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2015.05.24
バレー

【バレーボール部】東海大に敗戦し、悔しさを胸に入れ替え戦へ

 5月24日、日体大健志台キャンパスにて春季関東大学バレーボールリーグ戦の最終日、対東海大戦が行われた。入れ替え戦を回避するためにも絶対に負けられない専大だったが、先に2セットを連取される。それでも、その後猛反撃で2セットを取り返し試合はフルセットへ。しかしこの勢いのまま勝ち切ることはできず、最後の最後に東海大学の攻撃に圧倒され2-3と惜しくも敗れてしまった。

 この結果、専大の最終成績は2勝9敗の11位。5月30日に駒澤大学玉川キャンパスにて2部2位の日大と入れ替え戦を行うことになった。




専大2(20-25、22-25、25-23、25-17、9-15)―3東海大

スターティングメンバー


#1  藤中謙也  (経営4・宇部商高)

#2  柴田康暉  (経営4・佐賀商高)

#4  小林之紘  (経済4・創造学園高)

#5  川端修     (商4・開智高)

#8  冨田直人  (経済3・東亜学園高)

#13  小森郁己  (経営2・佐賀商高)

#15   舩倉拓登  (商2・清風高)

#16   平原隆也  (経済2・都城工高)





   第1セット、序盤から攻撃合戦となりシーソーゲームが続く。ところが相手のスパイクで連携を崩されたり、サービスエースを取られたりと次第に流れは東海大学へ傾いてしまう。しかし#2柴田が速攻アタックを決め、#5川端が相手の力強いスパイクを懸命に拾うなど奮闘。徐々に相手のミスも誘い出す。チーム一丸となってボールを拾い攻撃を繋げるが、点差はなかなか縮まらない。何か突破口はないのか。もどかしい状況が続くなか、#8冨田が渾身のバックアタックで打ち抜くと会場は歓声に包まれる。これで波に乗った#8冨田を中心に追い上げをかけるも相手の勢いは止まらず20-25とセットを逃してしまう。

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▲果敢にボールを拾う#5川端(撮影=上野)


 流れを変えたい第2セット。しかし、1点目から相手のダイレクトアタックをはじめ攻撃が続き、一気に4点を取られてしまう。出鼻を挫かれた形になってしまった専大は、その後も常に5点前後のビハインドを背負う状態に。それでも第1セットで勢いづいた#8冨田の攻撃や要所で主将#1藤中のスパイクが光り専大も意地を見せる。さらに#2柴田が得意のブロックをこの試合でも落ち着いて決め、今季リーグ戦でブロック賞2位となった実力を見せつける。終盤、相手との差はわずか2点。ここから巻き返したい専大だったが、一歩及ばず22-25とセットを連取されてしまう。

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▲相手を圧倒する#1藤中のスパイク(撮影=宇佐美)


  絶対に落とすわけにはいかない第3セット。このセットから途中出場の#6小川猛(経営3・桐蔭学園高)が相手の隙をついたフェイントやブロックを弾き飛ばすスパイクで得点を重ねる。さらに#4小林のネット際でボールを押し込むプレーや#8冨田の相手の連携を崩すスパイクなどで善戦。続けて#2柴田#6小川、#4小林#15舩倉の2枚ブロックも決まりだし、ついには逆転する。勢いそのままに#4小林の速攻アタックや#1藤中の力強いスパイクでリードを維持し、最後は#1藤中の1枚、#4小林#15舩倉の2枚とブロックポイントを重ね25-23と見事セットを取り返した。


 ここから畳み掛けたい第4セットは、序盤から専大がリードを保つ。ここでも今日大活躍の#8冨田に次々とボールが集まり、センターからの相手のブロックを打ち抜くスパイクやサイドからのクロススパイク、エンド・ラインぎりぎりのスパイクなど多彩な攻撃を見せる。#6小川を中心にブロックも好調で、専大が弾き飛ばしたボールは次々相手コートへ落ちていく。さらに勢いに圧倒されたのか、これまで決まっていた相手のスパイクが何度かラインを越えアタックアウトになるなど、流れは完全に専大側へ。専大の得点が20点台になってから再び#8冨田の活躍で得点を重ね、最後は相手のサーブがネットに当たり専大側コートに入ることなく25-17でゲーム終了。相手の勢いをねじ伏せセットを連取し、試合はフルセットへもつれ込む。

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▲ブロックを打ち抜く#8冨田のスパイク(撮影=宇佐美)


  勝負の第5セット。後半2セットを取り専大に流れが来ているかのように思えたが、ここにきて東海大も昨年秋のリーグ戦の王者としての底力を発揮する。専大も負けじと相手の迫力のあるスパイクにチーム全員で立ち向かうが、なかなか流れを取り返すことができない。ミスも続いてしまい専大らしさを発揮できず、長いフルセットの戦いは終了した。


  序盤から黒星が続くなど苦しみながらも、思考に思考を重ね戦い抜いてきた春季リーグ戦。勝利戦には喜びを、敗戦には悔しさ以上に選手1人1人がより大事なものを感じ取ってきたであろう。さらに相手のブロックを打ち抜いたり、意表をついたプレーをしたりする姿などからは個人の着実なスキルアップも伺える。まずは目の前の入れ替え戦。最高のガッツポーズに期待したい。

(宇佐美春那・文2)





藤中主将

「今日の試合でもそうだし、リーグ戦全体を通してみても出だしが良くなかった。最後の試合くらいしっかりしないといけない。出だしが良くないせいで、本来できる試合ができなくなってしまうことが多かった。いい風に言えば、悪い展開だったところを修正して良い展開にすることができたと言えるが、結局序盤が悪いせいで勝てる試合も落としてきたので、スタートを意識させていかないといけない。(来週は入れ替え戦だが)リーグ戦自体は良くなかったが、リーグ戦の結果は置いておいて入れ替え戦に集中していかなければならない」


柴田選手

「今日のムードは良かったが1セット目を取られて入れ替え戦が決まってしまったときにモチベーションが少し下がってしまった。また、個人賞まであと一歩と悔しかったが、次点でも自分にとっては十分自信になった。今季はイレギュラーなことが多かったが、それを言い訳にしてしまったことが反省点。入れ替え戦では自分のできることを精一杯やって、チームに貢献したい」


小川選手

「第3・4セットは専大らしさが出せたセットだったと思う。チームを1ヶ月間離れてチームメイトとコンビネーションをうまく合わせるのが大変だったけれど、あまりミスをせずにやれたと思う。他の大学は今日のリーグ戦で終わり。でも僕らは入れ替え戦に勝って初めてリーグ戦が終わる。気を抜かずに勝つために頑張りたい」