田打線につかまる。フォアボール、ヒット、フォアボールとランナーをためると、4番・丸子(早大)にライトオーバーのタイムリーヒット、続くバッターに犠牲フライを打たれ、初回に2点の先制を許した。

 2回からの大野は、立ち直り、初回の投球がまるで嘘だったかのように、強力早稲田打線を7回まで無失点に抑える。



Image title▲好投をみせる大野


 大野の好投に応えたい専大打線は4回表、ランナー1人を置いて、7番・秦が同じ1年の先発・小島(早大)から、レフトスタンドへ運ぶ同点2ランを放つ。


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▲2ランホームランを放ち、ガッツポーズをみせる秦


 2対2の同点のまま、終盤に入り、専大は7回、8回とチャンスを作るものの、あと1本が出ず、無得点に終わる。


 8回裏、ここまで好投を見せてきた先発・大野が先頭打者をフォアボールで歩かせ、ノーアウトランナー1塁とする。ここで、高橋礼(商2・専大松戸高)にスイッチ。バント、進塁打で2アウトランナー3塁にされると、プロ注目3番・茂木(早大)が打席に入る。高橋は攻めの投球を見せるも、フォアボールでランナー1、3塁に。そして、続く4番丸子に甘く入ったストレートを右中間に運ばれ、走者一掃のタイムリー3ベースヒットで、2点を奪われ、勝ち越しを許した。


 最終回、なんとか追いつきたい専大は、先頭打者の8番・時本亮(経営4・大垣日大高)がフォアボール、9番・伊與田一起(経営3・明徳義塾高)がセンター前ヒットでランナー1、2塁にすると、1番・重野雄一郎(経営4・専大松戸高)が絶妙なバントを決め、チャンスメイク。ここで、代打・岩下和幸(経営4・専大松戸高)を送る。なんとか食らいつき、犠牲フライを放ち、1点差に追い詰めるも、後続が続かず、万事休す。


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▲犠牲フライを放つ代打・岩下

惜しくも負けてしまったが、東京六大学リーグを制した早稲田大学を苦しめる善戦を見せた専大野球は、多くの大学野球ファンの記憶に残すことができたであろう。また、この経験を秋へつなげ、もう1度、全国という舞台、明治神宮大会で、躍動してほしい。

以下コメント


斎藤監督「(ベスト8という結果に)全てが初めてのことだったので、非常に良い経験になった。7、8、9回の攻防がチームのテーマだった。8回、勝ち越しを許して、9回に1点を返したが、早大に勝負のあやがあったということ。(継投のタイミングについて)早いイニングから準備はさせていた。だからこそ、大野の四球は、1つのシグナルだったし、高橋も準備はできていた。(今日2安打の秦に代えて、高崎を代打にしたことについて)アンダーハンドの投球は右打者からしたら、魔球みたいなもの。左の高崎健太(経営4・常葉菊川高)の方が見やすいので変えた。(三浦の2ストライクからのバント併殺について)前の打席で、ヒットを放っている三浦拓馬(商4・札幌第一高)だった。だからこそ、途中から、バントのサインに変えた。迷っていた私の責任。(全国の試合でもルーキー秦を起用したことについて)秦には大きく成長してほしい。リーグ戦では良くなかったが、色々なボールを見てきた。また、今日は左の小島君を予想していた。ただ、小島君は左の内角を攻めていたし、道端君(早大)のリードも内をついてきた。左投手のシュート気味の内角がさばききれないのが今後の課題。ただ、秦の打席だけ、小島君の球が違った。意識してたと思うよ」


大野投手「初回が悔やまれる。先頭バッターを出さないようにと意識しすぎた。負けたが、楽しめたと思っている。悔いはあるが、全国でも接戦ができたことは自信になる。早稲田と全国で戦えて良かった。次、機会があれば、リベンジしたい。(初回、丸子に打たれた時について)打たれたのはインハイのストレート。低めの要求だったが、高めに浮いてしまった。(8回裏の交代時について)悪い流れのまま、高橋に回してしまい、申し訳ない。でも、お前なら抑えられると声をかけた。(早稲田打線について)最後まで、気の抜けない粘り強い打線だった。(今後の課題)立ち上がりの投球という明確な課題ができたので、オープン戦や練習で取り組んでいきたい」


秦選手「(ホームランについて)前の打席で2塁打を打っていたのもあって、上手く身体が反応してくれた。今日の一発はこれからの自信になる。監督にはなかなか打てない中でも、使ってもらったので、期待に応えようと頑張っていた。最後は良い形で終われたが、リーグ戦で打てないと意味がない。実力不足を感じたので、もっと練習して、大学野球で通じるようにしたい」

高橋投手「(4番丸子に打たれた時について)外を狙って、中に入ったストレートを打たれた。リーグ戦でも、こういう場面で投げることが多かった。甘いところにいかないようにきわどいボールを意識した。(早大について)意識はしていない。六大学独特の雰囲気があった。負けて悔しい。(今後の課題)高低、緩急を使ったピッチングをしていきたい。」

(大河原佳也・文1)